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救ってくれたのは

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救ってくれたのは

11 - 第9話

♥

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2024年08月15日

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あと少しでrbrが帰ってくるらしい。

怪我してないかな。元気かな。









あれからというもの、みんなにrbrについて聞いて回った。





大体は真面目だとか優しいとか言ってた。







だけど、zmだけは、


「あー..いい奴やで!!あんまり戦争に乗り気じゃない気がするけどな。無理してるっていうか?」








rbrは戦争が嫌なんだ。

無理して行ってるんだ。


…だから苦しそうだったんだな。







emさんにもう一度聞いてみよう。


そう思って俺は、図書室に向かおうとした。





?

「おい。”tool”」



“tool”とはA国での俺の呼び名。道具という意味からつけられた。







sha

「ッ!?」ビクッ








スパイ

「俺はA国のスパイだ。…A国を裏切ったお前がなぜのうのうと生きている!?」







sha

「ぇ…あ.」ガタガタ


震えがとまらない。

実験の日々がフラッシュバックする。







スパイ

「お前の居場所はここじゃない。」プスッ


スパイはshaの首筋に注射を打った。




_そこで意識は途切れた。















目が覚めたところは暗い密室。



手足が痺れて目をあけるだけで精一杯。


思考回路がぐちゃぐちゃにされたみたいに、ぼんやりする。


意識してなくても思考を放棄してしまう。








だけど、前みたいな実験生活は嫌だってことははっきり分かる。



もし実験の生活に戻るとしても、最後に伝えたかったな。


ありがとうって。










スパイ

「目が覚めたか??

お前が姿を消してから研究は進んだんだ‼︎」






スパイ

「我々はみんなお前を望んでる!!

喜べ!!無能なお前に居場所がてきたぞ??」






不快な笑みをうかべ、期待をこめた目で

俺に視線を向ける。



…居場所?


どうせ利用価値が無くなったら口封じで殺すくせに。








sha

「…ぃ…ゃ..だ!…」






スパイ

「…チッ。この軍のせいで反抗的になったんだな??」






違う…

軍のせいじゃない。みんなのせいじゃない。


俺の意思なだけだから。

みんなは関係ない..!!!







スパイ

「お前が戻ってこないなら軍の誰かを殺す」



sha

「…え..?、」





スパイ

「関係ないけどなッ!!!」








そうすると何か薬を飲まされた。

甘くて苦く気持ち悪い味。



頭がくらくらする。











sha

「…研究にキョウりょク¿?シマす」




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