テラーノベル
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二日連続で出すなんて、明日は槍が降りますね!
実はこれ1ヶ月くらい前に前半部分を書いて忘れてたやつです!
なので前半後半で書き方変わってたり辻褄合わない所もあると思います……!
あと一応シャルルの曲パロとして書き始めたんですが、正直原型ありません!
掴みどころもありません!
シャルルいい曲ですよね!
主に前半20%くらいに曲パロ要素あるかも?
ここまで聞いてたら察しがつくかもしれませんが、9割没作品です!毎度没ばかりでごめんなさい!
強引に仕上げただけなので終わり方も雑です!では!(逃走)
死ネタ注意⚠️
pein×rdo
どちらも相思相愛です
「っ、……らだお……っ」
どうして、そうやって頬を濡らすの。
ぺいんは笑ってる顔が1番綺麗なのに。
ねえ、そんな顔しないで。また後悔しちゃうから。
◆◇◆
夕日に照らされる花束を抱え、俺は一人帰路に就いていた。
らだおの喜ぶ姿を想像して選んだ花の数々。
このまま渡すこともなく枯れていくんだろうか。
俺の方から呼んだのに、「ごめん、急用が出来て……」なんて言って、恋人の想いを無下にした俺は最低だ。
「本当は、こんなことするつもりじゃなかったのにな……」
後悔をかき消すように、ただ夜景が輝く街を見下ろした。
いつの間にか今までの後悔の数々は、頭の中で綺麗な理想に塗り替えられていく。
休日に一緒に遊園地で遊んで、のんびりカフェでご飯を食べて、海辺でデートして、それから__
「……今の俺たちには無理か」
全てを諦めた頭の中は妙にすっきりとしていて、今までのドロドロとした思考が嘘のようだった。
そう、これでいいんだ。
今は、今だけは、二人の時間が取れないだけ。
いつかまた、あいつと二人で満たし合える。
そうすればきっと二人で、今日はどんなことをしようか、どこに行こうか、って悩めるはずだから。
◇◆◇
まだ重たい瞼を開けると、ぺいんの背中が見えた。
「もう起きてたんだ、昨日はありがと」
そう言いかけた時、小さくため息の音が聞こえて、俺は咄嗟に口をつぐんだ。
どうして……俺が昨日急に誘ったから?俺がぺいんに無理させた?もう俺の事好きじゃない?嫌われた?
次々に浮かんでくる嫌な想像が頭の中をぐるぐると回って、だんだんと涙で視界が歪んでくる。
ぺいんが背を向けている内に、俺は泣いていることがバレないように寝返りを装って反対側を向いた。
背中に視線を感じたが、しばらくするとぺいんは服を着て出ていってしまった。
一通りベットの上で泣いた後、ぺいんが寝ていた所を見てみると、「ごめん。今日は早くから仕事あるから先行くね。」と書かれた紙が置いてあった。
「また、”ごめん”って……無理して謝るくらいなら、俺の誘い断ってよ……」
ベッドから降りると、綺麗に畳まれた服が目に入った。
きっと行く前に畳んでくれたんだろう。
ぺいんはどんな時も優しい。そのおかげで行為後も滅多に体調不良にはならないし、体が痛む事もない。
でも、多分ぺいんはどんな人にもこうやって優しさを振り撒いてるんだろうな。
そう思うと、どこか胸の奥にチクッとした痛みを感じた。
ライターをカチッと鳴らして火をつけ、肺の深くまで吸い込んで吐き出せば、それだけで少しすっきりした気分になる気がする。
もう一度タバコの煙を吸い込むと、先端が一瞬赤く燃えて灰がパラパラと地面に落ち、周囲を漂う紫煙は少しずつ空気に溶けていく。
心の中に渦巻いていた複雑な思いも、ネガティブな思考も、今だけは脳が落ち着いて少し楽になっていく。そんな心地良さを求めて、つい吸いすぎてしまう。
その様子を見たつぼ浦が眉間に皺を寄せて、怪訝な顔で口を開いた。
「アオセン今日タバコ多くないすか?」
「え?」
自分の行動なんて全く意識していなかったため、俺の口からは思った以上に拍子抜けした声が出てしまった。
「今日一日で何本吸いました?」
「分かんないけど……もうすぐ一箱くらい?」
思い返してみれば、ここ最近は仕事中の一服が増えた気がする。でも別にこれくらい大した違いじゃない。
俺はそう思ったが、つぼ浦からしたらそうではないらしく、珍しくギョッとした顔で苦笑いを浮かべている。
「流石にちょっと吸いすぎじゃあないすか……」
「そうかな、……ふーっ」
「てか、今日は腕まくりしないんすね」
「あぁ……まぁ、なんとなくね」
「ふーん……吸いすぎには気をつけた方がいいっすよ!」
するとつぼ浦は強盗を捕まえに行くと言って走り去っていった。
そして俺はそんな後ろ姿を眺めながらまた一本、タバコに火をつけた。
「はぁ……」
頭の中にガンガンと響く頭痛に思わず顔を顰める。
いつまで経っても体の怠さは抜けず、俺は壁に体重を預けてその場から動けなくなってしまった。
しばらくそうしていると、近くを通りかかったキャップが心配そうに顔を覗き込んできた。
「どうしたんだ?顔色が悪いぞ?」
「キャップ……いや、これはただの二日酔いで……」
「らだお君がそんなに飲むなんて珍しいな。なにかあったのか?」
「……いえ、なにも」
「そうか、飲み過ぎには気をつけるんだぞ」
そう言って、キャップは去っていった。
これは俺とぺいんの問題だから、他の人には頼りたくない。
お酒はあまり飲むタイプでは無い。
昨日はぺいんへのモヤモヤした気持ちを忘れる為に少しヤケ酒をしてしまった。
