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攻撃を避ける。
流石に二人分はこたえるが、まぁ、このくらいなら避けきれんものでもない。
このくらいなら余裕を持って勝てるだろう。
こっちが反撃できないことを除けば…
ス「………」
フェル「………」
2人とも意識がない。
目をつぶり、何も考えず攻撃し続ける姿は完全に操り人形のそれだ。
あの青い糸を切りたいんだが、ムカつくことに、例えばスワップの糸を切ろうとしたら、フェルがスワップ目掛けてブラスターを構えるという、完全体制だ。
エラーの奴も性格が悪い。
っと、そんなこと考えてる余裕はないな。
一体どうすれば…
おっ、そうだ。あの『方法』なら出来るかもしれんな、やってみるか。
エピ「BRUHー、お前さんら、これからはこっちの番だ。【骨抜き】にしてやるから、覚悟しろよ。」
次の瞬間、猛スピードで、フェルを吹き飛ばす、俺のテレキネシスもレベル違いだぜ?
飛ばした後、一瞬でスワップに近づき、その糸を切ろうとする。
だが、残念ながら、吹き飛ばしたフェルは戻ることより、糸を切らせないことを優先して、見えもしない所から正確にブラスターで俺とスワップを囲む。
これがやりづらくて勝てなかったんだが、
さて、上手い行くかな?
次の刹那、俺はスワップを連れて、高速に移動する。
ワープでもいいが、あれだと、スワップを押さえつけれない可能性と、フェルがワープで追いついてくる可能性を考慮してこれだ。
一瞬の移動ならワープと違って居場所の特定がされずらい。
よし、今の内に…
エピ「糸を切って…おっと…!?」
次の瞬間、スワップからのブラスターが飛んでくる。
ま、俺には当たらないがな。
だが、今のブラスターでおそらくフェルも飛んでくるだろう。
エピ「BRUHー、やり返せるなら、もう決着は着いてるんだけどなぁ…」
そんなたらればを話しながらも考える。
どうすればこの状況を打破出来るか…
そうだ、良い方法を思いついた。
成功するかは分からんが、やれるだけやってみるか。
次の瞬間、俺はブラスターが飛んできた方を確認し、
エピ「プレゼントだっ!!」
スワップを投げ飛ばす。
そうして、見事フェルにぶち当てる。
もちろんそれだけで終わらせるつもりは無い。
俺は糸を切りに行く…フェイントをした。
俺は空中で急加速後に急カーブを決め、Uターンする形で戻ると、糸を切られると考えた2が予想外の行動によって、体勢が一瞬崩れる。
もちろんその隙を見逃すつもりも無く、
エピ「バン!」
俺はそう言い、手を銃のように向け、ブラスターを糸に向かって撃ち放った。
瞬間、2人が文字どうり糸の切れた人形のように落っこちていく。
俺はそれをワープを使って救出した後に、2人を遠くに避難させ、静かに気を察知する。
エピ「マーダーが居る方は…あそこだな。」
そして大体の位置を把握すると…
エピ「術〇順天『蒼』術〇反転…『赫』」
エピ「虚式『BRUHさき』!!!」
そう言って、茈の大きな気弾を作り、マーダーの方へと放つ。
これは俺の能力の応用、別の『作品』を知ってるからこそできる近い技の複製。
言わばオマージュってやつだ。
これくらいをしておけば、まぁサンズもなんとか出来るだろう。
サンズよりも今は、緊急事態が発生した場所へと向かう。
エピ「『アイツ』が感情的になったら見境が無くなる。それだけならいいが万が一『キャラ』が…」
エピ「急ぐか。」
そうして俺は、アイツ事『クロス』の元へと飛んで行ったのだった。
瞬間、地の蹴り、敵との距離をゼロにする。確実な一撃を叩き込むため、斬撃をクロスに撃ち込み、逃げ場を無くすが…
キ「やるなぁ!クロス!!」
そう言って、
《カキンッ!》
という音が鳴り響き、刃を受け止められる。
ク「やはり、簡単には行かないな。」
キ「簡単に終わっちゃ楽しくないだろ?」
次の瞬間、俺はバックステップで距離をを取りながら、ブラスターを撃ち込む。
ク「悪いが、殺し合いを楽しむ趣味は無いんだ!!」
当たると思ったが、後一歩でキラーは姿を消し、ブラスターを避ける。
姿を確認する前に気を察知する。
ヤツなら絶対放つ殺気を…
ク「そこか!!」
キ「うおっと!?」
《カキンッ!》
ヤツが現れた場所は上空。
上から奇襲を仕掛けてきたのだ。
《ギリギリギリ…!!》
刃が重なり合う音が響く中、ヤツが口を開く。
キ「お前さん、中々やるんじゃないか?感心したぜ?」
ク「話し合いをするつもりは無いぞ。」
キ「まぁ、そう固いこと言うなよ?」
キ「それにこの話はお前さんのメリットの方が大きいぜ?」
ク「……どういう事だ?」
2人の『サンズ』は刃をまじ合わせながら、この勝負の勝敗を決める程の取引を今、始めるのだった。