〘 ☂️seed 〙
やっほー!☂️です!!
誰に向かって紹介しているのかは分かんないけど………☂️達になんと……!兄と母が新たに出来ました!
そしてその日から数日経ったんだけど………🌸兄達は何故か警戒していて、全くもって、🍵くんとお母さんに関わろうとしません……。特に🍵くん。
🍵くんに近づこうとすると、🌸兄達が必死で止めてきて、関わらせようとしない、。
なんでだろう……。
理由も分からない。
でも、☂️も大きくなり始めて分かったことがある。
お兄ちゃん達は☂️に対して____ “ 何か隠している ”
しかも、☂️だけに。
☂️(なんで……話してくれないんだろう、)
それで、☂️は考えたの!
🌸兄達は……☂️が、☂️を心配させない為に、☂️を守る為に、秘密を隠しているのではないか、と思ったの!
やっぱり、末っ子って頼りないのかな……。
自分の部屋で、誰も居ない部屋の窓を開け放ち、薄目にしながら、沈む夕日を只々見つめる。
ふんわりとした風が☂️の頬を撫でるように過ぎていく。
オレンジ色のまん丸とした太陽にぼんやりと赤みを帯びた線がぼんやりと目に映る。そして、そんな夕日に反射するように真っ赤に染まるような空。
何も考えれず、虚無の空間にいるような感覚。
まるで、今の自分みたい。
何も出来ずに、ただ守られるだけの存在。
こんな☂️は………要らないんじゃないんだろうか___。
☂️「ッはぁ………」
自分の中では重く、辛い溜息を吐く。
別にそんな事はないと思う。
«また、こんな事を考えた。»
そんな罪悪感が☂️を襲う。
幸せな筈なのに、幸せに感じない。
🌸兄達が築いてくれている幸せを本当に幸せに感じない自分に苛立ちを覚える。
ただ重く、錘(おもり)のように体に染み付く夕日。
夕日は街の中に沈んでゆく。
☂️が今、沈んでいる気持ちのように、どんどん沈んでいく。
赤みがあった空は、紫寄りの青になりながら暗く、闇に覆われる。
夜が来た
夕日、太陽という光がなくなり、少しある星が虚しく輝く。
案外☂️達が住んでいる家は、住宅街がある場所で、街灯がチカチカと明るく点滅するもんだからろくに無数の星とかは見えない。
夜空に伸ばそうとする手を途中で止め、窓の、部屋の中に引っ込めた。
開け放っていた窓を閉め、カーテンを閉めてから電気を付ける。
ガチャリ、と音を立てながらドアが開く音がする。開いた先には🌸兄達。
そして、手に持っているスーパーのお惣菜達。
みんなで、机を囲みながら座り、手を合わせ«いただきます。»と言う。
箸を持ち、お惣菜を食べながら白いご飯を口の中へと頬張る。
🌸兄達に今日あった出来事とかを言い合いながら、食事の時間を終える。
☂️にとっては当たり前。
けど、🌸兄達は………、これが当たり前じゃないように感じた。
☂️(何か、〝 嫌な予感 〟がする。)
〘 👑seed 〙
今日1日……いや、数日前から、☂️ちゃんの笑顔が少なくなってきている気がする。
これは、俺の勘違いかもしれない。けど明らかに、前より元気がなくなった。
«大丈夫?»と聞いても、返ってくるのは乾いた«大丈夫だよ»という声だけ。
浅はかながら、こっち側から見たら、何かが可笑しい。
👑(みんな、、元気がなくなってきとる、。)
👑(せめて………俺だけでも元気でおらんと、ッ)
そんなことを毎日考えてる内に──
何か……何かをどんどん失っている感覚がして怖い。
«元気»
«元気»で居らんと、他の子が悲しむ。兄達が悲しむ。☂️ちゃんも悲しむ。
そう。俺はいつの間にやら«元気»という”呪い”にかけられた感覚に陥っていた。
途方に暮れるように、一人で赤く染まる道を歩む。
学校からの下校中。真後ろから俺を大きく包み込むように光る太陽。
赤く淡い光に飲み込まれる。喰われていた。紅く染まる光に___
ランドセルが妙に重いように感じた。
入ってるのは、軽い教科書とノート、筆箱だけ。
下を俯き、目線は靴の足先にいっていた。そして、1歩、1歩と前に出る度にどんどん気持ちが落ち込む感じがした。
👑(なんで、、俺は守れんのんやろ……)
大切な1人の弟すらも守れない。
兄達も守れていないのに。守れない。
家の玄関の前についた時には既に、日は沈み、辺りは暗く、所々にある街灯がチカチカと点滅しながらコンクリートで出来た道を照らしていた。
ガチャッ、とドアノブを引き、内側の玄関に入る。そして、もう一度同じ音が後ろから聞こえ、ドアが閉まっていた。
«ただいま»と言いながら靴を脱ぎ、両足の踵(かかと)を揃え、リビングへと向かった。
いつも«ただいま»と言うが、返ってくることは殆どない。寧ろ、ある方が珍しいぐらいだった。
リビングには誰も居なかった。2階かと思い、上へ上がる。
自分達、兄弟の部屋を開けるとそこには☂️ちゃんだけで、☂️ちゃんは疲れたのか、夢の中へ入っていた。
ランドセルを静かに降ろし、手を洗いに1階へ降りる。
洗面台にて、蛇口を捻ると、水が流れ出てきて、暖かさが少しある手に落ちてくる。
水は少しひんやりと冷たい。
石鹸を手につけ、水で洗い落とし、かけてあるタオルで水気を拭き取る。
2階の自室へ戻り、ランドセルがゆっくりと宿題を取りだして宿題に取りかかる。
大体1時間もかからず終わるので早急に終えた。
宿題を終え、暇になって漫画を手に取る。
みんなのお金を少しづつ集めて買った 漫画。
何回読んでもやっぱり面白い。
漫画を半分程読み終わると、ドア側の方からガチャリと音がする。
ドアは開き、そこに立っていたのは🎮兄。
静かに双方«おかえり»«ただいま»を言い合った。
🎮兄は疲れたかのように、ソファーに腰をかける。
俺が心配した様な顔になる。
すると🎮兄は気づいたのだろうか。
俺の方を向いて、笑顔を見せてきた。とても、元気そうな笑顔だ。
ほっ、とした俺を置いて、🎮兄も漫画を手に取って読み始めた。
カーテンが閉められ、電気が俺らを照らす。
静まった3人の空間に、音がする。
ドアが開く音。
🌸兄と📢兄。
二人が入ってきた音に☂️ちゃんは起きた。
そして2人の兄が手に持っているのは、スーパーのお惣菜。
そして、5人で机を囲み、手を合わせて食べ始める。
☂️ちゃんが楽しそうで、楽しくなさそうに話を振りながら喋る。
俺もそれに便乗し、学校の普通のエピソードを少し嘘を盛りながら楽しそうに話す。
👑(これが、バレてないといいな、w)
そう心の中で苦笑しながら食べ終わる。
食べ終わったら、風呂に入って布団に潜り込み寝つく。
疲れが溜まっていたのか、今日”は”早めに寝ることが出来た。
只、少今朝会った義母の様子が少しおかしい様に感じたのは………気の所為だと思いたい。
👑(なんか、、、)
👑(〝 嫌な予感 〟するんよな___)
5話 嫌な予感_𝐟𝐢𝐧𝐢𝐬𝐡
コメント
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お疲れ様でしたっ☺️ 今回もめっちゃ良くて泣きかけました…笑 無理しない限りでいいので、投稿楽しみに待ってます🍀