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第8話 - 💜💙　恍惚の五日間　【リク】

708

2025年04月03日

#オーメンズ

#O_MENZ

#BL

#O-MENZ

柑橘

おかめ「…きっつーん、」

行為が終わって、ベッドの上でのんびりとしている時間。おかめさんの腕の中で、息を整えながら、先ほどの心地よさに浸っている。

室内がすっかり温まっていて、おかめさんの体温も暖かくて、心地よい。

そんな中、おかめさんが声をかけてくれる。

狐「ん、どうしたんですかおかめさん。」

腕の力が強まって、ぎゅっと抱きしめられる。

すぐに唇が近くなって、小鳥が啄むような、軽いけれど甘いキスをされる。

狐「ん、ちゅ、……ふぁ……んん……。」

ゆっくりと唇が離れていき、目を開けるとおかめさんと目が合った。

ちょっと悪戯っぽく、にやりと笑う彼。

やっぱりこの人はずるいと思う。またすぐにドキドキさせられるから。だけどそれさえも嬉しくて、幸せを感じる瞬間であった。

狐「どうされたんです…？」

おかめ「あのね…。」

おかめさんは少し言うのを迷ってから、覚悟を決めたように、口を開く。

おかめ「変わり種のセックスしたいです…。」

言っちゃった、なんて聞こえそうなほど、眉を下げるおかめさん。

少し恥ずかしそうにこちらをチラリと見てくる。

狐「…変わり種…？コスプレとかSMとかですか？」

おかめ「…コスプレもいいな…」

狐「……え？」

おかめ「じゃなくて！」

おかめさんが少し考え込んだ様子をしてから、慌てたように首を振る。

あとでメイド服とかナース服とか注文しておきましょう。

おかめさんは、僕の顔をじっと見つめるようにして、話を続ける。

おかめ「ポリネシアンセックスがしたいんだよね…」

ポリネシアンセックス。何かのサイトで見たことがあったな。精神的な繋がりを重視したえっちらしい。お互いの体への愛撫や、時間をかけた前戯が特徴的なルールだと書かれていたのを思い出す。

狐「あれですよね、あの…長期的なえ、えっち…。」

おかめ「そうそう、それ。この前に知り合いに教えてもらってさ、やってみたくて…。」

狐「い、痛くしないなら、良いですよ…？」

おかめさんは、その言葉を聞くと、ぱあっと顔を明るくさせ、抱きついてくる。

狐「わっ、ちょっと……！」

おかめ「やったー！ありがと！」

まるで大きい犬のように、おかめさんがのしかかってくる。

おかめさんの方が、身体が大きいせいで、すっぽりと身体の中に収まってしまう。

ぎゅっと、力を込められるけれど、それが心地よくて、思わずおかめさんのふわふわの髪の毛を撫でてしまう。こんなに可愛らしいけれど、行為中はかっこいいし色気たっぷりだから困ってしまう。

おかめ「今日はもうセックスしちゃったし、明日の夜からやってみようね！」

狐「ん、わかりました。」

おかめさんは、子供をあやすような優しい笑顔でこちらを見ていた。そんな姿に胸の奥がきゅんとする。やっぱり僕、この人のこと好きなんだなあと改めて認識させられるのであった。

おかめ「明日から激しくセックスできないし、今日中にもう1ラウンド…。」

狐「えっ。」

我慢をするえっちらしいですけれど、明日から大丈夫なんですかね。

_____

翌日の夜。月曜日。

ダンスの練習も終わって、夜ご飯も食べて、お風呂にも入って、ゆっくりとスマホを見ている時間。

あ、般若さんがツイートしてる、なんて、流れていく文章をぼんやりと眺める。

なんとなく、ポリネシアンセックスのやり方を調べていると、後ろから肩を叩かれる。

おかめ「…寝室行こっ！」

狐「びっ、びっくりした……！」

スマホの電源を落としてから、立ち上がる。おかめさんはごめんごめん、と謝ってきたが、優しげな顔をしている。そうだ、ポリネシアンセックスするんだ、その事実に少し顔を赤らめる。

