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《続いて昨日、静岡県浜松市で起きた爆発事故。原因はガス管の経年劣化!?現場の節アナウンサー!?》
「この中に[“帳”は自分で下ろすから]と、補助監督を置き去りにした奴がいるな。そして“帳”を忘れた」
私達4人は夜蛾せんの前に正座させられていた。
「名乗り出ろ」
私、傑、硝子が悟を指差す。そして悟が手を上げながら、
「先生!!犯人捜しはやめませんか!?」
「悟だな」
悟は夜蛾せんのゲンコツを食らう。
「そもそもさあ、“帳”ってそこまで必要?」
硝子は悟のサングラスをかけ、私は煙草を吹かしながら話を聞いている。
「別に一般人に見られたってよくねえ?呪霊も呪術も見えねえんだし」
「駄目に決まってるだろ。呪霊の発生を抑制するのは何より人々の平穏だ。そのためにも目に見えない脅威は極力秘匿しなければならないのさ。それだけじゃない」
「分かった分かった。弱い奴等に気を遣うのは疲れるよほんと」
「“弱者生存”それがあるべき社会の姿さ。弱気を助け、強きを挫く。いいかい悟、呪術は非術師を守るためにある」
「それ正論?俺、正論嫌いなんだよね」
「…何?」
「呪術に理由とか責任を乗っけんのはさ、それこそ弱者がやることだろ。」
硝子が私を置いて逃げ出した。はあー、めんど。私は止めないよ。
「ポジショントークで気持ちよくなってんじゃねーよ。オ゛エー」
「双子でもここまで違うとは…外で話そうか、悟」
「寂しんぼか?1人で行けよ」
ガラッ
教室の扉が開き、夜蛾せんが入ってきた。
「!、硝子はどうした」
「さあ?」
「便所でしょ」
(逃げたんだよ)
さっきまでの雰囲気はどこへやら、2人はいい子ちゃんモードだ。