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そうして、そのポータルに入る。
ポータルの中は、一言で表すのなら『世界の繋ぎ目』と言える場所で、
様々な世界が見え、離れてを繰り返していた。
あるオイラは宇宙に居て、またあるオイラはモンスターを殺害し狂っていた。
死神になったり、海賊になったり、勇気のソウルを吸収したり、決意のソウルを吸収したり…
そんな様々な存在しない経験が景色として、頭の中に流れ込んでいく。
他の奴らの反応が無いということは、このくらいは想定内なんだろうが、オイラには、かなりこたえた。
まるで、自分という存在が他のものに、入れ替わってしまいそうで、気持ちが悪い。
そう思っていると、遂にポータルの果て、出口に着いたのだった。
サ「ここは…?」
そこは予想外に真っ白な世界だった。
その場には何も存在せず、この空間以上に地平線という言葉が似合う場所は存在しないだろう。
そう思わせるほどに、何も無い世界だった。
エ「待ってたぜ、馬鹿ども。」
不意にそんな言葉が聞こえ、ブラスターの音がこだまする。
オイラとドリームはそれを『近道』で避け、
クロスは剣で防ぎ、
インクは自分を筆から出した本物のインクにすることによって回避し、
エピックは、『近道』のはずだが、何故か額に指を2本置き、回避していた。
そうして、エラーを睨む。
が、予想外の敵に驚愕する。
エラーが出した糸、それによって、
フェルサンズとスワップサンズが操られているのだ。
イ「チッ!わざわざ僕達の行ったAUの子を連れてくるなんて、嫌な真似を!」
そうインクが苦虫を噛み潰したよう顔で言う。
正直、オイラも気分的には最悪だし、インクと同じような顔をしているだろう。
だが、悲運というのは、度重なり起こるのか、
???「おいおい、俺達も混ぜてくれよ?」
そんな声がする。
振り向くとそこに居たのは…
ド「ナイトメア…!!」
そう、ナイトメアサンズだった。
更にただ、ナイトメアが来ただけではなく。
イ「その2人は…『キラー 』と『マーダー』か!」
ナ「ご明察。」
そこで不敵に笑うのは、目から黒い液体を垂らし、ナイフを指で踊らせている『サンズ』と、
青の目に赤を宿らせて、フードを被り、パピルスのマフラーを身につけている『サンズ』だった。
エピ「6対5…もしくは3対3対4だが、どう思う?」
イ「かなり危険だけれど、1対1の状況を作って、誰かに2人相手してもらうしか無さそうだね。」
エピ「へへ、それじゃあ、エラーに捕まってる2人は任せろ。クロス、キラーは任せられるか?」
ク「了解だ。」
エピ「サンズ。」
サ「あぁ、俺は誰を相手する?」
エピ「すまんが、あのエラーって奴はインクじゃなきゃ相手出来そうにない、そしてドリームはナイトメアとしかやりませんって顔してる。つまり、」
サ「あそこにいるマーダーって奴だな、任せろ。」
エピ「時間稼ぎだけでいいぜ、後に俺が援護に行く。」
サ「そいつは心強いぜ。」
エピ「【骨の折れる】戦いだ。それじゃあ」
次の瞬間、全員が地面を蹴り、指定した敵の所へ移動する。
エピ「健闘を祈るぜ。」
俺ことエピックは、2人の『サンズ』と対峙している。この中で1番の被害者である2人、
スワップとフェルだ。
殺しは絶対無し、出来れば怪我もしてほしくないな。
その為には…
エピ「生かす為に、殺させてもらうぜ。」
そうして、色んな意味で理不尽な勝負が始まったのだった。
ク「キラー、お前は何が目的だ?」
そんな質問をする。
目の前の『サンズ』、正確にはキラーサンズは『決意』に魂を売った敗者だ。
まるで、キャラの話に乗った自分みたいに…
キ「簡単さ。ただLVが欲しいだけさ。」
ク「化け物が…」
そうして、お互いが距離を詰め、刃を重ねる。この戦いは、必ず勝つ。
エ「やっぱりお前が相手なんだな。」
イ「そうだね、一応聞いておくけど、ソウルは返してもらえないんだよね?」
エ「誰が返すか。」
イ「なら仕方ないね。」
僕は背中にある筆を取り、構える。
イ「先に言っとくけど、今の僕に感情はないよ。」
戦いを始めよう。
ド「ナイトメア…」
目の前の敵の名前を呼ぶ。
因縁があり、親愛があった相手。
ナ「お前はいつも俺を目の敵にしてくるな。俺はお前になにかしちまったか?」
ド「僕直接には何もしてないさ。ただ、君のために、君をほかの者達と戦わさせる訳には行かない。」
ナ「それは俺が弱く、負けるからって言いたいのか?」
ド「違うさ、僕しか君を倒せないから、言っているのさ。」
そうして、夢と悪夢の戦いが幕を開けた。
サ「お前さん…その姿は…」
敵を目の前にする。
こいつは…正直相手にはしたくない。
なにか禍々しく、服から灰のようなものが見える。これじゃあまるで…
マ「お前が思ってる通りだぜ?」
サ「…!?」
マ「俺はお前が考える『最悪の結末』を迎えた俺だ。だからこそ、お前は勝てないぜ。」
サ「それなら、お前が持ってるもの以外全てでお前を倒してやるぜ。かかってこいマーダー。」
こいつにも、何か理由があったのかもしれない。だが、ここは仲間の為にも負けられないな。