テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
レイ
215
#リクエスト募集中
こむ
3,237
「これ、今日の弁当。」
「お!さんきゅー!」
弁当をもらうときにすばると手が触れる。
「ひゃぴっ!」
ガシャンッ
「おい、ひゃぴってなんだよ、弁当落ちちまったじゃねーか。」
「ごめんごめん、すばる。まぁ味の旨さは変わんないから!許してくれー(泣)」
「別にいいけど、なんか今日りく変じゃね?」
「は、はぁ?別に変じゃないし。」
「やっぱ俺のこと嫌いになった?」
「そんな事ない!むしろその、す…きだし。」
「は?最後何つった?聞こえなかった。」
「何でもない!」
昨日すばるのことが好きって自覚してから、意識してばっかだ…。恋?するってこんな感じなのか!?それとも俺が変なだけ?てか、第一アイツ男だし。俺別にゲイとかじゃないんだけど!もう何にも分からん!誰か助けてくれー泣!
帰宅後
「うーん、なんて調べれば出てくるんだろ?」
スマホの検索欄に『男 恋愛的に好き ゲイじゃない』と打つ。
「結構たくさん出てくるな…。」
沢山でてきた。…へー。別に変なことでもないのか?
『男が好きなんじゃない。アイツのことだけが好きなんだ。』
漫画のセリフらしい。今の俺と全く一緒だ。
『性指向や性自認はグラデーションのようなものなんです。はっきりと色が決まっているものではない。だから、その間の色だからって悩むことや恥じることは無いんです。 』
確かにそうなのかもな。
目にはいる投稿は全て肯定的なもので心が落ち着いた。
「俺はアイツのことが好き。そして、これは変なことじゃない!」
声に出すとより自信?が持てる。でも、まだ問題は解決していない。恋するってこんな感じなのか!?みんな好きなヤツのことずっと意識して、何にも手につかなくて、少し触れるだけであんなにも動揺したりするのか?
誰かに相談したいな…。
昼休み
「すばるー!今日さ、高橋と一緒に弁当食べてもいい?」
「え。」
すばるが動揺してる。あと少し不服そう。
「ごめん、相談したいことがあってさ。」
「俺じゃ駄目なの?」
目を見つめられドキッとする。
「だめ!でも、すばるのこと嫌いになったとかじゃないから!じゃあな!」
早く行かないと昼休み終わっちまう!
「高橋ー!相談したいことがあって…!また一緒に昼メシ食お? 」
「お!ええでー。この高橋さんに任せんしゃーい!」
いざ話すとちょっと恥ずかしいな…。友達の話にするか。
「なんか、友達の話なんだけど…。」
「え、うん笑」
「その子は初めて恋愛的に人を好きになって、その好きになった人がずっと頭から離れなくて何も手につかないらしいんだよ!」
「ほうほう。」
「で、ちょっと手が触れたり見つめられるだけでドキドキしちゃう…らしい。」
「なるほど。まぁ、皆大体そんなもんやと思うけどな。その子は多少重症というか、恋愛に慣れてない感じはあるけど、初恋なんやったらそんなもんなんとちゃう?」
恋愛ってそういうものなのか…!ていうか確かにこれが初恋だわ。
「なんか安心したわ!ありがと!」
「いえいえ。ていうか、どういう経緯で好きになったん?」
「えー。言うの恥ずかしい…。」
「なんでよー?別に『友達の』話なんやろ?」
「あ!お、おう。そうだよ!だから別に恥ずかしくないわ!」
「せやろせやろ〜。」
「その子とはずっと仲良かったんだけど、あるきっかけで離れたことにより大切さを再認識したみたいな感じらしい。」
「まぁ、失ってから気付く大切なものもあるよなー。…あと、めっちゃ話し変わるんやけどいい?」
「なに?」
「あのスバルクンとはどうなったん?仲直りできた?」
「おう!もうバッチリ!」
「よかったわ〜。」
キーンコーンカーンコーン
「チャイムなってしもたな。今日はこれで解散!」
「そうだな!かいさーん!」
別れたあと
…ん?木下の言っとった話多分自分の話やんな。で、好きになった経緯とか諸々合わすと…木下の好きな人スバルクンなんとちゃう?
へー。これはまた面白そうやな〜。
コメント
1件
あおいです🌷 第8話、読み終わりました! りくくん、恋って自覚した途端に意識しすぎちゃう感じ、すごくわかります…!「ひゃぴっ!」って弁当落としちゃうとことか、もう可愛すぎて笑っちゃいました。スマホで検索するところ、今の時代ならではのリアルな描写ですよね。自分で調べて「変なことじゃない」と納得する流れは、読んでてほっとしました。 高橋くんに相談するとき、友達の話って言い訳するところも不器用で可愛い。そして最後の高橋くんの気づき…!次が気になりますね〜!