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目を覚ますと、茶色い天井が見える。周りを見ても家族の姿はない。
夢だったのだろうか。
一瞬そう思うが、そんな事はない。家族の温もりは忘れられない。
ガタンッ!
建付けが悪いのだろう、音を立てながら扉が開く。
「おきたんだね竹谷。」
入ってきたのは善法寺先輩だった。
「体調はどう?」
「大丈夫です。あの、」
「ん?」
「すみませんでした。あんなに暴れてしまって。」
頭を下げると、先輩は慌てて私の身体を起こした。
「全然いいよ。起きたばっかで頭の整理ができてなかったろうし。」
「‥‥全部話します。今までの事、皆を集めてもらってもいいですか?」
「うん。」
善法寺先輩は、私の頭を撫でると部屋を出ていった。