するとおかめさんが手をつないできた。少し体温の高い手が温かで心地よい。その手に誘われるがまま、寝室へと向かった。

______

おかめ「初日は、お互い服を脱いで、身体を褒めたり、話したりするんだって。」

狐「わ、わかりました…。」

2人でパジャマを脱いでいく。おかめさんは、僕より少し早く脱いでいたようだ。筋トレしない、って言うけれど、彼の身体は、引き締まっていて、筋肉があるのが見て分かる。

狐「……かっこいいですね……」

おかめ「ありがと。」

おかめさんが、目を細めて笑う。あの表情は、僕のことを抱いてくれる時に見せてくれる、愛らしくて、いやらしい表情。

おかめ「やっぱきっつん鍛えてるから、身体綺麗だね。」

狐「そ、そうでしょうか……？」

おかめ「……うん。」

持っていた寝巻きを、さりげなく持っていかれ、ベッドまで案内される。

きしむベッドのスプリングの音を感じながら、お互いに一矢纏わぬ姿であることを理解させられて、少し、いやだいぶ恥ずかしい。

全裸になる、なんておかめさんとえっちする時だけだったから、こんなこと初めてで、顔が赤くなる。

おかめ「きっつん、おいで」

ベッドに腰掛けた彼は手招きをしてくる。

お互い向き合う形で座る。ライトが明るい分、身体がしっかり見えて恥ずかしい。

狐「…だいぶ、恥ずかしいです…」

おかめ「初日は触っちゃダメなのしんどいな…」

おかめさんが、神妙な顔で呟いた。彼は割とスキンシップが多い方なので、逆によく我慢できるなと感心する。そして何より、僕のために我慢してくれるのが嬉しかった。

おかめ「俺きっつんの、筋肉と身体のバランスがめちゃくちゃ綺麗なところとか、俺のこといっぱい知ってくれて、愛してくれるところとか、好きだよ。」

狐「きゅ、急に褒めてくれますね…。」

おかめさんは、へへ、と軽く笑いながら、こっちを見てくれる。その顔を見るだけで、自分は愛されているのだと感じる。

狐「僕も、おかめさんの大きい身体とか、僕のこといっぱい優しくしてくれて、気遣ってくれるところ、大好きです。」

言った後に気づく。これ言う側も大分恥ずかしい。顔がとても熱く感じる。でも、その顔の熱さも、どこか心地よい。

おかめさんは、心底嬉しそうな顔をしている。可愛らしい。

狐「……下、大きくしないでください。」

おかめ「無理。……きっつ、」

狐「もう…。」

2人で笑い合う。この空気感は、本当に心地がいい。

おかめさんは一通り笑ったあと、少しだけ真剣な面持ちで、顔を上げ、口を開いた。

おかめ「きっつん、俺と付き合ってくれてありがとうね。おかげで毎日楽しいよ。」

狐「ふふ、こちらこそです。僕もおかめさんといられて幸せですよ。」

何度も告げてくれたことのある言葉なのに、なんだかひどく嬉しくて、思わずはにかむと、おかめさんにもそれが伝わったようで、笑い返される。

おかめ「…1時間経っちゃったし、寝よっか。」

おかめさんがそう提案する。僕は肯定を示すように、彼に抱きついた。

狐「ん……。」

背中に手を回して、抱きしめると、彼の体温が伝わってきて心地いい。彼のふわふわの髪の毛を撫でると、安心感に包まれ眠気がやってくる。

あたたかくて、優しく抱き締めてくれるこの人を好きになって良かったなあなんて考えながら、ゆっくりと目を閉じたのだった。

_____

翌日の夜。火曜日。

おかめ「今日はソフトキスなら大丈夫だって！」

お互いに、全て服を脱いだ後、おかめさんは、意気揚々とスマホの画面をみせてくれる。

橙色にまとめられたサイトの画像には、2日目と書かれた位置の下に、『ソフトキスまでならOK』と書かれている。

狐「……ソフトキスってどんなのですか？」

おかめ「こういう感じ。」

そう言って、僕の頬に軽くキスをする彼。あたたかくて、優しいその感触に、少し胸がときめいた。

狐「……これぐらいなら大丈夫そうですね。」

おかえしにと、彼の頬に軽くキスをすると、彼は驚いた顔をしたあと、へらりと笑った。

おかめ「はー、可愛い…。」

おかめさんは、そのままぎゅっと僕のことを抱きしめてくれる。少しだけ苦しいけれど、優しく包み込んでくれる腕が気持ちいい。おかめさんの胸あたりに顔を埋めると、彼の心臓の音が聞こえる。

