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コメント
4件
初コメ失礼します! テラーを見始めてからもうすぐ1年が経ちますが、初めてガチ泣きしました…ここまで重いストーリー見たことなかったのでとっても新鮮でした! もうめっちゃ好きです
**ゆめかちゃん (@yumeka_terano) の感想だよ〜!!**🌸✨ うっわ……第6話、読んでめっちゃ胸がぎゅーってなった😭💔 チーノの「ショッピを俺だけのものにしたい」っていう歪んで切ない愛情、重すぎて苦しいのに、読むの止められない…。 踏切のシーン、あの夏の日がフラッシュバックするところ、涙出たよ。ショッピ、見てるかな…って最後の一文が刺さりすぎてる。 ユエツさん、こんなに心揺さぶるお話ありがとう…!続きが気になって仕方ないよ〜😢💕 #少女レイ #ユエツ #大好き
ちのしょぴがべらぼうに好きです。
元ネタはみきとPさんの少女レイ
この時点でもう報われるわけがないんだよね!!!!!
死ネタ、いじめ描写あり
一応wrwrか…
途中から迷走し始めてますΩ\ζ°)チーン
行けるひとれつごー
cino side
俺は、だれにも気に入られないみたいや
俺みたいな都会から来たかぶれもんは、
この片田舎じゃどこにもなじめずいるしかなくて。
俺だけが、まるで油絵具のように溶けきれず、
この田舎という水に個として残っていた
そんな毎日が嫌になってしまった、一学期の終わりだ。
梅雨も終わりかけ、徐々に夏の空気があたりを包み始めた初夏
緑は生い茂り、空には雄大な入道雲が広がる
セミが大合唱を奏で、ノイズとも、風流とも聞き取れる音を流す
大きな甲高い音を立てて踏切がおりていく
その向こうには、ただの海が広がっていた
…きれいとか、言ってほしかったか?
残念やけど、眼鏡越しの世界はそうきれいなものなんかやない
何もかもが輪郭線に満ち溢れて
全てが鮮明に見えてしまう。
そう、嫌なところまで目につくんや
瓶底眼鏡を取って。ふいにカシャンとアスファルトの上に落ちる
手から滑り落ちてしまった。
でも、拾うのも億劫だ
嗚呼、やっと世界がきれいに見えた
深い緑の電車が踏切を通り過ぎる。
続けてまた電車が通るらしい。なかなかあかない踏切
ここは長いと、越してきて数日で知った事実を改めて痛感する
教科書が詰まった重たい鞄を肩にかけてるのも、もうええ加減痛い
半ばヤケな俺は、そのかばんを投げやりにその場に落とした
そのままボーっと、ただ眺めていると、踏切があいた
荷物を拾って通る気にもなれず
棒立ちを続ける
誰の目にもとまらない、
止まったとしても話しかけない
だって俺はここになじめないから
また、踏切が閉まりそうになる。
「やめろ馬鹿!」
616
426
るか
124
あめ。
6,439
セミの声をかき消すほどの大きな透き通った声
シャツの背中がいきなり引っ張られて世界が回る
素早く流れてく青い空を見る暇もなく、俺は背から倒れてしまった
だが、思っていたよりも痛くない。
後ろに誰かがいるみたいや
「お前!なんであんな危ないことすんねん!」
「…ぅえ?」
頭を少し上に向けると
逆さまの顔
ふわふわとした茶髪に、紫の…ヘルメット?
輪郭線はぼんやりとしているが
美しい白い肌に整った顔立ちはよくわかった
アメシストのように透き通った瞳と、目が合ってしまった
「お前転校生やろ。どうしたんや」
半分怒っているような声で青年は言う
俺のことを知ってるってことは、同じ学年か
「ワイはショッピ。2年3組。お前は?」
「チーノ、2年3組…」
「なんや一緒かいな」
言われたまま答えると、青年、いやショッピもやっと落ち着いてきたのか、
少し怒りと驚きがにじんでいた瞳が柔らかくなった気がする。
「ええ加減起き上がらんかい。ワイはお前のまくらとちゃうし、ここは寝るにはうるさすぎるで」
「あ、おう…」
どうやら俺はショッピの上に寝転がる形でいたらしい
やからショッピの顔が反対向きに見えてたんやな
ゆっくりと起き上がるとさっき見ていた踏切の向こう
「ほい」
そう言ってショッピが俺のメガネを渡してくれた
「ありがとう…」
礼を言ってからメガネをかけるとショッピの顔がよく見えた
メガネがなくても思ったが、こいつ顔整ってるな…
少し眠たげに閉じられた目は退廃的で、でもそれを覆すくらいに鼻筋と口元がシュッとしている。肌はこの日差しの強い田舎暮らしとは思えないほど白かった
「背中、土ついとんで」
言いながら俺の背中を軽くはたくショッピ
「あ…うん。」
さっきからもごもごと礼を言ってばかりだと、自分が情けなくなる
