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第60話『神々との邂逅』
🌌 ゴッドエデン・神殿都市「セレスティア」
ゲズ、セレナ、リオン、ウカビルの4人は、アダムの導きによって神殿都市「セレスティア」へと足を踏み入れた。
空に浮かぶ黄金の都。七つの塔が円を描き、中央には荘厳なる「聖なる円卓」が存在していた。
アダムは静かに言った。
「この地に集いしは、我が右腕たる“神の七幹部”。
彼らこそ、光の秩序を守る最高の力。そしてお前たちにとって、導く者となるだろう」
──そして、七柱の神々が姿を現した。
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⚜ アポロン(太陽の神)
眩い黄金の鎧に身を包み、琥珀色の瞳がゲズたちを見つめる。
「ようこそ、若き英雄たちよ。太陽の輝きは、ただ照らすだけではない。時に心の闇をも焼き払う」
彼はゲズに近づき、微笑む。
「君の中にある“恐れ”と“責任”――それを乗り越えるために、陽は昇る。さあ、魂に火を灯せ」
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⚔ アレス(戦の神)
堂々たる体格、燃えるような瞳。全身から戦の気迫が溢れる。
「力なき正義に意味はない! 英雄を名乗るなら、この拳を超えてみせろ!」
突然、ウカビルに一撃を仕掛けるが、ウカビルは冷静に受け止める。
「お前……いい眼をしてやがる。だが、まだ“覚悟”が足りねぇな。俺が鍛えてやる、てめえの魂をな」
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🌊 ポセイドン(海の神)
深海のような静けさを纏い、重厚な声で語る。
「波は時に穏やかに、時にすべてを呑み込む。心もまた同じだ」
彼はセレナの前に立つ。
「お前の優しさは強さに変わる。だが、それを自覚せねば海に沈むぞ。……愛と覚悟の真価、見せてみよ」
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🧠 アテナ(知恵と戦略の女神)
冷静な視線に鋭さが宿る。銀の鎧に、理の杖を持つ女神。
「生と死の狭間を知る者、リオン。あなたの“再誕”には理由がある」
リオン「理由……?」
「魂が問いかけているはずです。“なぜ自分は再び戦場に立ったのか”と。それに答えるため、あなたには“試練”が必要です」
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💘 アフロディーテ(愛と美の女神)
妖艶な笑み、美しくも神秘的なオーラを放つ。
「愛は人を縛るか、自由にするか……あなたはどちらを選ぶのかしら?」
セレナの目をじっと見つめる。
「誰かを守ると誓うなら、その手で誰かを斬る覚悟も必要よ。あなたの“愛”の形、私が見極めてあげるわ」
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🌙 アルテミス(月と狩りの女神)
静かに現れたその姿は、夜の森のような気配をまとっていた。
「過去を背負う者、ウカビル……あなたには、“癒えぬ傷”がある」
ウカビル「……」
「その傷が、あなたを立たせるのか、それとも倒すのか。私と共に、答えを見つけましょう」
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👁 オーディン(知恵と戦の神)
一歩歩くだけで空気が震える。片目に宇宙の叡智を宿す、老神。
「雷の少年、ゲズ……。お前は“未完成”だがゆえに、神をも超え得る」
ゲズ「未完成……?」
「そう。迷い、恐れ、弱さ――それらを受け入れた時、お前は“雷”を超え、“星の王”となるだろう」
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✨ そして、選ばれた道へ
アダムが静かに語る。
「これより、お前たちはそれぞれの神に導かれ、短き修練を積む。
この修行の果てに、神をも超える力の扉が開かれるであろう」
ゲズたちは静かに頷く。
彼らの旅路は、新たな段階へと突入した――
神と英雄の、運命の交差点にて。