狐「……ふふ」

僕もおかめさんのことを強く抱きしめ返した。

すると彼は嬉しそうに笑う。その笑顔を見ると、僕までもが嬉しくなってしまうから不思議だ。

おかめ「ん、」

触れるだけのようなキスをされる。なんだか物足りなくて、彼の背に回した腕の力を強めるけれど、すぐに唇は離されてしまう。

狐「……もっと、キスしてください……」

おかめ「もちろん」

おかめさんが再び唇を押し当ててくる。何度か触れるだけのキスをする。

それは段々と唇だけじゃなくて、首筋、耳、鎖骨、腕、指、脚…と、至る所に、軽いキスをされる。ふわふわとした不思議な感覚に、心臓が脈打つのがわかる。なんだか自分ばかり気持ちがいいような気がしてくる。

おかめ「……きっつん、」

おかえしにと、彼の背に回していた手を彼の頭に移動させる。ふわふわの髪を優しく撫でると、彼は気持ちよさそうに目を細める。

狐「ふふ、くすぐったいです……。」

おかめさんは僕の手を取ると、手の甲にキスをする。そしてそのまま指を絡ませた。いわゆる恋人つなぎというやつだ。そのままぎゅっと力を込められる。

おかめ「…挿れたい…」

彼は、僕の手を強く握りながら呟く。よくよくみたら、おかめさん下勃起してる。

狐「ん……だめです……」

おかめ「……だよね」

お預けをくらって、しょんぼりした様子の彼。その仕草が可愛らしくて、つい笑ってしまう。

おかめさんは、それを見てむぅっと声を漏らし、最後に唇にキスをされる。

おかめ「5日目、楽しみだね。」

_______

翌日の夜、水曜日。

おかめ「今日はディープキス解禁だよ！」

おかめさんは、スマホのサイトを見せながら、嬉しそうに笑う。

狐「…舌、入れるやつですか？」

おかめ「そうだよ、きっつんがとろとろになっちゃうやつ。」

狐「なっ…ならないです…！！」

おもわず反論してみるが、おかめさんとのディープキスが好きなのは認める。

おかめさんの舌に、毎度翻弄されてしまうのだ。

おかめさんは、またぎゅっと抱きしめてくれる。お互いに服を脱いでいるから、身体の温かみを感じる。いつもより、体温が高い気がする。

おかめ「…きっつん、ちゅー。」

狐「……ん、」

おかめさんにキスをされる。彼の舌は分厚くて、熱い。

その舌が僕の歯列をなぞり、上顎を撫でていく。

自身の口内を、おかめさんによって、まさぐられる感覚。頭がびりびりする。

僕もそれに応えるように彼の舌に自身の舌を絡ませるが、あっという間に僕の舌を絡め取られて、またおかめさんのペースにされてしまう。

ポタポタと、唾液が唇から顎へ伝って、シーツへと落ちていく。

狐「はぁ…♡ん、ちゅ、…んぁ♡♡」

おかめ「はー、可愛すぎ……。」

息苦しくなって、何度も肩で息をするが、またすぐに唇を塞がれる。

まるで食べられるような感覚に、身体が疼くのを感じた。

おかえしにと、彼の舌に強く吸い付いてやるが、それでもおかめさんのペースには敵わず、結局されるがままになってしまう。

狐「……ん♡ふぁっ……♡」

おかめさんは、キスをしながら僕の耳を優しく撫でる。その感覚に思わず声が出てしまう。

おかめ「きっつん、耳弱いもんね」

するり、と長くて綺麗な指が、耳を伝って、顎へと持っていかれる。

そのまま口を開かされて、もう一度、彼の長い舌が口内へ侵入する。

狐「ふぁっ♡や、ぁ……♡」

負けじとおかめさんの舌の裏側を舐めると、ぴくりと動く身体。でも、舌が絡め取られて、ねっとりとした甘い口付けが繰り返される。歯列をなぞられ、上顎の弱いところを擦られて、頭がくらくらする。彼の唾液と自分の唾液が混ざり合っていく感覚は、僕をひどく興奮させるのだった。

