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#ファンタジー
#花園の語り部
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部屋に戻ってくると、使用人の誰かが気づいて片づけてくれたのか、サイラスが落とした木の桶と水たまりは無くなっていた。
医者もすぐにやってきて、動き回ったことを咎められたが、悪化しているところはなく安静にしていればすぐに包帯も取れ、日常生活に戻れるとの診断だった。
一人になると、ベッドの上で膝を抱えてうずくまった。
床を横切る陽の光を見つめながら、いたたまれなさそうに背を向けたアダムをまた思い出し、心臓がズキンと痛む。
嫌な想像が膨らみ、アダムの感情のない声が耳の奥でリアルに響いた。
――俺はベロニカを好きになったんじゃない。
また涙がこみ上げそうになり、ぎゅっと膝を抱える腕に力を込めていると、小さく扉を叩く音がした。
(誰……?)
もったりとした動き***************************
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