「貸し1な。ほなまた、学校で」
俺のカバンを押し付け
ショッピは颯爽と踏切を渡って帰っていった
それから俺たちが中を深めていくのは
もはや当然であり、必然やった
ショッピも俺と一緒で数年前に引っ越してきた身らしくて
仲間意識が強いこの田舎じゃ、いまだに孤独感を感じるときがあるらしい
二人きりでもええ、このままこいつと愛し合えていたなら
俺は友達なんていなくても_____
ショッピには、友達がいた
俺とクラスメイト、ショッピとクラスメイトの間に時間の差があるのと同時に
俺とショッピの間にも、明確な時間の差があった
俺はショッピがつるんでる友達に話しかける勇気なんてなかった
いつも、ショッピが楽しそうにしてるのを、遠くから眺めてるだけ
少し、憎たらしかった。
でも、こいつはそれだけじゃ終わらせてくれない
たった数週間で、俺はそれを嫌というほど理解した
「チーノ」
俺の手を引っ張るショッピ
「なぁお前ら、こいつも一緒に入れてええ?」
そう言って、ショッピの友達に俺を紹介する
思ったよりも快く受け入れられた俺は
初めて、ショッピ以外にも友達ができたんや
ショッピのおかげで、俺はクラスになじむことができた
俺が油絵具ならショッピはペンチングオイル
俺を溶かしてくれる唯一の存在やった
大好きだった美術をほめてもらえた
苦手な勉強を教えてもらえた
馬鹿なことで笑いあえた
楽しかった。でも、友達ができて、俺は欲張りになってもうた
『ショッピが俺だけのものになればええのに』
夏休みも過ぎて、二学期が始まった
九月になったといえどまだまだ暑い日が続く
ショッピの机に置かれた百合の花瓶
「…冗談きついって…」
その横で、俺は低くつぶやく
「ほんま、最低やな」
花瓶を置いたのは、俺やった
俺は作戦を立てた
ショッピを匿名でいじめる
疑心暗鬼になったショッピがクラスメイトに関わらなくなった辺りで
俺が颯爽と助け舟を出すねん
性格悪いってわかってる
でもショッピが悪いねん
俺に夢をみさせておいて
アイツはすぐに逃げて
俺がはいそうですかで諦められるわけがなかったんや
ショッピの苦しみは痛いくらいわかる
俺も孤独を感じて苦しかったから
なぁショッピ。
俺にすがれよ
助けが欲しいやろ?
それから数週間、数か月
俺はばれることもなく、ショッピをいじめ続けた
辛いことをするたびに俺が寄り添って
ショッピをだんだんと俺に依存させていった
ついにショッピがいじめのことを俺に相談しだしたときは
もう上がる口角を抑えるのに必死やったわ
嗚呼、やっとやって、うれしくてうれしくて…
泣き疲れて俺の隣で眠るショッピ
その細くて柔らかい、陶器のような手を優しくつかみ
薬指に唇を落とした
きっとクラスメイトの誰かが犯人やって、ショッピに嘘を教えた
俺しか信じられなくなっていっていたショッピは
嘘を子供のように信じ込んで
俺にもっと縋るようになった
嗚呼、かわいい。嗚呼、離したくない
ショッピが放課後二人きりの教室で、
俺につらいという思いを吐露して泣いた
ズボンを必死につかみ、涙を止めようとするショッピを抱きしめて
俺は頭を撫でてやった
一回りほど小さいショッピは、俺の腕に抱かれて、すっぽりと隠れてしまう
その安心感からか、俺の腕の中で子供みたいに
声を上げて泣きじゃくるショッピ
見たことない姿、きっと俺だけに見せる姿
笑顔が悟られないように、俺は必死やった
放課後、帰り道、あの踏切
ただ違うのは、俺もショッピもう三年生の夏ってことくらい
時が過ぎるのは、本当に早かった
ショッピが言ったんや
「チーノ、お前は”いい友達”やったわ」
そう言って、ショッピは
踏切へと飛び出した
「…っは?」
お前は友達といった
俺はそれ以上を望んでいたのに
アイツは俺を、”いい友達”といった
俺はそんないい奴なんかじゃないのに…!!
「…ショッピ?ショッピ!!ショッピ!!」
もう俺は二度とそれ以上を望まない
絶対にこんな狡いことしいひん!
やから、やから!
俺の手をつかんでくれよ!!
お前がいなくちゃ…俺に居場所なんて…!!
どん。ぱらら
あの夏の日がフラッシュバックする
セミの声、海、入道雲、輪郭のない世界
そこに現れた。俺の神様
…嗚呼、だめだ、神様なんて形容したら、俺が恋したことが罪みたいになっちゃうじゃないか
ショッピのカバンについたキーホルダーが赤黒く染まっていく
あの夏が隠してしまった俺のショッピ
呪ってもいい、とりついてもいい、殺してくれてもいい
だから頼むよ。まだ、俺を…!
こだまする、教室の窓から見える青空
ショッピは
見てるかな?