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そして呆気なく布団は剥ぎ取られ、俺の体は完全にテオに露になった。
「お前……」
テオは驚いたような表情を浮かべて俺を見る。
「あ、あの……これは……っ」
俺は恥ずかしさのあまり顔を真っ赤に染めた。
(やばい、バレた)
しかしそんな心配をよそにテオは俺に手を伸ばしてきたかと思えば
「お前…あれほど薬飲めっつったよな?」
テオはそう言って眉間に皺を寄せている。
「ち、違うんです…ちゃんと、飲んだのに効かなくて…っ」
「そんなにフェロモンまき散らしといてよく言うな」
テオはそう言って深いため息をつきながらも
俺に近づいてくる。
そしてそのまま着ていたジャケットを脱ぎ始めた。
(え?)
俺がその様子をじっと見つめていると、やがてテオはジャケットをベッド脇に脱ぎ捨てた。
「おい翼、ズボン脱げ」
「……え、はい?!」
「いいから早く」
テオの突然の言葉に俺は思わず動揺する。
しかしテオは有無を言わせないといった様子で俺のベルトを外し始めた。
「ちょ、ちょっと待ってください!」
俺は慌てて抵抗するが、ヒートのせいで体に力が入らず上手く動けない。
そしてそのままズボンと下着を同時に脱がされてしまった。
「ちょっ?!」
俺は恥ずかしさのあまり顔を真っ赤に染めた。
そんな俺を気にも留めず
テオはそのままベッドに乗っかってきた。
「テオ……っ!何して……っ!」
俺は慌てて体を捩らせるが、テオは構わずに自分の服をどんどん脱いでいく。
そして上半身裸になったところで俺の上に覆い被さってきた。
「早くヒートを抑えてぇならαとセックスした方が早ぇんだよ」
「セッ…?!」
俺は思わず体を震わせる。
そんな俺を見て、テオはニヤリと笑った。
「なんだお前、初めてなのか?」
「そ、そりゃそうに決まってるでしょう……!第一女の子しか抱いたことないのに、なんで男に抱かれなきゃ……!」
「今のご時世、男も女も関係ねぇってことだ」
俺は恥ずかしさのあまり顔を背けるが
テオはそれを許さないとでも言うように俺の手首を掴んでくる。
「もう番契約もしてある、特別に俺がお前の処女もらってやるよ」
(はいい……?!)
そんな疑問を抱く暇もなく、テオは俺の上に跨り
自分のものを取り出した。
それはすでに大きく張り詰めており、血管が浮き出ている。
ソレにテオは手早くコンドームを装着すると
「ヒートで体熱ぃんだろ?」
そう言ってテオは腰を掴んで引き寄せてくる。
「ま、待って、そ、そんなこと言われても男に挿れられた経験とかないですし!絶対入んないですって……っ!!」
俺は必死に抵抗しようとしたが、体に上手く力が入らずされるがままになってしまう。
「大丈夫だって。ちゃんと慣らしてやっから」
テオはそう言うなり、俺の後孔に手を伸ばしてきた。そしてそのままゆっくりと指を入れてくる。
「ふっ、あっ……!!」
(なんだこれ……っ)
そんな感覚に俺は思わず声を上げたが、テオはそのまま指を奥まで入れていく。
そして何かを探るように中を弄り回し始めた。
「あ、あっ……!だめっ、抜いてくださ……ッ!」
俺は必死に抵抗するが
テオは聞く耳を持たないといった様子でさらに奥へと指を進めていった。
そしてやがてある一点を掠めた途端
「ひっ……!!」
体がビクンッと跳ね上がる。
(な、なんだ今の…?!)
