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新しい物語です!
主人公はグルさんにしたと思います
それではどうぞ!
王『いいか、グルッペン。
お前は将来この世界の王となりうる存在だ』
「…はい、わかっています。」
俺はグルッペン・フューラー
このO国の次期継承者、10歳のいわゆる皇子様だ。
この城…、地獄に気づいてから俺の日々は黒く歪んでいた
「コツコツ…、」
いつものように城を抜け出して明るい町へ行く
そしてその裏、闇に染まった所へと足を運ぶ
『おら゙ぁ゙っ?!、ゴッ…バキッ』
喧嘩なんか日常茶飯事、狭い路地にはホームレスや病気で捨てられた人が転がっている
俺は争いが好きだ。戦争が好きだ。
その欲求を求めにここへ来ている
「キョロ、……はぁ、 」
今日はあまり面白いものがない、そろそろ帰ろうかと立ち上がったその時
『ガハッ…、ウグッゥ 』
目の前で俺ぐらいの歳のやつがいじめられていた。口からは血が出ていて、腹をたくさん殴られていた。
俺も元々は捨て子だった、勉学が出来るからと親に捨てられその才能を見つけ王が拾った
「…ジッ、」
…何故かずっと見ていた。助けたいやかわいそうなどは思わず、ただ見ていた
『惨めだなぁ゙?!トントンっ?!』
「…ピクッ、トントン…?ボソッ」
聞き慣れた名前だった。捨てられる前から聞いていた、言っていた言葉だった
「コツコツ、ガシッ」
『ぁ゙…?なんだお前?』
「バキッ!ドゴッ…!」
気づいたら身体が勝手に動いていた
『うわっ!なんだお前!調子に乗るなよ?!』
「ググッ…、ボキッ」
骨が折れた音がした
『うわあ゙ぁぁ゙ッ!?何しやがるッ!』
「……まだやるか?」
『くっそ…ッタッタッ』
「…汚れた、チラ」
あいつは確かにトントン、そう言った
その見覚えのある赤いマフラーの前に立った
「大丈夫か、トントン」
「…グルッペン…、?」
「あぁ、そうだ」
その瞬間トントンは大粒の涙をその飴玉の様な目から流していた。おれを抱きしめながら
「よがっだぁッ…ボロボロ、よがっだよぉ〜゛」
ひとまず落ち着かせて事情を聴いていた
「どうしてあんなことされていたんだ?」
「…グルッペンがいなくなって俺は一人になった。それを見かねてあいつらが来るようになったんだ」
そうだった、こいつは弱かった
自分の身を一人で守れない程に
「強くなれと昔から言っているだろ、ナデ」
「そうやけど…」
…こいつには少し難しいか、
いや…?待てよ、いい方法を思いついた
「フッ…w」
「え…なんや、怖いんやけど…」
「トントン、お前俺の家に来い」
「は…?お前んちって確か…」
「この国の城だ」
そう言った瞬間耳を塞ぎたくなるような声が耳元に響いた
「う、そだろ?でも母さんが…」
「どうせクズ親だろ、置いてけ」
図星だと言わんばかりに目を見開いた
「ほら、来いっ!グイッ」
「おわっ…」タッタッ
この瞬間から俺の人生は少しずつ輝き始めた
だいぶ久しぶりの新作どーでしょうか
毒素がもうほんとに大好きなので今回はグルさん、毒素を中心に書きたいと思います
次回もお楽しみに