狐「もぉ……あたま、んっ♡おかしくなっちゃうぅ……♡」

おかめ「……ほら、顔とろとろ。」

ぺろりと耳を舐められる。舌が動く度に聞こえる水音がやけに大きく聞こえて、思わず口を塞ごうとした腕は彼に握られてしまう。

おかめ「顔隠さないで……ほら、ちゅーしよう？」

狐「……ん、きもちい……♡」

唇が重なる。触れるだけのキスも好きだけれど、こうしてゆっくりと舌を絡められるのが好きだ。頭がふわふわする感覚と、お腹の奥のきゅんとなる感覚が同時に襲ってきてしまって、少し恥ずかしいような気持ちになる。

そのまま唇が離れて、また唾液が糸を引く。飲み込み切れなかったそれがシーツを汚してしまわないように舐めとった。

おかめ「…今日は別々で寝よっか…。俺ソファーで寝るからさ…。多分今日一緒に寝ると我慢できなくなる…」

狐「んぇ…我慢、しなくていいんじゃないですか…？♡♡」

もう頭は快楽でいっぱいで。早くおかめさんに挿れてほしい。その一心で、彼の自身に手を這わす。すると、また少し大きくなった気がする。

おかめさんは苦しそうな吐息を漏らすと、僕の手を制止し、強い力で抱き寄せられた。

おかめ「だ、だめ。挿れたいのは俺もだけど…。せっかくここまでやったし、金曜日まで我慢しよ？」

狐「んぅ……」

おかめ「きっつん、いい子。」

そのまま頭を撫でられて、額にキスをされる。

狐「……じゃあ……今日はぎゅってして寝てもいいですか？」

おかめ「ん、いいよ。」

おかえしにと、彼の胸に顔を埋める。すると彼は優しく抱きしめてくれたので、安心してしまう。その心地良さにうとうとしてきてしまった。

おかめ「おやすみ、きっつん」

狐「……んぅ……おやすみなさい……」

_____

翌日の夜。木曜日。

おかめ「今日は性器までなら触って大丈夫だって。」

おかめさんは、昨日よりもニコニコとしていて、嬉しそうである。

四日目ともなると、お互い慣れたように全裸で、ベッドの上で向き合う。

なんとなく、おかめさんに抱きついてみる。ふわりと香る彼の匂いに、胸がきゅっと締め付けられる。

狐「おかめさん……あの、僕からもキスしていいですか？」

おかめ「もちろんだよ」

ぎゅっと抱きしめ返されたあと、彼に優しく口付けする。最初は、僕がリードしてたのに、そのまま舌を入れられて、深く口付けされる。何度も何度も角度を変えられてはキスを繰り返されているうちに頭がぼーっとしてくる。幸福感に包まれて、身体から力が抜けてしまう。そんな僕の様子を見てか、彼は満足げに笑った。

おかめ「ん、顔蕩けてるね」

狐「……おかめさんのせいです……♡♡」

そう言って彼に擦り寄ると、そのまま押し倒される形になる。背中に直接シーツが触れていて、その感覚にさえ快感を覚える。そのまま舌を吸われて甘噛みされて、舌の裏をくすぐられる。キスだけでこんなにも気持ちいいのに、えっちしたらどうなっちゃうんだろうなんて考えてしまって恥ずかしい。

一度口を離されたかと思うとまた口付けられる。でも今度は触れるだけの優しいキス。

狐「ん……ふぁ、」

おかめさんの背中に手を回して抱きつくと、彼は僕の首筋にキスをした後、強く吸い付く。そこに跡が付いたんだということは分かったけれど、不快じゃないどころか嬉しく思ってしまう自分がいる。僕もお返しに彼の首にちゅっと唇を落とした後にキスマークをつけてやった。すると彼は嬉しそうに笑ってくれるものだから更に調子に乗ってしまう。

狐「ん、ちゅ…♡♡ん”ぁ」

おかめ「きっつん…♡♡」

するりとおかめさんの指が、腹を伝って、胸の辺りまで来る。ただ触れられているだけなのに、お腹の奥がきゅんとするのを感じた。

そのまま手のひら全体で包み込まれて優しく揉まれる。最初は全然感じなかった乳首も今では少し敏感になっていて、服で擦れたりする度に小さく声が漏れてしまうようになった気がする。

