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偶然私の向かいに座った男性が親身になって、頷いて同情してくれた
とても良いディスカッションだと思った、見ず知らずの人々の話をこんなに親身になって聞いてくれるなんて
自分の心を見つめそして私も色んな人の意見や、体験談を聞いて自分の心を見つめる機会が出来た
そして最後はみんなで笑顔でここまで頑張ってきた、自分とこのディスカッショングループの人達に拍手した
ディスカッションの後私はトイレの帰り道、なんだか興奮気味の私は、あまりにも大きな施設なのでヘンな道にそれて、施設の中ですっかり迷子になってしまった
私は廊下の所々でおしゃべりしている人々の横を、さりげなく通り過ぎ俊哉を探した
大階段を下りてバルコニーのある大広間を抜け、施設の端から端まで続いている、明るく照らされた広い廊下を進んだ
たしかこの先にさっきまでいた、セミナー会場があるはす・・・・・
でもどうしてここはこんなに広いの?
どうやら自分がヘンな道にそれて、遠回りをしてしまったようだ
私は近道を探してテラスから庭を見渡した、たしか駐車場からセミナー会場が見えたはず・・・
私はテラスの手すりにつかまって中庭を見つめ、方向だけ定めたら、冷え冷えとした夕闇の広い芝生に出た
芝生の端の小道に沿って裏側からセミナー会場に入ろうと道を進んだ
すっかりあたりは暗く、人っこ一人いなかった
迷路の様な美しい手入れされた生垣に、しばらく目を奪われながら進むと
大きなあずまやが出でてきた、真っ白な建物からは何やら人のうめき声のようなものが聞こえた、私は恐ろしさと好奇心の狭間に揺れ、その中を覗いてみる事にした
「何をしているんですか?」
真っ白な建物の前に異様なキリストの、ステンド・グラスが入った玄関口で誰かに呼び止められた
背の小さい長髪を後ろでくくっている男性に声をかけられた
「ここは関係者と出家者以外、立ち入り禁止ですよ」
外見は上品そうに見えたが白の作務着を着て、頬はやせこけ眼光は鋭かった
「あ・・・・あの・・・ごめんなさい道に迷ってしまって・・・」
その男性の目は冷ややかな黒い瞳で、いかにも私を咎めているような空気を醸し出していた
「セミナーにお起こしになられた方ですか?それならばあそこの小道を迂回して、表駐車場から会場にお入りください」
「は・・・はい!すみませんでした 」
私はそそくさとその場から逃げ出した、いったいあの白い建物の中では何が行われていたのか考えながら・・・・