番外編7 『みんなで王様ゲームやってみたら波乱しか起こらなかった(´・ω・`)』 前編
ここは、デビルズパレスの食堂。
ここに集められたのは主である私と執事の18人。猫執事のムー。
『さぁ、みんな席に着いた?』
『はい。あの、何をするんですか?』
『これは私の世界で有名なゲーム。男女が交わってやるわちゃわちゃドキドキゲームです。』
『男女が交わってって…主様しか女性はいないけどな。』
『大丈夫!今日はスペシャルゲストいるから。』
『誰なんです?それは。』
『入ってきていいですよ〜!』
ガチャッ
『悪魔執事の主に呼ばれてきたが…これは余興かなにかか?』
『猫さんもいると言われたら断れません。』
『たまには悪くないでしょう。悪魔執事の主に呼ばれたから何かと思いましたが。』
『……。』
『フィンレイ様とエルボア様、シャーキル様
、エルヴィラ様に来て頂きました!』
『三当主がデビルズパレスに…。』
『今回やるのは大人数でやればこそ楽しい王様ゲームをやります!』
『なんですか?それ。』
『よく聞いてくれたね、ムー。ルール説明します。この棒に1〜23そして王様と書かれてます。王様は1〜23を引いた人に命令をできます。例えば、2番と5番がハグをする。とか。ドキドキなお題を考えてください。』
『ちょ、ちょっと待ってください。執事としてそれは……。』
『三当主様。エルヴィラ様。今日は無礼講ということでよろしいですか?』
『あぁ。面白そうだな。構わないよ。』
『フィンレイ殿がいいなら私もです。』
『たまには悪くないな。』
『えぇ。構いませんよ。』
『というわけでベリアン。今日は私にも無礼講です。執事だからとかはなし。』
『えぇ……( •́ㅿ•̀ )』
『では、王様ゲームスタート!』
『ドキドキするっすね〜。』
『どんな事でも命令していいのか……。』
『良識のあるお題にしないとな。』
『うー、緊張します!』
『王様だーれだ!』
『私か……。』
『おっ、ミヤジ、どんなお願いするのかな?』
『茶化すなルカス。私はお前とは違う。うーん、難しいね。……。そしたら4番が18番に…。頭をなでなでで。』
『…。』
(ミヤジかわいっ。)
『4番は俺だ。』
『えっと、18番僕です。』
『……モフモフ。』
バスティンは嬉しそうにムーの頭を撫でる。
『ゴロゴロ……♪』
『微笑ましいですね。』
『えぇ。私も黒猫さんをなでなでしたいです。』
『次は俺が王様っすね〜。そしたら〜。21番が5番に壁ドンしてくださいっす!』
『か、壁ドン!?』
『なかなか攻めたな。で、誰だ?』
『…21番は俺だ。』
『ハウレスさんっすか〜相手が男なら面白いっすね。』
『…5番…私。』
『なっ!!』
(主様が当たるなんてっ!!)
『すみません…失礼します…。』
ハウレスはおずおずと私に壁ドンする。
『緊張する…ね。』
『はい、ドキドキします…。』
(いやいや近すぎるって!ハウレスの顔こんな…近くで見たことない…っ。)
(失敗したっす!王様になれば命令を下せるっすけど当たれば主様とドキドキシチュが狙える!つまりこれは王様にならない方が美味しい思いを出来るってことっすか?)
(人数は24人、確率は低いな…でも、心理戦だ。みんなの顔を見れば誰か当たったかなんて分かる。主様にドキドキさせるお題が当たれば…そしてその相手が私になれば尚良し。)
※ここに邪な執事が2人居ます。マナー指導をしてください。
『王様だーれだ!』
『おや…私ですね。』
『エルボアか。どんな命令を下すんだ?』
『そうですね…。では、1番と9番の人立って貰えますか?』
ガタッ
そう言って起立したのは
ロノとフェネス
『その2人は……。』
((な、なにをさせられるんだ…?))
『お腹が空いたので何か作ってください。』
_(┐「ε:)_ズコー
『びっくりした…。なんか怖いことさせられるのかと…。』
『そしたら軽くクッキーでも作りますか。フェネスさん手伝ってください。』
『了解。』
(ありなのか?まぁ命令は命令か。)
間食を挟み休憩する。
『次は私のようだね。』
『フィンレイ様か…。』
(侮れない。グロバナー家当主はどんな命令を…。)
『7番は20番に耳元で愛の言葉を囁く。』
『えぇ!?』
『ふふっ。』
(流石フィンレイ様。読者の需要を分かってらっしゃる。)
『ま、待って、7番は私だけど…20番は…?』
私は周りを見渡した。
『おやおや…。私ですね。主様。』
『っー!』
(よりによってルカスー!)
『では、主はルカスの傍に行ってくれ。』
『は、はい…。』
『ふふ、どんな言葉を言ってくれるんですかね…主様は。』
『っ…。』
私はルカスの耳元に囁いた。
『いつも…みんなの健康を守ってくれてありがとう…。後、えと、その…ルカスのカッコいいところ…好きだよ。』
『ふふ、ありがとうございます♪』
(恥ずか死ぬ……っ。)
『っー!』
(ルカスさんだけずるいっす…俺だって主様のこと照れさせたいのに…!)
※目的が変わっていますこの執事w
『王様は私ですね…。』
(エルヴィラ様か…きっと安全な命令をしてくれるはず。)
『8番が6番にバックハグを…。』
(うん。めっとゃ攻めるやん。)
『8番は私だ。』
『6番は私ですが…。』
(シャーキル様とエルボア様!?1部の読者に刺さってしまう……っ!)
※𝐵𝑜𝑦𝑠 𝐿𝑜𝑣𝑒(達筆やめろw)
『済まない。エルボア殿。』
『い、いえ、ゲームですから。』
(え?ちょっと照れてない?……あり。)
※何がありなんだ。作者。
そして、王様ゲームは続く。時には恥ずかしい命令も下され、時には喧嘩が勃発するような命令も下された。
『済まない。私達はこの後予定があってね。』
『西の大地と南の大地と中央の大地で会議がありまして。ここで抜けさせていただきます。』
『あ、分かりました。来てくれてありがとうございます。』
『中々いい余興だった。感謝する。』
『私もそろそろお暇しますわ。黒猫さんもなでなで出来ましたし。楽しい会に及び頂きありがとうございます。』
ここでスペシャルゲスト離脱。その理由は――
執事達と主様の方がもっっと盛り上がると作者が勝手に考えました。(素直でよろしい。)
『さぁ。これでどんな命令でも下せるっすよ。』
『フィンレイ様に止められる命令をしても今はここにはいない。』
『覚悟してくださいね。主様♪』
(やっぱり趣旨が変わってる。そしていつの間にワイン用意してるし。)
このワインが…主の運命を大きく変えることになる。
後編へ続く!
コメント
2件
まさか当主様方も入るとか面白過ぎます!