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「リョウカ」
透き通ったよく響く綺麗な声
こちらをまっすぐに見つめてくる
「っ…」
僕が気絶する前
モトキ様にぶつかられて城の壁にぶつかるのと同時に、明らかに高値で売られてる壺にぶつかってしまったのだ
怒られる?
弁償しろって言われる?
どうしよう
「あの…」
ぎゅっ
僕が言葉を放つと同時にワカイ様が僕を抱きしめてきたのだ
「え…」
な、え
僕の頭の中は真っ白
「悪い、もうちょっとこのままでいさせてくれ」
ワカイ様の肩が小刻みに震えていることに気づく
なんか…
小さい子供みたい…
どうしよう
この状況
今人来たら絶対誤解されるよね
「あ、あの、ワカイ様…」
ちゅっ
「え…」
え、え
い、今…ワカイ様が僕に…
キ、キキ、キスして…!?
待って待って!今僕絶対顔赤いっ!
そんな僕をまるで「うるさい」と言っている様な顔で見つめてくる
ワカイ様は絶対離してくれなさそうな力で抱きしめてくる
誰か助けてぇ…泣