…は?…いや、この流れで俺が泊まるという選択をすると思ってるのか?というか、なんでこいつはそんなことを言えるんだ、、
「…いや、行かないよ」
「なんで?」
「え、、いや、なんでって、」
「雲雀明日なんか予定でもあるの?」
「…予定は別にないけど、、」
「んじゃ、来て?」
…結局、家に来てしまった、、電車に乗っている間も話さなかったし、なんなんだ、、こいつは気まずいとか思わないのか?
「上がって」
「…お邪魔しまーす」
…こいつの家には頻繁に来るがいつもの雰囲気とは違う重い空気だった
「とりあえずご飯でもたべる?」
「…あー、それなら俺がなんか作るよ、っても今疲れてるし簡単にパスタでもいいか?」
「ん、お願い」
「…はい、お待たせ出来たよ」
「ありがと」
「「いただきます」」
二人、手を合わせご飯を食べる、、、緊張しているのか、味付けを間違えたのか、なんだかいつもより味が薄い
「ご馳走さまでした」
…俺のほうが早く食べ終わった、ちょうど風呂が沸いた音楽が流れ始めたので入ろうかなと思いながら食器を片付ける
「…んじゃ、俺風呂入ってくるわ」
俺じゃなかったら聞こえていないくらいの小さな声で返事をした奏斗を横目に洗面台へ向かい、服を脱ぎ風呂に入る
「…はぁ、、ったけーな、、」
疲労が溜まっていたのか、自分でも驚くぐらいの大きなため息をつきながら目を瞑った、、
お湯に浸かるというのは凄く気持ちよくて気付けば1時間くらい経っていた、流石に入りすぎたと思い、急いで風呂から上がり髪を乾かす
戻るとさっきまでいた場所に奏斗の姿はなくて
急いで探す、、奏斗を呼んでも返事は帰ってこなくて少し焦り始めたとき、ソファーに見慣れた髪の色が見えた
「…奏斗、遅くなってごめん、風呂空いたよ、ってもしかして寝てる?」
目線を合わせるように屈みながら声をかける、でも起きる気配がない、流石にソファーで寝るのはな、、、外着のまんまだし、ここで寝て風邪を引かれては困る、奏斗の名前を呼びながら少し強めに体を揺らす
「奏斗、起きて、せめて着替えてから寝ろ」
「、、」
「…!?、、、!」
それにしてもこいつ寝顔かわいいな、とか考え顔を見ていた、その時奏斗の目が少し動いた、
やっと起きたかと思ったとき、目の前から急に手を出され、逃がさないように強い力で頭を抱え込まれた、あまりの速さに抵抗も出来ず、青色のした宝石が視界に入った
「…はぁ、やっと目があった」






