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私「…ん…んぅ……?」
頭が痛い。喉がカラカラに乾いてる。
私はゆっくりと目を開けた。
私「あれ…?ここ、どこ…?」
知らない部屋の、ベッドに寝ていた。
どうしてここで寝ているんだろう?ここはどこ?
ええと、確か私は、テヒョンとジョングクと韓国料理屋さんで飲んで、それから…?
テテ「起きた?おはよ」
私「きゃっ!テ、テヒョン!?どうして…!?」
テテ「どうしてって…昨晩ヌナ、寝落ちしちやったんだよ」
私「えっ」
テテ「お店に放っておく訳にもいかないし。近くのホテルに連れて来たの」
部屋に置かれている家具は、ベッド、テレビ、ローテーブル、デスク。多分、ビジネスホテルだ。
いけない、私、メイクしたまま寝ちゃったんだ!
テヒョンの超絶美貌を前にすると、急に自分の顔面に自信が無くなる。私、酷い顔してないかな。
私「そうだったんだ…迷惑かけてごめんね」
ごめん、と謝る私に、テヒョンはピンと来ていないようだった。
テテ「迷惑とか思ってないけど」
私「?」
テテ「それより、カレシの方は大丈夫?」
私「あっ…!」
慌てて、スマホを確認する。
喧嘩中とはいえ、許可無く外泊なんてしたら、一体何されるか…!
ビクビクしながらカトクを開く。
飲みに行ってくる話は、退勤してからすぐカトクで送ったけれど……彼からは未読スルー。
深夜3時になった今も、既読は付いていない。
私は、逆に怖くなった。
前は、友達と飲みに行って帰宅が30分遅れただけでも怒られて、酷くされたのに……
私「連絡来てない……」
テテ「そ。よかったね」
…今の彼にとって、私の存在って何なんだろう。
何人いるのか知らないけれど、同棲している私をモラハラしたり、DVしたりして束縛しておきながら、他の女の子とデートしているだなんて…
…思い出したら、頭が痛くなってきた…
私「うう…頭痛い…」
テテ「……………」
呻いている私を、テヒョンが意味深な瞳で見つめていた。
本当に、驚くほど綺麗な顔だ。
そういえば、今、二人きりなんだ。
私はベッドの上で…テヒョンは、すぐそこのソファにゆったりと掛けている。座っているだけで絵になる。シャッターを切るだけで、ヴォーグの表紙を飾れそうだ。
痴情のもつれの現場を、年下の美男子に見られ、心配され…状況的には最悪だけれど。
世界一の美男子と密室に二人きりだなんて…
ドキドキしない方がおかしい。
テテ「あのさ、ヌナ…」
私「?」
テヒョンが何か言おうとした時。
ガチャリとドアを開けて部屋に入って来たのは、ジョングクだった。
私「えっ、ジョングク!?」
てっきり、テヒョンがここまで運んでくれたのかと思ってたけど…
ジョングクも一緒だったなんて。