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柚彦がジムに到着したのは、まだかなり朝早く誰も来ていない早朝だった
今日は兄と自分の人生の中で、格闘家として最大の挑戦ドラゴン・バトル・チャンピオンシップの、メインイベント出場の打ち合わせだ
東京で行われるこの試合は、これまでどんな試合より、宣伝も派手で、協会からの期待も大きく、会場も大入り満席になる
兄は自分との最高の対戦相手を決めて、階級を上げる、大きな試合を組むと意気込んでくれている
自分の実力を試される期待感と、これからのトレーニングメニューを決めるワクワク感
もちろんトレーニングは辛い事も多いが、柚彦はこの過程が大好きだった
さらに今朝の彼女とのセックスは素晴らしかった
今日一日分の、自分の性ホルモンはあれで使い果たされたことはわかる
なので朝早く少しだけトレーニングして後の午後は彼女とどうやって過ごそうかといろんなアイデアが思い浮かぶ
柚彦は鼻歌を歌いながら、軽くシャドーボクシングのステップを踏み、ポケットからジムの鍵を取り出した