コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
学校に着いてからも文句を言ってる彼を無視し席に座る
残念ながら席が前後な為、文句から逃れることは出来ないのだけど
まあ、2時間目くらいには機嫌も治ってるでしょ!
期待を裏切られた
奴は昼休みとなった今も機嫌悪く頬杖を着いている
元々悪いのは幼少期のアイツだけど
確かに今日の起こし方は悪かった
仕方なく重い腰をあげ購買へと向かった
焼きそばパンを2つ手に取ると声を掛けられた
「きれい先輩だ~シノ先輩は?」
間延びした声
独特なあだ名のセンス
私は振り向きたくないが仕方なく振り向いた
女の子に囲まれた奴はゆるゆると手を振ってきた
案の定、女の子達に睨まれる
一応私、先輩なんだけどね
「喧嘩中」
「あらら~早く仲直りしないときれい先輩ボッチですねえ」
失礼な
私にも友達はちゃんといる
多くはないけど
そんな私の手に何かを握らせてきた
「これで仲直りしてくださいねえ」
目の前の彼は自分の髪と同じミルクティーを渡してきた
いやこれ、飲みかけだし
女の子達が羨ましそうにこちらを睨む
ほしけりゃやるから睨むな
私がミルクティーを彼に突き返すと残念そうに眉を下げた
ちゃっかり人の手をにぎにぎすな
「私、もう行くから」
「ええー」
手を離そうとすると彼は思い出したように小さくあ、と呟いた
「シノ先輩に伝言あるんだった」
「今日、新しい顧問の発表あるって伝えといてください」
「分かった」