夢小説です!!
苦手な表現を見つけたらお戻りください!!
「養子….縁組、ですか?」
とある日の午後、先生に事務室に呼び出されこの話をされた。先生の話だと、私を養子に取りたい人がいるらしい。
「その方のお名前は?」
名前だけでも知っておきたい。と思い先生に質問する。
「和田颯さんっていう方だよ。私は一回お会いしたけど、とても気さくで優しい方だったよ」
先生はそう言って微笑んだ。
「そうですか….。考えて、みます。」
「うん。分かった。考える時間は沢山あるからね。ゆっくりでいいよ。」
養子縁組。存在自体は知っていたけど、まさか私にその相談が来るなんて思ってもいなかった。
私がこの施設に入ったのは10歳の時。
両親が離婚し、父と暮らしていたが、仕事の疲れからか、父のDVがだんだんエスカレートしていった。
それを見ていた祖母が、私を父から遠ざけるためにこの施設に入れた。
そのおかげで、今は施設のみんなと楽しく過ごすことができている。
だが、その子たちの中には、養子縁組をして、施設を卒業する子たちもいる。
それを見るたび、
「ああ、私はいつか一人になるんじゃないか」
と思う。
そんな中きた、和田颯さんとの養子縁組の相談。
少し気になる私と、怖がっている私がいた。
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