前回の続きです。
小説の内容の注意等は前回と同じです。
この小説はご本人様には関係ありません。
ご迷惑になることはお辞め下さい。
主は関西の方出身では無いのでエセです。
把握宜しくお願いいたします。
大丈夫な方な是非最後までお楽しみ下さい。
それではどそ
ショッピ君が軍に拾われてから1週間が経った。
大先生がショッピ君の情報を詳しく調べたらしく実験内容や過去にあった事を見させて貰ったがどれも痛々しいものばかりだったりスラム街で拾われたり色々な事が明らかになった。
紫の瞳をしたロボットは言葉は知っているものの文字を書くことも食事をすることも泣くことも笑うことも何も知らない。まっさらなキャンパスのように。
ただ、唯一知っているのは戦場に飛び込み人の命を殺める事だけ。無心でマスターの指示どうりに。
取り敢えず今の彼には色々な事を教えて行かなければならない。この先、この国で暮らして行くとなるとやはり必要最低限のマナーだったり知識は必要になる。
そこで戦闘技術はシャオロンやシッマが。文字や知識などはエミさんと偶に大先生が。マナー等はひとらんやマンちゃんが。
そこまでは良かった。そこまでは。
俺は武器の扱い方とか教えるんかなと思っていたけどグルッペンから言い渡されたのはこの一言だけだった。
『ゾムはショッピ君と一緒に行動頼んだゾ!!』
……なんで!?
確かに技術を教える狂犬2人組は近接強いから任せるのには納得がいく。文字などを教えるエミさんと大先生は字綺麗やしエミさんに関しては教授だった事もあって知識は豊富やし、マナーを教えるひとらんとマンちゃんは普段から外交をしに色んな国に行ってるから食事や行動などのマナーは沢山知ってるから教える役には最適。
なのに一緒に行動する係になったのは俺。なんでや。
別にショッピ君が嫌いな訳じゃないんやで?
ただ俺、人見知りだから反応が冷たくなっちゃうかもしれないし、教えるの下手や。それやったらトントンとかの方がええんじゃないかって思ってしまう。
でもあの5歳児のことや。何となく考えてる事は検討がつく。まぁ実は俺も同じ様な環境で育ったから何処かショッピ君を昔の自分みたいやなってっ思ってしまったのは事実や。
多分、今度大先生が俺の過去について話してくれると思うからちょっと待っといてな?つまんないかもだけど。(メタ)
そんなこんなでようやく今日ショッピ君は医務室卒業だ。この1週間彼は点滴で栄養取ってたからまず食堂に連れていかなくては。ペ神には消化のいい物なら食べて大丈夫だよ〜と許可もらった。それを聞いてすぐ大先生に消化にいい物を作って欲しいって頼んでおいたから後は向かうだけなのだが、服どうしよう。前彼が着てた真っ白な患者服はもう要らないからって捨ててしまった。俺が持ってる服あげるか…?いや、でもこの緑のパーカーの予備が何個かあるだけや。うーんどうしよう。
そう唸ってるとガラッと大きな音が扉の方からした。こんな大きな音で扉を開けるのはシッマとかそのぐらいしか居ない。彼奴見舞いみたいな感じで様子見に来たんか?それならもうちょい静かに開けてくれんかななんて思いながら扉の方へ向かうと。
大量の服を抱えている人が立っていた。
「だ、誰?」
「オスマンめぅ〜ショッピ君の為に沢山服持ってきためぅよ〜」
ナイスタイミングすぎる。でもこんな大量にはいらないんじゃないか…?
ドサッと効果音が付きそうなぐらいの量の服をマンちゃんはショッピ君の隣のベッドにどんどん置いていく。服以外にもピアスや指輪などのアクセサリー、それに香水まで色んなものを持ってきてる。流石この軍のJKや。ニコニコしながら服を並べるマンちゃん対してショッピ君はきょとんと首を傾げるだけ。
「はい、ショッピ君!この中から好きな服選んでいいめぅよ〜」
彼の瞳と同じ紫を基調とした服とアクセサリー達。正直どれでも似合いそうだが…彼はどれを選ぶだろうか。俺は服とかよくわかんないから取り敢えず黙っとこう。
「マスターではなく僕が決めなければいけないんですか?」
「そうショッピ君に決めて欲しいめぅ」
「あとマスターなんかじゃなくオスマンって名前があるからマンちゃんかオスマンって可愛く呼んで欲しいめぅ〜」
「……わ、わかりました。」
じっと置いてある服を見渡すとひとつの服の前で視線が止まった。
彼が見つめる先にある服は白いファーが着いた濃い紫色のジャケットと黒のズボン。
「これがいいめうか?」
「…はい、あとこれがいいです。」
彼がぎゅっと抱えたのはゴーグル付きのヘルメット。
「わかっためぅ!でもジャケットだけやとあれやから」と渡したのは黒のインナーとYシャツ。それに俺が履いているのに似ている編上げブーツ。
「これで大丈夫めぅ?」
そうマンちゃんが言うとショッピ君はコクッと頷いた。
「じゃあ早速着替えるめぅ!」
ベッドの周りのカーテンを閉めてその中で着替えるよう彼に伝える。
「で、出来ました。」
カーテンを開ければさっきとは全然違う雰囲気のショッピ君がいた。服のサイズ感もピッタリで大丈夫そうだ。
「お!ショッピ君似合ってるめぅ〜!!あとはゾム任せためぅ〜。食堂行くんやろ?俺は片付けするようペ神に言われてるめぅ」
「おん、服持ってきてくれてありがとな?助かったわ。じゃショッピ君行こか?」
「わかりました。」
病室から出る俺たちにひらひらと手を振るマンちゃんに手を振り返して俺たちは大先生が待つ食堂へと歩き始めた。
コメント
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投稿お疲れ様ー! zさんがsyp君と行動か…!!同じ環境……、スラム街ってことかな… d先生が説明してくれるのか() osさんナイスタイミング、!!ドサッは凄い笑 服が実況の姿の服と同じだ…!! 次で恐らく最終回か…!楽しみ…!!