歩き始めて数時間。
一向に森から抜ける気配が無く、同じ所を通っている様な気がする。
シャル「…幻術か?」
ナターシャ「その可能性が高いと思います、先程から景色が変わらず、ですがサーチには引っかかっていません。」
ゼナ「えー!?どうするの!」
ルカ「俺戦えるけど幻覚とかは全くわかんねぇよぉ、」
シャル「ルカ…俺がなんの属性か忘れた?」
ルカ「そっか、闇属性!」
シャル「でしょ?幻術は俺に任せて」
シャルロットによる闇魔法の能力
過去、どんな本にも闇属性についての情報がなく、手当り次第となる…訳がなく、シャルロットが使っていた技を思い出し練習していた。その結果で分かったのは。
光属性と闇属性はは1部似ている魔法がある。
闇属性は幻術が使え、光属性の幻術を解くことも出来る。
そして闇属性は研究されていない為、光属性より強いのだ。だから、もしこの幻術が光属性による物ならすぐにでも解除ができる。
闇属性を徐々に広げていくと、バチッと音を立て闇属性が消え、周りの様子が変わった。
ルカ「なるほどな」
4方向に1人ずつ、魔法を打つ準備をしてこちらに向けていた。
「くそっ、もう少し遅ければやれたのにっ」
「お前ら、撃て!」
光属性らしき人は仲間に援護魔法をかけ、残りの3人の属性は火、風、風、この属性でルカに勝てる人はここにはいるはずがなく…
ルカ「いやぁ、まさか戦うことになるとは」
ナターシャ「一瞬でしたね…」
ゼナ「わぁ、気絶してる」
ポリポリと頭を掻きながら苦笑いしているルカに先程の気絶している人達をつんつんと木の棒で続いているゼナ。
ナターシャ「このままいけば夜のうちにつけますけど、どうしますか?」
ゼナ「あたしはそれでいいと思う!」
シャル「俺も」
ルカ「俺も」
そのまま進み続け、日が沈み始めたのを眺めながら歩き、世間話をした。
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ゼナ「まさかこんなに早くつけるなんて思わなかったよ!」
ナターシャ「リルさんの背中、とても最高でした」
ゼナ「ルカの風で飛ぶのも楽しかったね!」
先生「もう辿り着いたのか」
ゼナ「先生!あたし達は1番最初?」
先生「そうだ、お疲れ様、ここで解散してこのまま帰っても構わない、授業結果は明後日の授業で知らせる」
ゼナ「やった!帰っていいってー!」
ナターシャ「私達はここで失礼します」
ゼナ「シャル様とルカおやすみ」
ルカ「おやすみゼナナターシャ」
シャル「おやすみ」
ふりふり、と手を振り、別れ寮に戻った。
シャル「本編では魔獣が襲ってきたけど、来なかったな。」
ルカ「そうだな、もしかしたらリルの力かもね」
本編であればくじ引きによって、シャルロット、ロイ、ルーカルで組まされていて森の中で魔獣に襲われていたはずだったが襲われなかったのだ。その時にもフェンリルはいたから怪我をせずに済んだのだ。
シャル「前にもリルは居たけど襲われてたよな?」
ルカ「そうだね、俺あの時は今ほど強くなかったからリル便りになってたけど」
シャル「なんで今回は襲われなかったんだろうな」
(神の加護の情報見れるかな…
シャルロットはリルの方を見て《ステータス》と唱えた。
《ステータス》
フェンリルの長
リル
火の属性
水の属性
相性の合う主に会うと発動される。フェンリル自体が主になるべく人を見つけると自動契約を行う。
神の加護▼
発動条件
・相性の合う主に出会うと発動される。
・主による溺愛度で左右される。
愛と守りの神による加護。
能力
・愛の量で防御力が上がり、主やその仲間にも付与が出来る。
・リルより弱い魔獣は近づかなくなる。
フェンリルの長による元の能力
・身体の大きさを変えられる。
・属性による攻撃
シャル「お、俺の時より多いい…」
リル『♪♪』
ルカ「飛ぶの楽しい?」
リル『♪』
ステータスを読んでいるシャルロットの横でルカの風属性で浮かせて貰っているリルは楽しそうに飛び回っている。
リル『きゅ、わふ』
飛び回っていたリルが鳴きながら頭に降りてきた。
シャル「?どうした、楽しかったか?」
リル『きゅん、』
ルカ「シャルも一緒に飛べって言ってるんじゃない?」
シャル「え?わっ!」
ルカ「ほらおいで〜」
ルカの風により頭に乗っていたリルと共にルカの腕の中に収まった。
ルカ「ほら、もう寝よ」
シュル、とシャルロットの元結を解きながら頭を撫でた。
リル『!きゃん』
ひと鳴きしたリルが枕を咥えて爪を布団に引っかけ引きずりながら持ってきた。
シャル「ここで寝ろって?」
ルカ「流石リル、リルも寝るからおいで」
ルカが布団と枕を受け取りシャルロットを抱きしめながら布団に入りリルを呼んだ。リルは飛び跳ねながら間に入り込んできた。
ルカ「久しぶりに明日お茶会しようね」
シャル「…うん」
ルカ「お昼ご飯も作るからね」
シャル「…うん」
ルカ「お、寝た、リルもおやすみ」
リル『わふ』
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14話 エンド 12⁄4
はい、特別授業終わりました。無事にちゃんと続きを思いつきました、のんびり書いていきます。
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