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1週間後、望は歩道橋に来た。
先に一月が居た。
「君なら来てくれると思ったよ。」
一月はいつものように笑いながら言った。
「気が向いたから。」
望はそう返す。
「全く…望はそっけないなぁ。」
一月は言う。
「関係ないでしょ。」
望は冷めた目で一月を見る。
「まぁまぁそんな目で見ないでよ。」
一月はそう言った。
望は混乱していた。初めて自分に対して興味を持つ人間を見たからだ。
それから暫く二人は自分の事について話した。
二人とも17歳で同い年だった。ついでに好きな色と好きな曲も同じだった。
「やっぱり僕と君は似ているね。」
一月は星空を見上げながらそう言った。
「だから何?」
望はそう返す。
「先週ここで出会ったのも必然かもね、って話。」
一月は笑いながら言う。
「興味ない。」
「望は冷たいなぁ。」
その時望は違和感を感じた。