ここは記憶を保管する図書、ディプリート図書館。あなたの記憶を安全に保管する所でございます。トラウマ、悲しみ、恐れ、喜び、幸せ、自分自身 これらのジャンル分けをしており、3つのランク分けをしております。
僕達は誰も拒みません。記憶を保管するかしないかはお客様しだいでございます。図書館員一同 お待ちしております。
ア「エリカ 片付けはできましたか?」
エ「うん…..」
ア「それは良かった ロベリアがお茶を用意したそうなので一緒に行きましょう」
エ「分かった…」
大広間
ロ「エリカ こっちですよ」
ネ「ねぇ ロベリア これ読んで?」
サ「ネリネ ずるいよ!ロベリアこれ読んで!!」
ロ「待ってください 順番です💦」
エ「……..」
ア「エリカ それ読みましょうか?」
エ「大丈夫….」
ク「客人だぜ〜?」
ア「おや…..」
ア「ようこそディプリート図書館へ 本日はどのような記憶を保管いたしますか?ジャネット様」
📷「噂通りだな….」
ア「噂…ですか。貴方様も充分な噂の持ち主ではありませんか….w」
📷「お前….何者だ….」
ア「申し遅れました。僕の名前はアセビ。この図書館の館長をしております。」
📷「なんでも知ってるって顔だな….」
ア「ええ 知っておりますよ。あらゆる情報を常に見ておりますので。では、本日はどのような記憶を保管いたしますか?」
📷「人を殺したという恐怖を消してくれ….俺はもうこれ以上人を殺したくない!!!!」
ア「殺し屋である貴方様が殺したくないとは面白い冗談を申しますねw」
📷「俺は毎日怖かった….人が叫びながら俺を見る目が….忘れたくても忘れられない…あの目が早く消えて欲しかった…..」
ア「では….その記憶を保管致しましょう。ちょうど適任の図書館員がおりますので。エリカ お客様が恐怖の記憶を保管したいそうですよ。」
エ「全部…聞いてた…こっちに来て」
ア「では、行ってらっしゃいませ」
恐れの棚
エ「貴方は…恐れてるの….?」
📷「嗚呼 俺は恐れているよ人を殺すことに対してね。俺はこれ以上人を殺しくたないんだ」
エ「ならもう1人に聞かなきゃ…..」
📸「よく分かったな 俺様のこと….」
エ「貴方の名前はギャネット 元はジャネットの双子になる存在だった….でもお腹の中で消えちゃったんだ….」
📸「俺たちはそういう運命なんだよ。殺し屋である俺….殺し屋を辞めたい俺 1つの体に魂が2つ入っちまうと1人は諦め1人は生きる…俺はそうのが嫌だからな…仕方なくやってるんだよ」
エ「それは….仕方ないの…..?」
📸「嗚呼 なんせ運命だからな」
📷「お、俺は何を言ってた…..?」
エ「運命….1人は諦め 1人は生きるって…」
📷「そうか…..なら…俺の記憶を保管してくれ」
エ「いいの….?それは自分が死ぬと同じ…」
📷「俺は殺すという記憶が無くなればいいだがそれは俺の中にいるもう1人を殺しかねない。ならいっその事消えてしまえばいい」
エ「決めるのは貴方…私は書くだけもう1人に聞いてみたら?」
📷「え?」
エ「この空間は空想 または別の世界 異世界ともいえる 現実とはかけはなれた場所。何が起きても不思議じゃない 現にそこにいるでしょ?」
📸「ジャネット….」
📷「ギャネット….」
📸「お前を苦しめたかった訳じゃなかった…俺はただお前を守りたかった。」
📷「俺は逆にお前を守りたかった。でも弱虫の俺じゃあダメなんだ….お前は強い1人で生きていける….俺は影で見守るだから俺の記憶を消してまた殺し屋として活躍してくれ….」
📸「本当にいいのか….?」
📷「嗚呼 それが俺もできるお礼だ」
エ「決まった….?じゃあこの本に書くね…?」
エリカは本を書き始めた 全てを知っているかのようにスラスラと書いている そんな姿を見ているとジャネットの体がどんどん消えていく本に吸い込まれるかのように
📸「また..いつか…」
📷「嗚呼 いつか」
エ「これで終わり…..」
エリカが本を書き終わると同時にジャネットの姿が消えてしまった。しかし、完全に消えたわけでは無い 本に入って眠っているだけ記憶として保管されているにすぎないのだ。
エ「大広間に…戻りましょ…?」
📸「嗚呼 お嬢さん エスコートしてやるよ」
ア「お帰りなさいませ ギャネット様」
📸「お前最初から知ってたな?」
ア「煽ってしまったことは申し訳ありませんしかし、お互いに話し合った結果を見ることが出来光栄でございます。エリカが頑張ったようです。ギャネット様 もうお帰りになりますか?」
📸「嗚呼 そうするよ」
ア「では、ギャネット様 良い旅を」
エ「気をつけてね…..」
ギャネットは光の方に向かって歩いていった
エ「人をわけられないの…..?」
ア「人は基本魂は1つですから できませんね。でも、ここなら叶う。ここは現実ではありませんからね?」
エ「人って…分からない…」
ア「そうですね 人とは難しい生き物です。僕たちはその人達の感情から生まれた存在。ナイフで刺されようと絞め殺されようといつだって生き返る。もちろん痛みはありますがね」
エ「人の記憶を守るには….それくらいやらないとってこと?」
ア「エリカも分かってきましたね。ロベリアがお茶を入れてくれていると思いますので行きましょうか」
エ「コク(*・・))」
人という生き物は感情が付き物。感情がなければ生きていけないと僕は考える。人の魂はその個体に一つだけといったが今回のように二重人格の方もいるだろう。その方達は多くの苦労を重ねてきただろう。だが別れてから変わることもあるだろう。ジャネット様は本に入り長い眠りにつく。
だがそう長くはないだろう記憶が戻ればおそらくそこは天国という場所だろう。お互い苦労した同士なのだから報われることを僕は願う
ア「おや?本日はお客様が多いですね。本日はまでに致しましょう。それでは 良い旅を」
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