あと少しでrbrが帰ってくるらしい。
怪我してないかな。元気かな。
あれからというもの、みんなにrbrについて聞いて回った。
大体は真面目だとか優しいとか言ってた。
だけど、zmだけは、
「あー..いい奴やで!!あんまり戦争に乗り気じゃない気がするけどな。無理してるっていうか?」
rbrは戦争が嫌なんだ。
無理して行ってるんだ。
…だから苦しそうだったんだな。
emさんにもう一度聞いてみよう。
そう思って俺は、図書室に向かおうとした。
?
「おい。”tool”」
“tool”とはA国での俺の呼び名。道具という意味からつけられた。
sha
「ッ!?」ビクッ
スパイ
「俺はA国のスパイだ。…A国を裏切ったお前がなぜのうのうと生きている!?」
sha
「ぇ…あ.」ガタガタ
震えがとまらない。
実験の日々がフラッシュバックする。
スパイ
「お前の居場所はここじゃない。」プスッ
スパイはshaの首筋に注射を打った。
_そこで意識は途切れた。
目が覚めたところは暗い密室。
手足が痺れて目をあけるだけで精一杯。
思考回路がぐちゃぐちゃにされたみたいに、ぼんやりする。
意識してなくても思考を放棄してしまう。
だけど、前みたいな実験生活は嫌だってことははっきり分かる。
もし実験の生活に戻るとしても、最後に伝えたかったな。
ありがとうって。
スパイ
「目が覚めたか??
お前が姿を消してから研究は進んだんだ‼︎」
スパイ
「我々はみんなお前を望んでる!!
喜べ!!無能なお前に居場所がてきたぞ??」
不快な笑みをうかべ、期待をこめた目で
俺に視線を向ける。
…居場所?
どうせ利用価値が無くなったら口封じで殺すくせに。
sha
「…ぃ…ゃ..だ!…」
スパイ
「…チッ。この軍のせいで反抗的になったんだな??」
違う…
軍のせいじゃない。みんなのせいじゃない。
俺の意思なだけだから。
みんなは関係ない..!!!
スパイ
「お前が戻ってこないなら軍の誰かを殺す」
sha
「…え..?、」
スパイ
「関係ないけどなッ!!!」
そうすると何か薬を飲まされた。
甘くて苦く気持ち悪い味。
頭がくらくらする。
sha
「…研究にキョウりょク¿?シマす」