第3章
「はい、では今回のロケは〜! SnowManとからぴちの皆さんで、温泉旅行企画です!」
スタッフの掛け声と共に、長野の静かな温泉街に降り立ったSnowManとじゃぱぱ。
「え!? これ、めっちゃ本格的やん…!」
じゃぱぱは純粋に目を輝かせ、浴衣姿のまま周囲を見渡す。
その姿に、SnowManの9人は全員、ズキュンと撃ち抜かれた。
「浴衣似合いすぎやろ…」
「マジで漫画のキャラか?」
「顔が優しすぎて癒ししかない」
彼らの恋心は、もはや隠しきれないほど膨れ上がっていた。
■ お部屋は2人1組…問題発生!
「では、今日の部屋割りはランダムで!」
そう言ってスタッフがくじを用意する。
じゃぱぱが引いたのは――
「…えっと、目黒くん?」
目黒蓮の目が、ふわっと嬉しそうに細まる。
「よろしく、じゃぱぱ」
「うん、よろしくお願いします〜!」
他のメンバーの心に、嫉妬の嵐が吹き荒れる。
(なんでよりによって目黒なんや!!)
■ 密室で2人きり…ドキドキ急展開
部屋に入ると、落ち着いた照明の中、布団が2つ並んでいた。
「緊張するね、こういうの」
「うん、でも…目黒くんって落ち着いてるし、安心感ある」
目黒は少し照れくさそうに笑う。
「じゃぱぱって、ほんと面白いし優しいし…すごく魅力的な人だよね」
「えっ…」
突然の言葉に、じゃぱぱは固まる。
「……あ、ごめん、変なこと言ったかも。でも、そう思ったから」
(ストレートすぎん!?)
そんなことが起きているとは知らず、他のメンバーたちは別室で緊急会議を開いていた。
■ 恋の妨害作戦?勃発!
「目黒はあかんって!あいつ無言で距離縮めるタイプやで!」
「じゃぱぱ、絶対落ちかけてるぞ…」
康二、阿部、佐久間が焦る中、舘様(宮舘涼太)が静かに言う。
「明日の自由時間、俺が“2人きりデート”に誘う」
「ずる!!!」
「勝手に作戦会議抜けてるやん!」
一方その頃――
布団の中、じゃぱぱは眠れずにいた。
目黒の言葉が頭から離れない。
「魅力的な人だよね」
(そんなこと、言われたの初めてかも…)
■ 翌朝、自由行動スタート!
翌朝、じゃぱぱが旅館のロビーに降りると――
9人が全員、彼を待っていた。
「じゃぱぱ! ちょっとだけ、2人で外歩かへん?」(康二)
「足湯行かない? 静かで落ち着くとこ知ってるんだ」(阿部)
「朝市、一緒に行こうよ!屋台いっぱいあるよ〜!」(佐久間)
「このまま2人で、ちょっと…話せる場所へ行かない?」(宮舘)
「じゃぱぱ、今日も…かわいいね」(ラウール)
…大混乱。
「え、え!? えぇ!? 全員どうしたんですか!?」
じゃぱぱは、まさか自分が恋の渦中にいるとは夢にも思っていなかった。







