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神楽「…ここか」
しばらく走り、辿り着いたのは少し古く、不気味な雰囲気が漂った建物
神楽「…人の命をゴミのように扱 う奴は私の手で殺してやる」
神楽はそう呟いて、中に入っていった。
司会「次の商品はこちら!!ーーで ーーとーーです。150万からです。」
モブ「200万!」
モブ「350万!!」
神楽「……うるさいな」ボソッ
良くこんな所に来て、同じ人間を買おうなんて考えるな……
ったくどいつもこいつも腐ってる
司会「さぁさぁ!最後の商品は大目 玉です‼」
そして前に現れたのは6人の子供
司会「素敵な容姿な上に、万能な ので何に使ってもよし‼
一人の子供につき1500万円から」
モブ「金髪の子に2000万‼」
モブ「緑の目の子に3000万」
目玉商品の子供たちが出てきた瞬間、周りの人のたちは金額を叫びだした。
確かに、全員顔が整っている。
だが、それより目立つ手足の傷。
いや、手足だけじゃない。服の隙間から見える限り、背中や腹……
体中が傷だらけだ。
唯一顔だけ傷つけられていない…
あぁ、顔に傷がつくと質が下がるという考えで傷をつけなかったのか…
神楽「……チッ(まだ小さい子供だと
言うのに)」
6人の子供達は見た目からして
10歳ぐらいだろう
何もしていない子供達が辛い目にあって……
水色の目の子「……チラッ」
神楽「!」
目があった気がした
一瞬…ほんの一瞬、水色の目の少年と目があった
一瞬でも分かるような
水色の目の少年はこの中の誰かに助けを求めてるんだ
だが、周りの人間はその『助けを求めている目』なんて気にせずに
……いや、気づかずに手にいれたい子供の金額を叫んでいる
よく見ると、6人の子供達は皆、
うっすらと涙を浮かべていた
すでに諦めているような表情をしながら……
神楽「………」
__神楽「(もう…逃げられない……)」
私は昔の自分を思い出した
可哀想に……
私がその苦しみから救ってやる
神楽「6人の全員合わせて10億円」
シーン
司会「え、?ぜ、全員ですか?」
神楽「そうだが、何か問題か?」
司会「い、いえ!さぁ10億が出まし た!他にいらっしゃいますか?!」
モブ「10億は流石に……」
モブ「そんな金…」
司会「いないようですね……」
司会「では、落札!!!!」