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好き!!あいらびゅー!!
四流、作品によるけど少し苦手なんですよね (( 読めはするんですが、、 (( さよきさんのはばりばり読めますね! てかほのぼの(?)癒される!! 供給あざっす!
第1話
No side
いまから、2世紀ほど前。
それぞれ違う能力を持つ、能力者が民の為に働いていた。
しかし、助けられていることに気付かない民は能力者を良く思っていなかった。
なにしろ、「能力者」ということだけで胡散臭い。
民の罵詈雑言に耐えながらも能力者は過ごしていた。
ある日。民たちは、この世から能力者を消そうと企んだ。
民たちの計画は成功し、能力者の殆どが亡くなってしまった。
しかし、全滅してしまった訳では無い。
数人、生き残っていた。
その能力者たちの血筋は現在でも受け継がれ、ひっそりと暮らしている。
これは、そんな国に生まれた能力者の子孫の物語だ。
zm side
つまらない。
毎日がそんな日々だった。
俺は何もしてないのに。
俺がただ、能力者だったってだけで。
なんで城に閉じ込められなあかんねん。
あのクソ国王がよ。
俺の世話してる人も嫌い。
だってあいつら、自分がしくじったこと全部俺のせいにするし。
それですぐ辞めてく。
…もう慣れたし。
あいつらに何の期待もしてないけど。
また新しい人が今日来るらしい。
もう来んくていいのに。
どうせ俺のこと裏で笑っとるんやろ。
関わりたくない。
人間なんて。
em side
なんで俺が能力者の世話なんてやらないといけないんだよ。
自分でやればいいのに。
関わりたくなかった。
能力者なんて胡散臭い奴。
そう思いながら息を吐き、ドアをノックする。
1秒ほど沈黙があり、中から返事が帰ってきた。
zm「…どうぞ」
ドアを開ける。
em「失礼します。新しく貴方の側付きになりました。エーミールです」
zm「…よろしく」
em「…よろしくお願いします。何か私がすることは、ありませんか?」
zm「…無い」
em「そうですか。何かありましたら隣の部屋にいるので呼んでください。では」
zm「…」
無口。
愛想の欠片も無い。
これが俺の能力者に会って最初に出てきた感想。
あんな人の世話をする…まぁいわゆる執事。になるなんて人生終わったも当然だろ。
ほんと最悪。
はぁ…。
zm side
今までと違うな、あいつ。
大体の人は初っ端から喧嘩売ってくる癖に。
あいつ敬語使っとった。
まぁでも、部屋出た瞬間ため息ついてんの聞こえとったからな。
助けてって言ったってどうせ誰も助けてくれないんだろ。
分かりきったことやし。
今更期待したって、もうどうしようもないんだよ。
俺は生まれた時からこの城の中で過ごすって決まってた。
だって能力者やもん。
普通の人間に生まれてきたら
良かったのに
そしたら
そしたらさ、
普通に生きれたのかなぁ…ポロッ
em side
朝。
朝食を持って行く為、能力者の部屋へ向かう途中。
そういや。
…名前聞いてなかったな。
後で聞こう。
能力者でも、流石に名前で呼んだ方がええと思うし。
そう考えながらドアを叩く。
…
…?
返事無いなぁ…。
鍵開いとるやん。
入ってええんやろか。
…入るか。
em「…失礼します」
zm「…zzZ」
…寝てる。
床に横たわって。
布団あるんやから布団で寝ればええのに。
もう、朝やし。
起こしといた方がいい。
em「もしもーし」
em「朝ですよ…!」
zm「ぅん?」
em「朝ですよ!」
zm「…もうそんな時間?」
em「はい」
zm「なんで此処に居るん?」
em「朝ごはん、届けに来たんですよ」
zm「…ッ、。要らない」
em「どうしてですか?」
zm「…だって食べられない」
em「…?どうしてですか?」
zm「生ゴミでしょ」
em「生ゴミ?ご飯がですか?」
zm「うん」
em「生ゴミはご飯じゃ無いですよ…?」
em「普通にご飯を持ってきたんですが…」
zm「…え?」
em「ほら…」
一応、私が作れる範囲で作ってきたんだけど。
なんで生ゴミ?
そんなに下手だったかな…
zm「おいしそう…ポロッ」
em「え?どうしたんですか?」
zm「…久しぶりに。ご飯見たなぁ」
em「…。」
どういうこと?
ご飯、久しぶりに見た?
おかしい。
さっきから生ゴミって言ってるし。
…もしかして
前の人たちにちゃんとしたご飯出してもらえてなかったんじゃ…
em「ねぇ、…」
zm「はい?」
em「名前。なんて言うの?」
zm「…ゾム」
em「ゾム…。じゃあ、ゾムさんでいいですか?」
zm「いいよ。エミさん」
em「…!ゾムさん、一緒にご飯食べましょう!」
zm「そやね!」
私は…。
能力者というだけで。
無意識に差別して、悪口でも何でも言っていいって思ってたけど。
能力者も、人間だ。
心がある。
その心が傷つくこともある。
勘違いしてた。
俺は、今までなんてこと考えてたんだ…
能力者について。
能力は、基本的に親から子へ受け継がれるが、時々3世代ほど能力を持たない子が生まれることがある。
能力者を恐れている国王は代々能力者を見つけたら直ぐに王に知らせ、能力が使えなくなる鉄鋼で出来た城に閉じ込めることが法律となっている。
大人の能力者が能力を使うと即死刑。
城に入っていない子供が使うと城に入れられる。
ガチですか
ありがとうございます!!!
感謝!!