業を煮やしたメンバーたちを代表して、ついに佐久間が意を決し、車から降りた。そして、未だにいちゃいちゃしている二人の元へ、わざとらしく咳払いをしながら近づいていく。
「あーのぉ〜、お二人さん?もう、痴話喧嘩は大丈夫そうで?」
その声に、宮舘がはっと我に返り、少しだけ気まずそうに立ち上がった。
「あ、ごめんね、みんな。待たせたな」
しかし、渡辺は違った。宮舘の服の裾を掴んだまま、立ち上がろうともしない。
そして、佐久間を、まるで恋路を邪魔する邪魔者のように、じろりと睨みつけた。
「なんだよぉ〜!今、来んなよ!俺は今、涼太と二人きりの時間なの!」
そのあまりの言い草に、宮舘が「こら、翔太。佐久間に失礼だろ」と窘めるが、その口元は、明らかに緩んでいた。
その様子を、車の中から見ていたメンバーたちの心の中は、まさにカオスだった。
深澤:(…満更でもねぇじゃねぇか、舘のやつ…)
目黒:(…すご…デレデレじゃん…)
康二:(しょっぴーって…こんなデレデレなれるんやな…)
しびれを切らした阿部が、車から顔を出し、冷静に、しかし有無を言わさぬ口調で言った。
「あのさ、本当に申し訳ないんだけど、もう帰ろ?明日も朝早いからさ」
宮舘が、困ったように渡辺を見下ろす。
「だって、翔太。みんなに待ってもらってるよ?」
「やだ!帰んない!俺は、もっと涼太と一緒にいるの!」
「もぉ〜、翔太ったら。なんとかならない?」
そう言って、宮舘はちらりとメンバーたちの方を見る。その顔には「ごめん、うちのが駄々こねてて」と、はっきりと書いてあった。
岩本:(…こいつら…)
深澤:(俺たちの、あの必死の説得と心配は、一体なんだったんだよ…)
ラウール:(もう、帰りたい…笑)
一向に動き出そうとしないゆり組に、メンバーたちの呆れは、徐々に怒りへと変わり始めていた。この地獄の茶番劇は、一体いつになったら終わるのだろうか。
誰もが、心の中で、そっとため息をついた。
コメント
9件
全体も何回かリピートして読んでるけど、新作3個しょうたが可愛すぎて多分もう20回ぐらい読んでるかもwww 尊すぎて、何回読んでもニヤケられる‼️

ここまでデレデレになったらかわいいけど逆におもしろいね! 長い間おつかれさまでした!! まだ続きあるのかな?分かんないけど、めちゃめちゃ楽しかったよー!!!!!!!
まってまって可愛すぎんだろーーー!!! これはもう渡辺翔太じゃないやんっ、わたなべしょうた(5)やん!!可愛すぎんだろ!! これはやばい、もう最強 ゆり組ってる神 こんな最高なもの作っていただきありがとうございますっ! まじで最高すぎます! これも何回リピートすることになるんだろ デレデレしょうた堪能します(?) また何周か後に会いましょうっ!笑 可愛すぎるしょうたありがとうございますっ!