俺は自分の体に起きた反応に戸惑いつつも
テオはそのままその一点ばかりを責め立ててきた。
そして次第に指を増やしていきながら中を広げていく。
「あぁッ……!はぁんっ、やらぁ……!」
俺の口から出る言葉とは裏腹に
体は正直に反応を示していた。
しかしそれでもなお熱は収まるどころか一層増していく。
そんな様子を見てか
テオはようやく指を引き抜いたかと思うと
今度はいつの間にかコンドームを装着した自分の肉棒をあてがい、一気に貫いてきた。
「ああぁっ!!」
俺はその衝撃に背中を仰け反らせる。
しかしテオは構わずに腰を動かし始めた。
「あっ……!ん……っ!」
最初は痛みしか無かったが、次第にそれも快楽へと変わっていく。
そして気づけば自分から腰を動かしていた。
「はぁんっ!やぁっ……!」
「はっ……随分良さそうじゃねぇか」
そんな俺を見て、テオは余裕そうに笑うが
俺はそれどころじゃないくらい頭が真っ白になっていた。
(なんだこれ……っ、頭…回んない)
今まで感じたことの無い強い快感が体を突き抜けていく。
しかしそれでもまだ足りないとでもいうかのように体が疼いているのを感じた。
まるで何かが足りないような、そんな感覚だった。
「……ッ、翼、もうちょっと力抜け」
テオが切羽詰まった声で俺の名前を呼ぶと
そのまま口づけてくる。
そして舌を絡ませてきたかと思うと、今度は歯列をなぞり上顎を刺激してきた。
「んっ……!ふぅ……っ!」
俺はその刺激にビクビクッと体を震わせるが、テオは構わずに口内を犯し続ける。
「ん…っ、はぁ……っ」
やがてテオは唇を離すと、今度は首筋や鎖骨などに吸い付いてきた。
「あっ……!いや……っ」
俺は慌てて抵抗しようとするが力が入らない。
相変わらず腰は震えていて、テオが動く度に中が擦れて新たな快楽を生み出していた。
「あんっ……やぁ……!もう、無理……っ」
俺は涙目になりながらも必死に訴えたが、テオは止まる気配はなく
むしろ激しさを増す一方だった。
そしてやがて限界を迎えたのか、一層強く突き上げてくると
絶頂を感じた瞬間、俺も同時に果ててしまう。
「はぁ……はあっ」
(やっと終わった……?)
そう安心したのも束の間、テオは再び動き始める。
「へ……?ちょ、待っ……!」
しかしテオは止まることなく
今度は俺を抱き起こし自分の上に座らせたかと思うとそのまま下から突き上げてきた。
そして再びベッドへと押し倒される。
「ひぃ……ッ!!」
俺はあまりの出来事に頭が追いつかない状態だったが
テオはそのまま腰を掴んで激しく打ち付けてくる。
先程出した精液のせいで中が滑りがよくなっており、さらに奥まで入り込んできた。
「あっ!ああぁっ!」
やばい……なにこれ…
こんな感覚、知らない……っ
まるで自分の体ではないかのような感覚に、俺は恐怖を覚えたがそれでも体は正直だ。
もっともっとと求めるようにテオのものを締め付けているのがわかる。
しかしテオはそんな俺の反応を楽しむかのように笑うと、さらに激しく打ち付けてきた。
あまりの激しさに思わず悲鳴のような声を上げてしまうが
それでもテオは止まる気配がない。
むしろどんどん動きが激しくなっていくばかりだった。
そして再び果てると
俺は体を震わせながらぐったりとしてしまった。
するとテオは肩で息をする俺の頭を撫で
「お前…感度良すぎだろ」
と呟く。
彼の顎から汗が垂れていて
思わず
(カメラがあれば…体力があれば…今すぐにでもこの美しさをカメラに収められたな…っ)
なんて考えてしまう自分がいた。
事後───…
テオが俺の後始末をしてくれて、ペットボトルに入った水を飲ませてくれたあとに
今まで感じたことの無い快感が襲ってきたこと
まるで自分の体じゃないみたいだと思ったことをテオに伝えると
「…ヒートのときはそうなんだよ、つーか馬鹿正直に伝えんな」
と呆れたように言われてしまった。
「え?」
俺は思わず聞き返してしまうがテオはそれ以上何も言わず
「まぁ……とりあえず今は寝ろ」
と言って俺の頭をポンポンと叩くように撫でてくる。
その優しい手つきに安心したのか、次第に瞼が重くなってきた。
そしてそのまま眠りについたのだった。