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深夜投稿ごめんね。急に不安にかられて寝れなくなっちゃうときってあるよね。
青「はぁ〜、疲れた〜」
青「そろそろ寝よっか」
橙「うん」
今日も来てしまった。
1日の中で1番大嫌いな時間。
青「お布団入った?」
橙「うん」
青「電気消すよ〜」
橙「は〜い」
しゃるがベッドの横のサイドテーブルにあるリモコンを手に取り、ボタンを押すと同時に真っ暗になる部屋。
青「おやすみ」
橙「おやすみ」
おやすみ。そう言ってまぶたを閉じる。
眠りたいと思う気持ちとは裏腹に駆け巡る思考。
眠れない。眠るのが怖い。
寝てしまったら自分を守ることができない。
もしも家に強盗が入ってきたら、もしも火事になってしまったら、もしも幽霊が出たら、
死んでしまう。眠っている間に殺されてしまう。
隣を見ればもうすでに寝息を立てているしゃる。
俺も寝なきゃ。早く眠りにつかなきゃ。
再度目を瞑ると、脳裏をよぎる殺人事件のニュース。
あれ、窓の鍵閉めたっけ。玄関の鍵閉めてたっけ。コンロの火消したっけ。
絶対に鍵を閉めたのに、絶対に消したのに。
怖くて仕方がない。見に行かなきゃ安心できないのに。真っ暗な部屋を動き回る勇気は俺にはない。
しゃるはもうすでに寝てるのに。しゃるはいつも疲れてるから。俺なんかのことで起こしちゃいけない。
しゃるもいるから大丈夫。こんなこと起きない。大丈夫。
怖い。夜が怖い。大丈夫だって分かってるのに。
眠れない夜は長すぎる。暗くて、寂しくて、静かで、怖い。
怖い。どうしよう。
明日も会議があるのに。明日も配信があるのに。
眠らなきゃ。眠らなきゃ。
明日もあるのに。心配事の9割は起こらないのに。
やっぱり駄目だ。
ベッドから出てすぐ近くのデスクに移動する。
編集用のパソコンを開いて動画の編集をする。
俺編集の動画これで最後だ。また新しい動画をもらわなきゃ。
自分だけの力で夜を乗り切る方法を俺はまだ知らない。