「そんなに顔に出てたのか……」
体勢を戻そうと壁に手を着いた時、袖から真新しい傷跡が覗いた。
リストカット。最近、酔った勢いでやってしまうことが多い。
どこにもぶつけられない感情を、煙草を吸い、酒を飲み、リストカットをして発散している。
こんな生活、本当はもうやめたい。
「はぁ……」
体調不良を理由に退勤した俺は、ベッドに転がって天井を見上げ、未だにズキズキと痛む頭を抑えた。
ここ最近は、ぺいんと全く話せていない。
いつも忙しそうにしていて、夜遅くに帰ってきてはすぐにお風呂に入って寝てしまう。
朝は俺より早く家を出て行って、仕事中に見かけてもすぐにどこかに行ってしまう。
そのせいで、俺は限界寸前になっていた。
「捨てられたのかな」
「ぺいんに俺は、必要……ないのかな……」
声に出して言うと、現実を突きつけられている気がして段々と嗚咽が混じってくる。
「もう俺、限界だよ……」
「……いっそおれが……ぺいんを捨ててしまえば……」
俺はポケットからスマホを取り出し、ある人物に電話をかけた。
『もしもし?』
「ぁ……なるせ……」
『……どうした?』
成瀬の声を聞いた瞬間、何故か急に涙が溢れ出てきた。
「ぅ、なるせぇッ……きて……ッ」
『と、とりあえず今からそっち向かうわ!』
家に着いた時玄関に鍵は掛かっておらず、中に入るとトイレのドアが少し開いているのが見える。
中から微かにらだおの苦しそうな声が聞こえて慌てて駆け寄ると、らだおはトイレで嘔吐を繰り返していた。
背中をさすっていると服の上からでも背骨が浮いているのがわかった。全身を見ても明らかに筋肉量が減ったように見える。
今まで吐いたものを見ても固形物がほとんどない。最後に食事をしたのはいつなんだろうか。
そんなことを考えていると、少し落ち着いた様子のらだおが口を開いた。
「なるせ、ありがと……少しだけ、話聞いてくれる?」
気が付かなかった。らだおがそんなに悩んでいたなんて。
二人が付き合っているのは知っていた。最近ぺいんが忙しそうにしているのも。
「俺、捨てられちゃうのかな……」
「らだおがこんな状態になるくらいなら、ぺいんとと一度話をした方が絶対いいよ」
「っ……わかった、そうしてみる」
まだ辛そうだったらだおの顔が、少し明るくなった気がした。
次の日、俺はぺいんに話をするために警察署内を歩き回っていた。
「今ここに居るって聞いたんだけど……あっ!」
よく目立つ黄色の髪の毛が目に入り、心臓の鼓動が高鳴るのを感じた。
今日こそは、ちゃんと話をする。
そう思って近づこうとした時、隣に女性がいるのが見えて息が止まった。
そしてぺいんが、俺が見たことがないような楽しそうな様子でその女性と話しているのが見えた瞬間、俺はぺいんに背を向けて走った。
涙が溢れて止まらなくても無我夢中で走り、気が付けば俺は屋上に来ていた。
ここから落ちたら、楽になれるな。
地面を見下ろしながら、ふとそう思う。
不思議ともう涙は止まっていて、どこか俯瞰している自分がいた。
おもむろにスマホを取りだして、ぺいんとのメッセージ画面を開く。
“今度一緒に海行こ!”
“ランチは俺の奢りだから楽しみにしてて!”
“ありがとう”
“楽しみにしてる”
“ねぇ、ぺいんと”
“今、話せる?”
“ごめん、忙しいから行けない”
“そっか、わかった”
「”今までありがとう、幸せになってね”……」
そのメッセージは送らずに下書きのままで電源を切り、スマホを屋上に置いた。
俺は青い空へ一歩を踏み出した。
外からグシャッという、何かが落ちて潰れる音がした。
少し遅れて悲鳴が聞こえ、署内の空気は一変した。
外に出て落ちた何かを見た時、それが人間だったものだと思うまでは時間がかからなかった。
しかしその人間が、自分が愛した人だとはどんなに言われても信じられなかった。
呆然と立ち尽くす俺を、誰かが署内の椅子に座らせる。
人は大きな絶望と悲しみで一杯になると、全てが虚無感に変わるらしい。
この感覚を心にぽっかりと穴が空いたよう、と表現するのだろう。
何分、何時間経ったか分からない。
誰かが近づいてきて、らだおの俺とのメッセージ画面を見せてきた。
まだ送られていない、下書きの文章。
「”今までありがとう、幸せになってね”……」
らだおが俺との関係で悩んでいた事を知ったのは、次の日のことだった。
亡くなる前日に相談していたらしい。
らだおの笑顔が大好きで、らだおを心から愛していた。
なのに俺は仕事を優先して……、愛する人の変化にも気が付かないで……。
「ごめん……ごめん……ッ」
謝ってばっかりの俺を笑ってくれ。
もういっそ、こんな俺を呪い殺してくれ。
コメント
1件
読んだよ、もう……胸が締め付けられた。 「ありがとう」と「ごめん」がすれ違うたびに、二人の距離が広がっていくのが辛かった。 特にらだおの視点で描かれる自己否定と、それに気づかないぺいんの無意識の優しさが、余計に切なかった。 最後の青空に踏み出す描写、静かで、でも絶望の重さがひしひしと伝わってきた。 marshmallowさん、こういう切ない話を書くの本当に上手いね…。
かき @低浮上
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みどりいろと忘夢
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