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七瀬 夢
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おにぎり
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マサルは月末まであと千五百円で過ごさなくてはならなかった。
あと五日、どうやって生きて行けばいいのだろう。
家には食べ物は何もない。
じっとしているしか、腹の減らない方法はなかった。
マサルは夕暮れ時のショッピングモールのベンチに腰掛けて、途方に暮れていた。
見ているだけで、何も買えない。
こんなつまらない気分を味わうなら、来なければ良かったと、マサルがふて腐れていると、その時、隣のベンチの見知らぬ爺さんがマサルに話し掛けた。
「こんなに裕福そうな人ばかりなのに、私らのように金のないもんは、何をどう間違ってしまったのだろうね。」
マサルはムッとして、
「あんたに俺の何がわかるんですか?
失礼だな。」
と言った。
「こんな時間にスマホをいじるでもなく、ぼーっとただこんな所に座っている若者なんて、金がないのに決まってるさ。」
爺さんは馴れ馴れしくこう返した。