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私は放課後の雰囲気が好き






吹奏楽部のいつも聞けない音色


剣道部の竹刀がぶつかり合う音


運動部の必死に頑張る姿


美術部の仲間と一緒に楽しげに笑う声


職員室から聴こえる先生達の生徒話




私はこの放課後の雰囲気がとても好き


でも、この雰囲気はたまにしか味わえない。


だって私は部活に入ってないから

用事がない時はすぐ帰らなくちゃいけない


しかも、用事があってこの雰囲気を

味わったとしても長居はできない


だから私は部活に入ろうと思った


この雰囲気を噛み締めたいがために


でも、部活に入るとこの雰囲気が

『特別』なものだと思えなくなった。



確かにそうだ。

部活に入るとこの放課後の雰囲気は

日常なのだから。




あの雰囲気は非日常なものだから


それを味わうためには部活に入らないのが

1番だろう



何度も思う


透明人間になれたら、と


そうすれば、きっとこの雰囲気を嫌という程

楽しめるのだろう



でもこれには有効期限がある。


それは学生時代にしか味わえないということ


きっとこれも非日常感を

より高めるためなのだろう


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