テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
番外編6 『主様が風邪を引いた!執事たちはどうする?』After story
『ゴホッゴホッ……。』
『アモン、大丈夫か。』
『はいっす……。でも熱と咳が辛いっす…。』
『主様のがうつったんだね…暫くは安静にしてなきゃダメだよ。』
『はいっす……。』
コンコンっ。
ガチャ
『はい。あ、主様。』
『アモンが風邪引いたって聞いて…』
『はい。熱が高くて……咳も出てます。あるじ様、ぶり返すといけません。しばらく部屋には……。』
『ううん。大丈夫だよ。アモンの看病したくて来たの。』
『主様……。』
『アモン、大丈夫?』
『あ、主様……。すみませんっす。こんな格好で…。』
『いいんだよ。風邪の時くらい。』
『…なぁ。主様。』
『ボスキ?』
『俺達はアモンの代わりに庭で水やりをしてくる。アモンのこと見てもらっててもいいか?』
『うん、もちろん。』
『アモン、また後でね。』
『欲しいものがあれば言ってくれ。』
バタンっ。
『……』
(ボスキさん達…気を遣って2人きりに…。)
『アモン、私がうつしちゃったんだよね…ごめん。』
『主様のせいじゃないっすよ!元はと言えば俺が主様に……。』
『そ、それはもういいから…///ほら、なにかして欲しいことないかな。風邪の時くらい甘えていいんだよ。』
『主様…。…そしたら、おでこに手を当てて欲しいっす……。』
『うん、いいよ。』
ピトッ
(冷たくて気持ちいいっす…。)
『ふぅ……。』
アモンは目を閉じる。
『まだ熱い…。少しは下がるといいけど…。』
『少し、寝るっす…。手を握っててもらってもいいっすか…?』
『もちろん。ゆっくりおやすみ。』
『ありがとうございますっす…。主、様…。すぅ、すぅ…。』
(寝た…。私に出来ることはこれくらいだけど…少しでも良くなるといいな。)
『う、ぅ…。』
『アモン、大丈夫?』
『お母様…?』
『無理をさせたわね。ごめんなさいね。』
『そ、そんな事ないです。俺はまだ……』
『熱があるのに何を言ってるのよ。風邪の時くらい甘えていいのよ?』
『お母様…はい…。』
(これは、夢……?そういえばお母様は……風邪の時はずっと傍にいてくれてた…冷たい手で触れて……気付いたら熱は下がってた…。)
『ん……。』
『すぅ、すぅ…。』
『あ、れ、俺は…。あ、主様?どうしてここに…』
(そうか、俺風邪引いて……主様が来てくれて手を握ってって…。)
『アモン…大丈夫…だよ。私が傍にいるから…。』
『…ふふっ。看病してくれてありがとうございますっす。もうすっかり元気っすよ。』
俺跳ねている主様の頭を撫でる。
『…まだこうしててもいいっすよね。』
俺は主様の寝顔を眺めながら再び眠りに落ちる。
めでたしめでたし……♡
次回は番外編7のAfter story♡
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!