毎日が平和

目黒がコーヒーを持って来る。ゆっくり飲みながら、目黒を見る。

背も高いし適度にがっしりしている。

渡辺ー目黒くらいに背も高くて肉も付いてたらいいのに。

目黒ーそんな翔太くん、やだよ。

渡辺ー何で？

目黒ー可愛くない。

渡辺ー男が可愛くてどうする。

目黒ー翔太くんは可愛いよ？

渡辺ーやだ！

ぷいと横を向く。

そういう態度も可愛いのだが、言うと怒るから言わない。

目黒は、渡辺が何をしても、何を言っても可愛いと思っている。

話してて大人だなと思うこともあるが、それすら可愛い。

「恋」というフィルターが掛かっているから、目黒は渡辺が可愛いくて仕方ない。

だから、がっしりした渡辺なんてとんでもないのだ。

目黒ー絶対、痩せてよ？

渡辺ー・・。

目黒ー抱き心地悪そうだし。

渡辺ーばか。じゃあしない。

目黒ーあれ？我慢できるの？

渡辺ーお前と違う。

目黒ー心外だなぁ。

渡辺ー今日はしない！

目黒ーふ〜ん。晩ご飯作ってこようっと。翔太くんはいっぱい食べるんだよね？

渡辺ーん、食べる。

韓国料理じゃないけど、スパイスの効いた、ちょっと辛い味付けの料理を作った。

食欲増進という目的と渡辺には言う。

「辛い」「熱い」「けど美味しい」と言いながら食べている。

食後、さっぱりしたレモン水を飲んだ。

１時間もしないうちに、渡辺が「暑い」と言い出した。

目黒も「暑いね」と言い、服を1枚脱ぐ。

渡辺はパーカー1枚なので脱げない。

ソファに寝転がり、「暑い」と言う。

目黒ー翔太くん、タンクトップ持ってこようか？

渡辺ーん、暑いしザワザワする。

目黒ーまた？

渡辺ーん〜何かザワザワする。

時々、渡辺は身体がザワザワすると言う。じっとしていられない。

目黒はタンクトップじゃなくて、シルクのバスローブを持って来た。