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3月14日。
ホワイトデーの日。
スキな人からチョコを貰ったらお礼を返す日。
だが俺は、好きだった人に殺された。
理由は、わかっている。
俺が、他の女に手を出したから。
ゆりこは、小学生時代から付き合ってきた。
最初は良かった。
『どこ行くー?』とか『あそこに行こうよ!』とか、ゆりこから誘ってきてはデートをした。
あの頃は、好きだった。
いつ日か・・・ウザくなっていったーーー
『あーでもない』『こーでもない』と。
俺は、それが嫌気を刺した。
気がついたら、他の女に手を出した。
男のホルモンが発動した?的な。
い、性欲だな。
男はどうしても逆らえない。
今の俺は好きでもないゆりことヤっても立たないから学校1のマドンナとヤった。
それを、ゆりこに見られていたんだな・・・
そして、次の年のバレンタイン当日。
俺はゆりこに体育館裏に呼ばれた。
ゆりこに手作りチョコをせがまれてそれを食べた。
「うっ・・・」
俺はそこで、顔を青くしてその場に倒れた。
それからというもの、バレンタインとホワイトデーが学校から消え禁止になった。
そこから、ウワサが立つようになったのはーーー。
『3月14日。ホワイトデーの日。体育館裏に行っては、いけない。死んだ男子生徒の幽霊がでる。』と。
そのことを試すバカな男子生徒がいた。
ーやめとけば、良かったのにな・・・ー
・
ヤンチャな男子生徒3人。
翌年の3月14日、ホワイトデーの日。
隠れて体育館裏で渡しっこをした。
・・・
何も起こらない。
「なーんだ。何も起こらないじゃん。あんなのただのウワサじゃん(笑)」
「ほんと、だな(笑)」
ビューン・・・
変な生暖かい風が男子生徒に向かって吹いた。
「・・・なんか、気持ち悪い風だな」
「そうだな」
「雨でも、降るんじゃないか?」
と、思ったとき。
3人の後ろから殺気を感じた。
1人の人が言うーーー
「・・・おい。」
「ん?ーーー!」
「うわあああああああ、で、でたああああ!!」
そこには、死んだゆうだいが3人の後ろに居たのだ。
3人は、ゆうだいに殺された。
発見されたのは、翌日の朝。
死体は、血が抜け青ざめた姿で見つかった。
クレグレモ・・・ウワサ二キヲツケロ
それからというもの、〝バレンタイン〟〝ホワイトデー〟が、みんなの言葉から消えカップルも作らなくなった。
みんな、死にたくないから授業と勉強だけ。
後に、強学と呼ばれるようになった。
だって・・・勉強しか取り柄がないから。
だが、2人の霊のウワサは消えないまま。
生徒を見張っているのかも・・・しれないな。