テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

一晩で1回だけと回数は少なかったが、裕介とのセックスの相性は悪くなかった。

たっぷりと時間をかけて愛撫もしてくれて、美奈子は裕介とのセックスに不満を持ったこともない。

確かに仕事が忙しいと、デートだけで終わってしまうこともあったが、結婚すればもっと求めてくれるだろうと思っていた。

そして付き合い始めて1年が経ち、次の年の小学校の夏休み前に2人は結婚した。

甘い新婚生活を夢見ていた美奈子だったが、裕介は付き合っていた頃と同じで、たっぷりと美奈子を潤してはくれたが、多くて週に一度と夜の生活は少なかった。


「新婚さんにしては少ないだろうけど、あの志田さんだもん。猿並みの方が幻滅しちゃう」


親しい友人に愚痴がてら相談しても、裕介を知っている友人はそう言うだけだった。


「うん。エッチの内容に不満はないよ。でも、もう少し、甘えたいって言うか、そのぉ」


「付き合ってる時とは変わるわよ」


「付き合ってる時と同じなんだけどね」


「なにそれ。じゃあ良いじゃない。付き合ってる時はガンガンだったのに、結婚して雑になったり、レスじゃないの?って心配するほど回数減ったって話はよく聞くわよ」


結婚するとそんな物なのかと、美奈子は話を聞いてもらって少しだけ安心した。

確かに付き合ってる時と回数的には変わってはいない。

いつもたっぷりの愛情を与えてくれる。

ただ、自分がもっと甘えたいと思っても、恥ずかしくて口に出せなかった。


「話、聞いてくれてありがとう。少しスッキリした」


まだ新婚だったことで、スキンシップ不足に対して不安や不満はあったが、裕介に愛されているのは十分に感じられているので、まだ美奈子も納得ができた。

それが崩れていくとは、この時は思いもしなかった。

そして自分は、性欲の強い女なのかと悩むことになるのだった。

優しいあなたは罪な人

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

44

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