テラーノベル
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それから10分後
記者「それでは先にルシア・エルビラさんからのインタビューです。ここの暮らしや大変だった思い出や楽しかった思い出について話していただきます。よろしくお願いします。ルシアさん、ここの暮らしはいかがですか?」
ルシア「アメリカフリーク州にはパパラッチがねぇですし、どのアメリカの州よりも平和で銃乱射がねぇから助かりますね。」
記者「それはよかったです。パパラッチがないのは最高ですよね〜では大変な思い出はありますか?」
ルシア「3歳から家で体験した私のメキシコ人の母ちゃんから教わったテーラワーダの作法です。パヤージンというミャンマー式の仏壇で正座をさせられて苦労したことです。」
ルシアの回想シーン(2012年。実家のリビングにて
ラティーノ一家の娘ルシアの実家全てはミャンマー式であるため、日本とは違う独自の仏壇だった。1m程の大きいパヤー様が荘厳な雰囲気で飾られていた。この仏壇にはお供物である水、線香、米、フルーツがあった。
ルシアの母親ガエル『パヤー様の前で正座をしろ。』
ルシア(当時4歳)は胡座をかくように座っていた。
ガエル『パヤー様の侮辱行為にならねぇように足先と足裏は隠せ。なぜならテーラワーダでは足は不浄で汚ねぇものだからだ。土足で家に上がるくれぇ侮辱的なものだからな。』と冷徹ながらも娘ルシアのことをよく観察していた。
ルシア『イテテテテ….大変だよ、隠せって言われても…』と目を瞑りながらも困惑していた。
ガエル『まだ足先を隠しきれてねぇぞ。頑張って隠せ。マチズモに負けねぇ気持ちを持て。すぐに慣れる』と感情を排しながらも娘ルシアのことを思って愛情深く接していた。
ルシア『わかったよ、母ちゃん』と渋々承諾するのだった。
ガエル『いい、ルシア?大事なことは諦めねぇ心を持ってマチズモに負けねぇ強さをもつこと。それじゃあ三帰依だ。『1回目はパヤー様に従います』、『2回目はパヤー様の教えに従います。』、『3回目はお坊さんに従います。』と言う気持ちで祈るんだぞ。3回目も全部頭を地面に突くくらいに下げる。それではやるぞ。礼拝(らいはい)。』
そう言ってガエルとルシア親子は3回礼拝するのだった。)
記者「結構お苦労されたんですね〜そう聞くと。ところでその『パヤー様』とは一体なんでしょうか?」
ルシア「目覚める者という意味のブッダ様です。本名はガウタマ・シッダールタ様ですから。」
記者「あ〜そうですか?あの仏教の開祖ですよね?他に大変だったことはないですか?」
ルシア「母ちゃんと一緒にラウェイをしたことです。グローブを使わず素手で特訓をさせられたり、私がアザだらけになりながらもこう言われました。『負けても続けろ。自分の弱さを知り、己と向き合え。そうすればパヤー様が温かく見守ってくれるはずだ』と教えられました。」
記者「それがあなたの子役としての人生に大きな影響を与えたんですね?ではあなたにとって一番楽しかった思い出はありますか?」
ルシア「家族と3人で一緒にミャンマーのモン州にあるチャイティーヨー・パヤーに行ったことです。別名はゴールデン・ロックと呼ばれている場所です。」
ルシアの心の声「世間が言うパゴダなんて呼ばれるのはとてもでぇ嫌ぇなんでね。ビルマなんて呼ばれるのもでぇ嫌ぇ。ミャンマーだけじゃねぇ、テーラワーダとしての誇りが持てなくなる。」
コメント
1件
おお、ルシアの生い立ちがめっちゃ深掘りされてる回だね! 母親から叩き込まれたテーラワーダの厳しさと、それでも家族で参拝したゴールデンロックの思い出が対照的でグッときたわ。 「パゴダって呼ばれるの大嫌い」ってとこに彼女のアイデンティティの強さ感じるし、キャラの解像度がグッと上がった感ある🔥 次も気になるわ!