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レイ
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こむ
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はぁぁ、緊張する…。高校生活こそ、イケイケ陽キャライフを送るんだ!中学校では周りに知り合いが居なくて、陰キャ街道まっしぐらだったんだよな…。暗いわけじゃないのに話しかけられないんだ…俺は…。と言うかいつも大事なときに勇気が出ない。
「…はよ…ます。」
うわぁぁぁ、第一声失敗した…。まぁいいや。次は、誰かに話しかけよう!隣の人は…、まだ来てないな。とりあえずちょっと強そうな人に話しかけてみるか!なんか舐められなくなりそうだし!あの背の高いやつに行こう。よし、行くぞ、…まだタイミングじゃないか。そうだな。いや!だめだ!これじゃあ今までの自分と変わらない!
「あの、おぉぁはぁよあう!」
「は?俺?」
うわぁ、思ったより怖い…。いや、ここは引かない!
「そうでしゅ、君!えっと、友達になってくれまふぇんか!」
「……ぷっ、あははは!そうでしゅって笑 」
「しょうがないだろ!めっちゃ緊張してるんだよ!」
「はぁー、面白かった。もちろんトモダチ、なろ。俺は山下すばる。」
「え、やったー!俺は木下りく!よろしくな!」
「おう。」
…何これ、夢?そうそうこれが俺とすばるが仲良くなったきっかけ。あれからほんとずっと一緒にいたんだよな。
「お前は俺のこと嫌いなんだろ。もう、離れよう。俺たち性格も全然違うし、同じ趣味だってほとんどない。お前だってこんなやつといても楽しくないだろ。」
違うんだ!お前のこと嫌いじゃない!お前横は楽しくて、落ち着いて、最高なんだよ!
そう思うが声が出ない。
このまま話せないまま卒業したらどうしよう。
こんなささい喧嘩で大事な親友一人失っちまうのかよ…。
起きたら枕が濡れていた。
「…アイツのこと大好きかよ…。」
許せないけど、許してしまう。きっとアイツに何されても俺はずっとアイツのこと嫌いになれないんだろうな。
「…ちゃんと仲直りしよう。」
「おい、すばる。」
「…。」
はぁ?アイツ無言でやがった。まぁいいやまだ時間あるし。
「起立、礼、さようなら。 」
だめだ…。全然捕まらなかった。話しかけるたびに逃げやがって。
「おい!すばる!話がある!」
「…ッ。」
「おい!逃げんなよ!」
無我夢中で走る。でも、足が遅くて追いつかない。あぁ、足がもたついて…。
「痛ったぁ…。」
走ってコケるとかアホだろ…。似たようなことですばるのこと心配させてたし。今はこんな事してる暇ないのに。
「…大丈夫か?」
は!?アイツから話しかけてくるとは思わなかった。チャンスは今しかない!
「捕まえた!」
「うわ、しくじった…。」
「もう逃さない!」
これ以上逃げないように、しっかりとすばるを抱きしめる。
「…俺さ、あんなこと言ってごめんな。正直ちょっと許せないけど、もうどうでもいいんだ。お前がいないと、俺何にもできなくて、昨日はずっとお前のこと考えてた。」
「りく、違うんだ。」
「お前が、記憶のなかでは初めての友達で初めての親友なんだよ。そんな大切な存在がこんなに簡単になくなるなんで、俺やだよ。」
涙が溢れてくる。
「俺は、お前のこと大好きだし、これからも仲良くしたい。けど、俺、お前にやなことしたし、もう許せないって思うならしょうがないと思うよ。」
まだ、言いたいことがあるのに喉でつっかえて出てこない。
「違うんだ!りく!」
「はぁ?」
「俺が勝手に嫉妬して、八つ当たりして、りくは何も悪くないのに。ほんとにごめん。俺もさ、お前に嫌われたかと思うと何にも手、付けられなくて、不安だったんだ。」
「全然いいんだよ…。」
「ほんとにごめん。俺もりくのこと失いたくない。仲直り、してくれるか?」
「あぁ、もちろんだよ。」
「…ありがとう。」
そう言ってスバルは俺の涙を拭う。
「お前もうるうるしてるじゃん。珍しい。」
「ほんとに嫌われたと思ったんだよ…。」
「大丈夫だって!多分俺すばるに何されても許しちゃうかも。」
「流石に大袈裟すぎ。」
「あはは、そうかもな。」
帰り道
「なぁすばる、高橋のこと嫌い?」
「嫌いというか勝手に嫉妬してるだけ。」
「すばるもさ、俺のおすすめの本読んで今度のイベント行こうぜ?何人でもいいから。」
「いいの?」
「もちろん!全冊貸す!」
「ありがと。」
「しつこいと思うんだけど、高橋のこと嫌い?すばるにも紹介したい…。話してみれば意外といいヤツだから!」
「…ちょっとだけなら。」
「やった!」
…はぁ、この一件で特に意識してしまった。
離れるとこんなにも不安で、笑ってくれるだけでこんなにも嬉しくて、何をされても許してしまいそう。
これってただの親友なのか?
すばるが初めてできた親友で、この気持ちもこんなものなのかと思ってきた。
「てかさ、俺が初めてできた友達ってほんと?」
「ほんとほんと。俺実は高校デビューなんだよね。」
「俺がりくの初めての友達とか嬉しすぎ。」
すばるがそう笑いながら言う。 この笑顔、弱いなぁ…。いやでも気付かされる。
ただの親友の友情的な好きではない。
…きっと俺はすばるのことが好きなんだ。
コメント
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うわっ…第7話、読み終わったよ…。りくの「もう逃さない」って抱きしめるシーン、本当に切なかった。喧嘩から逃げてたすばるが、転んたりくに「大丈夫か」って戻ってくるのが胸に刺さる…。あそこでちゃんと向き合おうとしてくれたんだね。 最後の「ただの親友じゃない」って気付き、りく自身が一番戸惑ってる感じが伝わってきたよ。初めてできた友達だからこそ、この気持ちの正体がわからないのもリアルで…。泣きそうになったよ。続きも読むね🤍