第5話 復帰
バロルとの戦闘から数週間後、光希、日向の傷はだんだんと癒えてきた。
一昨日、日向は診察を終えて療養棟から部隊棟に帰ったらしい。
一方、光希は今日が診察だ。担当医はー。
「あ!久しぶりだなあ!好葉!」
光希はとても嬉しそうだった。
光希と好葉は同期ならしい。
「あー。元気そうでなにより〜。
診察しまーす」
「おい好葉、お前ちゃんと見てくれよな⁉︎」
「うーん」
「ふざけてるだろ⁉︎さっきから言葉が棒読みだ‼︎」
好葉は笑った。
「ちゃんとやるから。患者は大人しくしといて。」
今回はまともだった。
診察が終わった。結果は異常なし、思う存分やれとのことだった。
そして、光希はこの組織の長、藤原さんのいる本部へと向かった。
ピンポーン♩
「ごめんくださいー!」
すると、中から女の人が出てきた。
「いらっしゃい。旦那のところに来たのかしら?
呼んでくるわ。」
「いいですよ。私が上がらせていただきます。」
「あら。ありがとう。」
この女の人は藤原さんの奥さん。来年、赤ちゃんが産まれるらしい。
いつもとても明るくて、みんな元気をもらっている。
「お邪魔します。」
光希は藤原さんのいる司令室まで行った。
コンコン…ギィィィィ
「失礼します。第一の光希です。
今回の戦闘での傷が癒えましたので、これからも任務に励みます。
迷惑、心配かけてすみませんでした。」
光希は深々と頭を下げた。
藤原さんは言った。
「気にしなくていいよ。
で、早速悪いんだけど…。
はい。次の任務。中は部隊棟に帰ってから見て。
第4との共同任務だ。」
「はい。分かりました。失礼しました。
(小声で)奥さん、失礼しました。」
光希は部隊棟に帰った。
そして封筒を開けた。
『横浜港倉庫あたり
悪魔の出現。』
…いよいよだ…。
光希は深呼吸をして計画を立て始め、今日は早めに寝た。
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