コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
一晩で1回だけと回数は少なかったが、裕介とのセックスの相性は悪くなかった。
たっぷりと時間をかけて愛撫もしてくれて、美奈子は裕介とのセックスに不満を持ったこともない。
確かに仕事が忙しいと、デートだけで終わってしまうこともあったが、結婚すればもっと求めてくれるだろうと思っていた。
そして付き合い始めて1年が経ち、次の年の小学校の夏休み前に2人は結婚した。
甘い新婚生活を夢見ていた美奈子だったが、裕介は付き合っていた頃と同じで、たっぷりと美奈子を潤してはくれたが、多くて週に一度と夜の生活は少なかった。
「新婚さんにしては少ないだろうけど、あの志田さんだもん。猿並みの方が幻滅しちゃう」
親しい友人に愚痴がてら相談しても、裕介を知っている友人はそう言うだけだった。
「うん。エッチの内容に不満はないよ。でも、もう少し、甘えたいって言うか、そのぉ」
「付き合ってる時とは変わるわよ」
「付き合ってる時と同じなんだけどね」
「なにそれ。じゃあ良いじゃない。付き合ってる時はガンガンだったのに、結婚して雑になったり、レスじゃないの?って心配するほど回数減ったって話はよく聞くわよ」
結婚するとそんな物なのかと、美奈子は話を聞いてもらって少しだけ安心した。
確かに付き合ってる時と回数的には変わってはいない。
いつもたっぷりの愛情を与えてくれる。
ただ、自分がもっと甘えたいと思っても、恥ずかしくて口に出せなかった。
「話、聞いてくれてありがとう。少しスッキリした」
まだ新婚だったことで、スキンシップ不足に対して不安や不満はあったが、裕介に愛されているのは十分に感じられているので、まだ美奈子も納得ができた。
それが崩れていくとは、この時は思いもしなかった。
そして自分は、性欲の強い女なのかと悩むことになるのだった。