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青江様お嬢様は、市役所職員の彼を家に招待した。父親の手料理とは別に、彼が何か作りましょうと言ったからで有る。
彼は父親とはやはり気が合うようで、「ボクは初めフランス料理に挑戦したんですが、何しろ極めるほど材料費と手間がかかると気がつきまして、今は月一で、普通の料理教室に行っています。」「それは良いねえ…何しろうちは家内が自営業で女社長してるもんで、みんなアタシが作るんですよ。娘は教えても不味い。家内に似たらしい…」「良いじゃないですか別に、好きなほうが作れば」そうこうしているうちに、父親は納豆スパゲティを作り、彼のほうは伊勢エビのソースアメリケーヌを作り、本格的なコロッケを作った。
サラダとデザートだけはお嬢様が作った、と言うより、買ってきたアイスクリームを盛り付けた。
青江夫人はと言えば、「今日は接待で家で食事出来そうに無いけど、彼が帰宅する迄に帰る」と言ってきた。
青江のお嬢様は余りにも美味し過ぎて言葉も無かった。皆モクモクと食べていった。
父親がコーヒーを点てていると、母親が帰宅した。「あら、楽しそうだったのね、今度は私もお食事会に参加したいわ!」「ええ是非。」「ママ私何も作らなくっていいの。最高!」と娘は言った。