【??視点】
「右ポケットに入っていたこれが、常闇・爆豪だなエンターテイナー」
「障子くん!!」
障子の手の中にあるビー玉サイズの玉が2つ。
「ホホウ!あの短時間でよく…!さすが6本腕!!まさぐり上手め!」
「っし、でかした障子!!」
回収できたら撤退だと、緑谷達はすぐに来た道を戻ろうとする。しかしそんな甘い夢は打ち砕かれる。退路を防ぐ黒霧。障子が回収したと思っていた玉はダミーで、本物はMr.コンプレスの口の中。
「氷結攻撃の際にダミーを用意し、右ポケットに入れておいた」
「くっそ!!!」
「右手に持ってたモンが右ポケットに入ってんの発見したら、そりゃー嬉しくて走り出すさ」
「待ぁてええ!!」
「そんじゃー、お後がよろしいようで…」
ワープゲートに入ったMr.コンプレスはマジシャンのようにお辞儀する。もうダメかと思われた時、一筋の青い光がMr.コンプレスの仮面を割る。突然の衝撃に口を開き、2つの玉が吐き出された。
絶好のチャンス。3人は駆け出していたが緑谷は悶絶するほどの両腕の痛みでリタイア。障子が黒霧に妨害されてリタイヤ。轟が捕らえようとしたが、爛れた手に奪われる。
「哀しいなぁ、轟焦凍」
轟を見下ろし、愉悦を含ませて嘲笑った。ワープゲートに既に沈んでいる敵に、ここで逃したらもう何もできない。
「確認だ。解除しろ」
「っだよ今のレーザー…俺のショウが台無しだ!」
パチン!と指が鳴る。敵に首元を抑えられた爆豪と主人様。
「問題、なし」
「かっちゃん!!」
「来んな……デク…」
爆豪と常闇はそのまま敵と共にワープゲートに沈んだ。
「あ…_____っああ”!!!」
蒼炎に焼かれる木々に負けないぐらい、緑谷の悲痛が轟いた。
シャルルルル…
ボクは黒霧のワープゲートで姿を消した
生徒40名のうち。
敵のガスによって意識不明の重体15名。
重軽傷者11名。
無傷12名。
行方不明者2名。
プロヒーロー、6名のうち。
1名重体。
1名行方不明。
ヒーローの卵が楽しみにしていた林間合宿は最悪な結果で幕を閉じた。
【クラウディ視点】
爆豪勝己誘拐に成功したけど3番が寝てるから勧誘は保留になって、俺は今とある奴らに会いに行ってる
「ん、お久しぶりですね。クラウディ様」
「久しぶりだなぁ…」
「シャルルルル」
「にゃあ?久しぶりね〜」
「そっちこそ久しぶり〜…フェニックス、フェンリル、ブラックスネーク。」
呼び名:フェニックス
本名=火焔鳥・性別=男
地位=幹部3番直属の部隊、中間管理職、不死鳥家次男、次期不死鳥跡継ぎ
種族=不死鳥・年齢=不明
好物=焼死体、火力の高い炎。
能力=索敵、火炎、不死鳥、言語変換、能力変換、招集、炎転移、熱暴風、狂喜の異空間、クチバシ攻撃
呼び名:フェンリル
本名=ウルフ・性別=男
地位=幹部3番直属の部隊、不死鳥家末っ子、次期氷狼一族跡継ぎ
種族=氷狼・年齢=不明
好物=修行
能力=流水岩砕拳、旋風鉄斬拳、爆心解放拳、交牙竜殺拳、全生命体根絶拳、発勁、氷海、満月、言語変換、増強
呼び名:ブラックスネーク
3番の影の能力で生成された黒い蛇。
「ムカデ仙人は?フェニックスとよく行動してるのに??」
「仙人は目立つし、この星の岩盤より奥深くで待機中です」
「てゆーかなんでこれたの?異空間のワープは故障してるのに?」
「私の能力です。3番様に呼ばれて片道切符を使った状態です。人間に化けるなどは出来ませんが何か用がございましたらお教えください。私たちが来たことは匠様と炎狼様以外は存じております故、ご安心ください」
「てことは…俺が炎狼に言っておくからフェニックスは目立つしフェンリルと忍んでて…ダークスネークは匠に言って。」
「シャル……」
「優しくないだろ。見つかってもめんどいし、わざわざ遠くで雄英高校に居る匠に会いに行くのもめんどいから。」
「お前らしいなぁ…」
「判断基準はブレないですね…それと、3番様へとマスター…奥様からお土産もあるのですよ」
「マスターからお土産って…どうせロクなもん入ってないだろ?」
「四天王は知ってますよね」
「あの厄介な奴らかぁ」
もちろんしってる。四天王…
闇に住む音の魔王。 闇音魔
変質可能雷の龍。雷龍
不死鳥族の祖。炎鳥
実体がない水の蛇。水蛇
四天王の雷龍はマスターが契約
炎鳥はマスターの養子にした長女、幹部候補のミリンが契約
水蛇はマスターの養子にした次女、幹部候補のルキが契約
「もしかしてお土産って…」
「闇音魔様の許可を得て瓶に入れ、3番様に契約してもらいます。闇なので相性もいいでしょうし」
「考え直せフェニックス。せめても考えを改めろ」
「何を言ってるのですか?フェンリル。前々から言いました。3番様はマスターとご結婚されて、養子も契約をしたのに夫の3番様がご契約をしないのは許されませんよ。本人のご希望に寄り添っておりますので」
「3番様はどんな希望をしたらそんな強制みたいな状態になるんだよ!」
「どんな進め方をしても軽々避けてしまうので強制的にした方が良いと判断しただけですよ」
「うわ…同情する」
「クラウディ様にまだ同情なんて心あったのですね」
「そりゃね。俺即死だったし〜?精神が壊れるようなこと起きてないから」
「幹部様方もそうであって欲しかったです」
「ないものねだりは良くねぇよ。虚しくなるだけだ」
「分かってますよ、フェンリル」
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