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※ちょっとセンシティブ??
隔離領域「The Banlands」の暗黒は、底のないバグとエラーコードの吹き溜まりだ。
冷酷な運営によってアカウントを停止され、電子の牢獄に幽閉されたEllernateとCaleb244は、日々退屈と脱獄への渇望に苛まれていた。
だが、その日、彼らの前にある違法長距離通信端末のモニターに、突然、奇妙な超高画質の生配信映像がポップアップした。
発信元は、自分たちを救うために外の世界で孤高の戦いを続けているはずの、あの冷徹な天才詐欺師――iTrappedのセーフハウス。
「おい、Caleb! iTrappedから通信だ!
脱獄の作戦会議か!?」
「静かにしろEllernate、何かがおかしい。
これは……ビデオ通話の自動応答マクロじゃない。
生配信(ライブストリーム)だぞ。
しかも、iTrappedの手元が狂って、
カメラが起動しっぱなしになってるんだ」
二人が身を乗り出して画面を凝視した瞬間、そこに映し出されたのは、彼らが想像していた「冷徹な作戦指揮官」の姿では断じてなかった。
画面の向こう、セーフハウスの薄暗い寝室は、息が詰まるほどの絶対零度の冷気に支配されていた。
部屋のエアコンは完全に沈黙し、剥き出しの鉄骨や壁紙は白く凍りつき、まるで氷の洞窟のようになっている。
その中央にある乱れたベッドの上で、iTrappedは鮮やかな黄色い髪を乱暴に振り乱し、黒スーツの男――チャンスの身体を完全に組み敷いていた。
「……はっ…」
iTrappedの青いシャツは胸元が大きくはだけ、剥き出しの白い肌から流れる冷たい汗が、チャンスの熱い鎖骨へと滴り落ちている。
彼の頭上に戴戴された「氷の王冠」からは、主の異常な激情を反映して、パキパキと鋭い悲鳴のような凍結音が鳴り響き、二人の視界を白く染めるほどの濃密な冷気が澱みなく溢れ出していた。
「言ったはずだ、チャンス……。
君を飼い慣らすのは僕だ。
君のその傲慢な幸運も、
親から与えられた退屈な資産も、
すべては僕が Ellernate たちを救い出すための『駒』に過ぎない……っ!」
iTrappedはそう叫ぶと、チャンスの黒いネクタイを細い指先に限界まで巻き付け、窒息寸前まで力任せに引き絞った。
グ、とチャンスの喉が鳴り、端正な顔が苦痛に歪む。
だが、iTrappedは手を緩めない。
彼は剥き出しの独占欲を隠そうともせず、チャンスの両手首をシーツに深く押し付け、絶対零度の冷気で感覚が完全になくなるまで凍らせていく。
それは、愛などという温い言葉を拒絶した、冷徹な詐欺師による「完全な蹂躙」だった。
iTrappedは、チャンスのワイシャツを乱暴に引き裂き、その熱い胸元や首筋へと、凍りつくような唇を何度も、激しく押し当てていく。
皮膚が一瞬で白く凍りつき、冷気による激しい苦痛と、脳髄を焼き切るような背徳の快楽がチャンスを襲う。
「君のすべてを僕の檻に閉じ込めて、一滴残らずしゃぶり尽くしてあげる……。君は僕の盤上(ゲーム)の上で、ただ絶望して狂っていればいいんだ」
画面の向こうの困惑と、ギャンブラーの不敵な笑み。
その様子を、Banlandsの暗黒の底でリアルタイムに観賞させられている二人の仲間は、完全にフリーズしていた。
「えっ……ちょっと待って、これ作戦会議じゃなくない……?」
Ellernateはあまりの衝撃に、持っていた違法ジャンクデバイスを床に落とした。
「iTrapped、あんな奴だったっけ!?
普段は『すべては確率と計算だ』とか言って超クールなのに、何あの猛烈な独占欲!?
シャツ引きちぎってるよ!?
あとあの黒スーツの男、もしかして前に誤送信で言ってた『金持ちの完璧な彼氏』!?」
「おい、よく見ろ」
Caleb244がゴクリと息を呑み、画面の隅を指差した。
「iTrappedは自分の端末がBanlandsに生配信(映像送信)を繋ぎっぱなしにしていることに、興奮しすぎて全く気づいてない。……だが、あの押し倒されてる『彼氏』の方……あいつ、カメラの位置に気づいてるぞ」
画面のなか。
iTrappedにネクタイで首を絞められ、冷気で肌を白く凍らされ、激しく喘いでいるはずのチャンス。
しかし、iTrappedが彼の首筋に激しく噛み付いて視線を逸らした、わずかな一瞬。
チャンスはその視線を、物陰のカメラレンズ――すなわち、画面の向こうで観賞しているEllernateとCaleb244に向けて、まっすぐに動かした。
そして、唇の端に銀色の冷たい吐息を滲ませながら、カメラの向こうの「地獄の親友たち」を煽り倒すように、ニヤリと、極めて不敵に、そして勝ち誇ったように笑ってみせたのだ。
その笑みは、こう語っていた。
『お前たちのリーダー様(iTrapped)は、今や俺の体温とスリルに骨抜きにされて、完全に狂っちまってるよ』、と。
「あ、あいつ……煽ってやがる……!!」
Caleb244がワナワナと震え出した。
「押し倒されてボロボロに蹂躙されてる側なのに、なんであんなに余裕なんだよ!?
むしろあいつ、iTrappedに無理やり支配されるこの最悪な状況を、世界一のスリルとして骨の髄まで楽しんでやがる……!」
「ていうか、iTrapped! 後ろ! 後ろ映ってるよ! 配信止めて!! 恥ずかしすぎるから早く気づいてェェェ!!」
Ellernateが画面に向かって叫ぶが、 その声が外の世界のセーフハウスに届くはずもない。
映像のなかでは、自分が「完全な支配者」としてチャンスを蹂躙していると信じ込んでいるiTrappedが、さらに激しく抱きすくめ、深い接吻を叩き込んでいた。
チャンスはその冷たい舌で蹂躙されながらも、カメラから目を逸らさず、むしろ恍惚とした表情で、自らiTrappedの背中にその器用な両腕を回し、さらに深く、自分を奈落の底へ沈めろと誘うように抱きしめ返す。
友情も、本来の脱獄計画も、すべてが絶対零度の熱情のなかに溶けていく。
地獄の底で見守る仲間たちの絶叫と困惑をよそに、二人の終わらない、そして「すべてが筒抜けの」ハイリスクな夜は、さらに深く、狂ったように更けていくのだった。
↓絵だけ先に描いたんですが、小説も作りたくなったので😅
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(ゝω・) ねこウサギ
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