テラーノベル
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“好き”ってなんだろう先生をみていると胸が苦しくなる
話してるときは楽しいのに、誰かと笑っていると殴りたくなる
先生を守りたい
でも苦しむ顔が一番綺麗
先生に笑ってほしい
でも俺以外の誰にも笑ってほしくない
これは……愛なのか?
それともただの病気?
いや…違う
これは誰よりも純粋で誰よりも強い感情だ
ある朝先生が倒れた
朝礼の途中
保健室に運ばれていく姿を見て、心臓が爆音で鳴った
先生がいない教室はただの白黒世界だった
音も匂いも全部抜け落ちたみたいで
おれは保健室に走った
止められても聞こえなかった
引戸を開けて、ベッドに横たわる先生を見つける
「先生……大丈夫?」
先生はゆっくり目を開けた
でもすぐに俺を見て顔を背けた
その一瞬が胸を引き裂いた
ーー避けられた
俺が壊した
「……‥おれ…なにかした?……いや、してる…ずっとしてる……わかってる…」
沈黙が続く
その沈黙が俺を追い詰める
「ねぇ……先生、”好き”って何?」
「…………翡翠くんの”好き”は苦しいよ…」
「でも先生も、俺の事嫌いじゃないでしょ?」「優しくしてくれるし、俺の事無視できないし、逃げられないじゃん」
「それは……教師だから…」
「違うよ俺の”好き”が先生に届いてるからだよ」
先生のめが涙で揺れていた
その目が俺を指す
「俺の事壊してよ。先生が壊してくれたら、もっと先生のものになる」
「……」
「ねぇ先生。俺のこと、もう一生捨てられないようにしてあげようか?」
その言葉に先生の唇が震えた
でも否定はされなかった
だから俺は信じてる
これは愛だ
歪んでいても狂っていてもこれは純愛だ
先生が俺を壊しても俺が先生を壊してもその先に残るのが”愛”だと、俺は信じてる
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