アーサー「いい人で良かったです。」
ソフィア「そう、まぁいつもと変わってなくて良かったけど。」
アーサー「で、坑道ってどの方向に?」
ソフィア「その前に遠いからこれに乗って行くわ。」
そう言うと、ソフィアさんは馬車を指差した。
ソフィア「歩くと時間がとても掛かるから。」
アーサー「そうなんですね。」
ソフィア「ちょっと待ってて。」
ソフィアさんは馬車の方に歩み寄った。
運転手「乗るかい?」
ソフィア「えぇ、二人乗りで。おいくら?」
運転手「銅貨2枚だ。」
ソフィア「はい、これで。」
運転手「丁度だ、まいどあり。」
ソフィア「アーサー君、こっち来て。」
アーサー「はいっ。」
僕は直ぐに、駆け寄った。
ソフィア「じゃあ、行き先はノースコウ山脈でお願い。」
運転手「あいよ。」
こうして、乗って30分で着いた。
運転手「着いたぞ。」
ソフィア「ありがとう。」
アーサー「ありがとうございました。」
僕たちは馬車を降りた。
辺りはさっきとは違う、山や自然豊かな森、が辺りに広がっている。
すると、草を分け進む、ガサガサと言う音が森の方からした。
僕たちは、音がなった方を咄嗟に見る。
僕たちが身構えていると、人が出てきた。
その人は出てきた瞬間、背中から倒れた。
その人は男性で
アーサー「大丈夫ですか!?」
すぐに駆け寄った。
???「何か…食い物…」
ソフィア「何があったの!?」
アーサー「お腹が空いているみたいです。」
ソフィア「ご飯か…ちょっと待って。」
するとソフィアさんはバックから何かを取り出した。
ソフィア「解体食糧ならあるけど、食べるかな?」
小さくて四角い、チーズみたいだ。
アーサー「取り敢えず食べてもらうしか。」
ソフィア「そうね、口開けて。」
倒れ込んだ人はかろうじて口を開けた。
ソフィアさんは解体食糧をその人の口に入れた。
???「助かった…ッス…」
そのまま男の人はそれを飲み込んだ後、ぐっすり眠った。
アーサー「寝ちゃいましたね。」
ソフィア「相当お腹すいてたんだろうね。近くでねかせてあげるか。」
アーサー「そうですね、丁度近くに森があって良かったです。」
ソフィア「辺りはすっかり夕方だし、今日は野宿かな。」
アーサー「分かりました。」
ソフィア「取り敢えず運ぼうか。」
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