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#怪異
イキリ火の玉
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KOKUGA
579
505
あも
3
事故物件に移住したら前の住人からLINEがきた
第1話〜引っ越し〜
「疲れた。」
段ボールを床において、私はその場に座り込んだ。
今日からここが、私の新しい家。
駅からは少し離れているが、家賃が安いし、部屋も広い。
「1人暮しならこれくらいで十分だなぁ。」
広い部屋を見渡しながら呟いた。
一通り片付けが終わった。
「お風呂はいろー。」
スマホを充電器に繋いで、部屋をでる。
特に変なことは何もない。
ただの少し古めのアパートの一室。
お風呂を入れていると、”友達”からLINEがきた。
『引っ越し終わったー?新居どんな感じ? 』
『結構広めでいい感じだよ。』
そう返信して、スマホを伏せた。
「眠ー。今日はもう寝よう。」
時計の音を聞きながら、私は眠りについた。
翌朝。
アラーム音で目が覚める。
「ふぁー。今日荷物全部片さないとな。」
スマホを見る。
通知は特にない。
引っ越して2日目がスタートした。
「よし…..。」
朝から段ボールを開けて、部屋を少しづつ片していく。
「この棚、ここで良いかな?」
家具を動かしていると、
ーーカタン。
「…..?」
小さな物音がした。
振り返るが、何もない。
「気のせいか。」
そのまま片付けを進めた。
午後。
買い物から帰ってきた。
玄関に荷物をおき、スマホをテーブルに置いた。
そのとき。
ピコン。
通知が鳴った。
友達かな、と思い画面を見る。
でもーー
知らないアカウントだった。
名前は、
“前の住人”
『そこ、まだ住んでるー?』
「え…誰?」
私はしばらく画面を見つめたまま動けなかった。
「誰…なの?」
画面に問いかけても返事はない。
知らない人からのLINE。
しかも、名前が”前の住人”
ブロックしよう。
そう思って、ブロック画面を開く。
「…え??」
何度ブロックボタンを押しても、ブロックできない。
少し迷ってから返信をした。
『誰ですか?』
既読はすぐについた。
数秒後。
『前、そこに住んでた住人。』
「…冗談?」
そう思った。
でも、こんな嘘つく理由ある?
恐る恐る私はメッセージを送る。
『どうして私のLINEを知ってるんですか?』
『秘密。』
「…何なの?」
…..きっと、イタズラだ。
そう思うことにした。
「…ご飯食べよ。」
気にしないことにした。
ご飯の用意をしていると、
ピコン。
また通知がなった。
恐る恐る見ると、”前の住人”からだった。
『その部屋、何も変えてない?』
変えてないって…?
『どういうことですか?』
送信。
数秒後に返信がきた。
『家具とか、壁とか。』
私は部屋を見渡した。
家具も普通の物。壁も普通。
変わったところは特にない。
ーーそのとき。
視界の端になにか、映った。
「…ん?」
壁。
ベットの横の壁。
そして、その下に数字が書かれている。
312
「…..?」
首を傾げていると、通知がなった。
“前の住人”からだった。
『それ、見つけた?』
「…..」
背中が寒くなった。
『それ知ったら、出られなくなるから。』
そのメッセージを見て、体が凍りついた。
意味がわからない。
『どういう意味ですか?』
そう返信するが。
既読スルー。
数分まっても通知がこない。
スマホを置いたそのとき。
ピコン。
『今日、何日目?』
「…え?」
今日は引っ越してきてから…
『3日目』
『じゃ、気をつけて。』
何に…?
返信しようとした。
その時。
カタン。
「…!」
音がした。
壁のほうから。
ゆっくり振り返る。
さっきまで何もなかったはずの壁。
そこにある、
312
その数字の下に線が1本増えていた。
「…え?」
私は近づいて壁を見た。
ピコン。
『絶対に、その数字を消さないで。』
私は反射的に壁から離れた。
生まれて初めて、本物の恐怖を味わった。
コメント
1件
わあ、これめっちゃ怖い…!「前の住人」からのLINE、しかもブロックできないってところから既に不気味すぎる。壁に書かれた「312」に線が増えてる描写で背筋が凍りました。「それ知ったら出られなくなる」って台詞も含めて、設定の畳みかけが巧いですね。これからどうなるのか気になりすぎます…!続きが待ちきれないです。