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第3章
「はい、では今回のロケは〜! SnowManとからぴちの皆さんで、温泉旅行企画です!」
スタッフの掛け声と共に、長野の静かな温泉街に降り立ったSnowManとじゃぱぱ。
「え!? これ、めっちゃ本格的やん…!」
じゃぱぱは純粋に目を輝かせ、浴衣姿のまま周囲を見渡す。
その姿に、SnowManの9人は全員、ズキュンと撃ち抜かれた。
「浴衣似合いすぎやろ…」
「マジで漫画のキャラか?」
「顔が優しすぎて癒ししかない」
彼らの恋心は、もはや隠しきれないほど膨れ上がっていた。
「では、今日の部屋割りはランダムで!」
そう言ってスタッフがくじを用意する。
じゃぱぱが引いたのは――
「…えっと、目黒くん?」
目黒蓮の目が、ふわっと嬉しそうに細まる。
「よろしく、じゃぱぱ」
「うん、よろしくお願いします〜!」
他のメンバーの心に、嫉妬の嵐が吹き荒れる。
(なんでよりによって目黒なんや!!)
部屋に入ると、落ち着いた照明の中、布団が2つ並んでいた。
「緊張するね、こういうの」
「うん、でも…目黒くんって落ち着いてるし、安心感ある」
目黒は少し照れくさそうに笑う。
「じゃぱぱって、ほんと面白いし優しいし…すごく魅力的な人だよね」
「えっ…」
突然の言葉に、じゃぱぱは固まる。
「……あ、ごめん、変なこと言ったかも。でも、そう思ったから」
(ストレートすぎん!?)
そんなことが起きているとは知らず、他のメンバーたちは別室で緊急会議を開いていた。
「目黒はあかんって!あいつ無言で距離縮めるタイプやで!」
「じゃぱぱ、絶対落ちかけてるぞ…」
康二、阿部、佐久間が焦る中、舘様(宮舘涼太)が静かに言う。
「明日の自由時間、俺が“2人きりデート”に誘う」
「ずる!!!」
「勝手に作戦会議抜けてるやん!」
一方その頃――
布団の中、じゃぱぱは眠れずにいた。
目黒の言葉が頭から離れない。
「魅力的な人だよね」
(そんなこと、言われたの初めてかも…)
翌朝、じゃぱぱが旅館のロビーに降りると――
9人が全員、彼を待っていた。
「じゃぱぱ! ちょっとだけ、2人で外歩かへん?」(康二)
「足湯行かない? 静かで落ち着くとこ知ってるんだ」(阿部)
「朝市、一緒に行こうよ!屋台いっぱいあるよ〜!」(佐久間)
「このまま2人で、ちょっと…話せる場所へ行かない?」(宮舘)
「じゃぱぱ、今日も…かわいいね」(ラウール)
…大混乱。
「え、え!? えぇ!? 全員どうしたんですか!?」
じゃぱぱは、まさか自分が恋の渦中にいるとは夢にも思っていなかった。