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ゆり組 喧嘩

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ゆり組 喧嘩

31 - 第31話

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2025年10月23日

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業を煮やしたメンバーたちを代表して、ついに佐久間が意を決し、車から降りた。そして、未だにいちゃいちゃしている二人の元へ、わざとらしく咳払いをしながら近づいていく。


「あーのぉ〜、お二人さん?もう、痴話喧嘩は大丈夫そうで?」


その声に、宮舘がはっと我に返り、少しだけ気まずそうに立ち上がった。


「あ、ごめんね、みんな。待たせたな」


しかし、渡辺は違った。宮舘の服の裾を掴んだまま、立ち上がろうともしない。

そして、佐久間を、まるで恋路を邪魔する邪魔者のように、じろりと睨みつけた。


「なんだよぉ〜!今、来んなよ!俺は今、涼太と二人きりの時間なの!」


そのあまりの言い草に、宮舘が「こら、翔太。佐久間に失礼だろ」と窘めるが、その口元は、明らかに緩んでいた。


その様子を、車の中から見ていたメンバーたちの心の中は、まさにカオスだった。


深澤:(…満更でもねぇじゃねぇか、舘のやつ…)

目黒:(…すご…デレデレじゃん…)

康二:(しょっぴーって…こんなデレデレなれるんやな…)


しびれを切らした阿部が、車から顔を出し、冷静に、しかし有無を言わさぬ口調で言った。


「あのさ、本当に申し訳ないんだけど、もう帰ろ?明日も朝早いからさ」


宮舘が、困ったように渡辺を見下ろす。


「だって、翔太。みんなに待ってもらってるよ?」

「やだ!帰んない!俺は、もっと涼太と一緒にいるの!」

「もぉ〜、翔太ったら。なんとかならない?」


そう言って、宮舘はちらりとメンバーたちの方を見る。その顔には「ごめん、うちのが駄々こねてて」と、はっきりと書いてあった。


岩本:(…こいつら…)

深澤:(俺たちの、あの必死の説得と心配は、一体なんだったんだよ…)

ラウール:(もう、帰りたい…笑)


一向に動き出そうとしないゆり組に、メンバーたちの呆れは、徐々に怒りへと変わり始めていた。この地獄の茶番劇は、一体いつになったら終わるのだろうか。


誰もが、心の中で、そっとため息をついた。

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