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ハム✨投稿2ヶ月1ヶ月ツンデレ
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#夏コラボスペシャル
らい🎀
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朝六時。
組織の洋館には、まだ静かな空気が流れていた。
廊下を歩く構成員たちは皆、慌ただしく任務の準備を進めている。
そんな中、りもこんは誰にも気づかれないように、倉庫棟へ足を向けていた。
洋館の裏手。
古い資材が積まれた建物。
昼間はほとんど誰も近づかない場所だ。
重い扉を閉めると、外の音が遠ざかる。
りもこんはポケットから、小さな黒い通信機を取り出した。
赤いランプが一度だけ点滅する。
rm「……こちら、Rです。」
数秒の沈黙。
やがて、低く落ち着いた声が返ってきた。
上司『こちら司令部。通信を確認。』
その声には感情がほとんどなかった。
事務的で、必要最低限。
それでも、りもこんの表情は少しだけ引き締まる。
rm「潜入は継続中。対象Fとの接触も順調です。」
上司『変化は。』
短い問い。
りもこんは昨日の握手を思い出した。
初めて、自分の手を握り返してくれたふうはや。
無表情だったけれど、ほんの少しだけ優しかった手。
rm「……少しだけ…。距離は縮まっています。」
上司『よし。』
返事はそれだけだった。
だが、すぐに次の言葉が続く。
上司『ただし、忘れるな。君の目的は友人を作ることではない。』
りもこんは目を閉じる。
rm「……分かっています。」
上司『組織の内部情報を集めること。特に、ボスの行動記録を優先しろ。』
rm「了解。」
上司『それと。』
一瞬、通信の向こうが静かになる。
上司『対象Fには必要以上に情を移すな。』
その言葉だけが、少し重かった。
りもこんは返事に迷う。
ほんの一秒。
その沈黙が、自分でも気になる。
rm「……了解しました。」
通信は切れた。
赤いランプが消える。
静かな倉庫に、一人だけ取り残される。
りもこんは通信機を見つめたまま、小さくため息をついた。
rm「情なんて……。」
自分に言い聞かせるようにつぶやく。
rm「そんなつもり、ないんだけどな。」
その声は、少しだけ寂しそうだった。
⸻
一方その頃。
ふうはやは一人、射撃場にいた。
まだ誰も来ていない。
静かな朝。
銃を構え、ゆっくりと引き金を引く。
パンッ。
中心。
もう一発。
パンッ。
また中心。
その繰り返し。
乱れのない呼吸。
乱れのない姿勢。
しかし今日だけは、最後の一発がわずかに中心を外れた。
fu「……。」
ふうはやは眉をひそめる。
こんなことは珍しい。
撃ち直そうとした、その時だった。
rm「おはようございます!」
後ろから元気な声が響く。
りもこんだった。
いつもと変わらない笑顔。
ふうはやは無言で銃を下ろす。
fu「早いな。」
rm「今日は眠れなくて。」
fu「……そうか。」
二人は並んで的を見る。
りもこんはふと、一番端の的に残る一発の跡へ目を向けた。
rm「外したんですか?」
ふうはやは少しだけ視線を逸らす。
fu「ああ。」
rm「珍しいですね。」
fu「……。」
rm「俺でも分かるくらい珍しいです。」
りもこんは笑う。
からかうつもりではない。
本当に驚いただけだった。
ふうはやはしばらく黙っていたが、小さく口を開く。
fu「集中力が足りないだけだ。」
そう言った。
けれど、自分でも分かっていた。
違う。
原因は――
考えごとだ。
そして、その考えごとの中心にいるのは、一人しかいない。
⸻
その日の午後。
ボスは執務室で、一冊の本を閉じた。
部屋の扉がノックされる。
mb「失礼します。」
入ってきた部下は、一枚の封筒を差し出した。
mb「例の件です。」
ボスは封を切る。
中には、一枚の写真。
洋館の裏手へ向かう、りもこんの後ろ姿だった。
ボスは写真を見つめる。
しばらく無言。
部下は緊張した表情で立っていた。
やがて、ボスは穏やかに笑う。
bs「……なるほど。」
それだけ言って写真を机へ置く。
bs「誰にも話さなくていい。」
mb「ですが……。」
bs「いいんだ。」
ボスは紅茶を一口飲む。
bs「泳がせよう。」
静かな声だった。
優しい口調だった。
それなのに、部下の背筋には冷たいものが走る。
bs「魚は、糸を張りすぎると逃げる。」
カップを静かに置く。
bs「もう少しだけ。自由に泳がせてあげよう。」
窓の外では、一羽の鳥が空へ飛び立っていった。
ボスはその姿を見送りながら、誰にも聞こえないほど小さく笑う。
その笑みは、獲物を見つけた狩人のようでもあった。
コメント
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読ませていただきました!第12話、潜入の裏側とふうはやさんの心の揺れが交差して、すごく切なかったです…。りもこんが上司に「情を移すな」と言われて返事に迷う一瞬や、ふうはやさんが初めて的を外すシーンに、お互いへの意識が確かに芽生えているのが伝わってきました。そしてボスが泳がせる構えを見せるラスト、獲物を見つけた狩人のような笑みがゾッとします。距離が縮まるほど危うくなる緊張感、続きが気になります🖋