きみと僕の短編集

多幸感と不安感が交互に襲ってくる。

別に、何があった訳でもない。痛いわけでも大切な物が壊れてしまったわけでもない。

助けて欲しい。誰か……誰でもいい。お願いだから助けて。

かと言ってどう助けて欲しいとか、どうやったら私が助かるのか、それを私自身も理解出来ていない。これじゃ誰も助けてくれない。助けられない。

家族に話してみる？友達に？ そんなこと出来ない。

家族に話しても、友達に話しても、どっちに話しても要らぬ心配をかけてしまうだろう。それは申し訳ない。とてもじゃないが居た堪れなくなる。

幸せなのだから、死にたいわけじゃない。でも、生きていること自体にも不安を覚えてしまう。

嗚呼、何故生きているんだろう。何故生まれたのだろう。何故死なないのだろう。それ以前に死とはなんだろう。

今も、そんな意味の無い事をつい考えてしまう。