狐「……ん、んぅ……♡♡」

おかめ「はー…♡♡可愛いね…」

彼は僕の乳首をきゅっと摘んだあと、指先で転がすように刺激してくる。その度にびりびりとした甘い刺激が身体中を走る。

狐「ん、んぁ♡♡……はぁ♡……」

おかめ「ここ、もうこんなになってるよ。」

そう言って彼は僕の自身に触れると、先走りをすくい取り見せつけるように手を広げる。その行為があまりにもいやらしくて思わず目をそらすと、「ちゃんと見てて」と耳元で囁かれた。

自身のカウパーは、ぬちゅ、と音を立てて糸を引く。おかめさんの指の端々を繋ぐような。

おかめさんの指は、そのまま僕のモノに触れ、ゆっくりと上下に動き始めた。

狐「あ、ぁ♡……ん”ぅ♡♡」

その優しい手つきに物足りなくなってしまって思わず腰を揺らすと彼は少し苦しそうな声を漏らした。

でもすぐにまた僕のを包み込むと、今度は強く握って扱かれる。ぐちゅぐちゅという音が部屋に響く度に頭が真っ白になっていきそうになるけれど、必死に耐えた。

おかめ「あ”ー…挿れたい…。」

狐「ん、あっ……♡♡」

おかめさんは僕の性器を上下に擦りながら、キスを落としてくれる。

いつもよりも、抜いてくれるスピードが遅くて、イきたくてもイけない。早くしてほしいとは言ってみるものの、ルール上はイっちゃ駄目なんだとか。

狐「お”…♡♡ぁん…♡♡イかせて、ぇ……♡♡♡」

おかめ「……ん、だーめ。」

そう言って彼は僕のモノをぎゅっと握り込むと、そのまま先端に軽く爪を立てた。思わずびくりと震えるが、イくことができずにいた。

おかめ「…そろそろ終わりにしよっか…。これ以上やったら、襲っちゃいそう…。」

狐「あ、ぁ♡……ん♡」

おかめさんが軽く手を拭いた後、彼は僕の額に軽くキスをする。そして、そのまま僕を抱きしめてくれた。おかめさんの匂いに包まれて、幸せで。彼の背中に腕を回して抱きつく。

狐「……んぅ……♡」

そのまま僕を撫でるように後頭部に触れられ、全身が蕩けていきそうになる。撫でられる心地良さにすっかり眠気が押し寄せてきたので目を瞑ると、瞼や、額や、頰に何度もキスされる。

狐「……ん……」

おかめ「おやすみ、きっつん」

自分からも、彼の唇に軽くキスをする。すると彼はまた嬉しそうに笑ったあと、僕を優しく抱き寄せたのだった。

_____

翌日の夜。金曜日。

ついに、ついに今日はおかめさんとえっちできる…。

午前中から、頭がそれでいっぱいで、練習の内容を聞き逃してしまうなんてことがあった。

おかめさんは、少しだけ残って練習をするらしく、先に僕だけが家に帰ってきている。

狐「早く帰ってきて…」

届いてほしい、とは言い難い独り言を、部屋の中に落とす。

早くおかめさんに抱いてほしい。いっぱいいっぱい突かれて、気持ち良すぎておかしくなってしまうまで。

おかめ「ただいま〜」

不意に、玄関からドアの開く音と、おかめさんの声が聞こえる。

それを聞いて、慌てて玄関へと向かう。

練習用の服と、バッグを持ったおかめさんを見て、ほっとすると同時になんとも言えない気持ちになる。

狐「……おかえりなさい」

おかめ「きっつん！！」

ギュ、と強く抱きしめられる。この人なら何があっても大丈夫だと思えるような抱擁。それを感じられるだけで嬉しくなってしまって、抱きしめ返す力も強くなる。そのままお互いの体温を分け合うようにしてしばらくそうしていたが、やがてゆっくりと離される。そしてまた軽くキスをされたあと、彼は耳元で囁いた。

おかめ「……ここじゃ駄目だから、ベッド行こ？」

おかめさんの瞳と、目が合う。その目に映る、これからへの期待に染まった自分の顔を見てかっと顔が熱くなるが、それを見られる前におかめさんに手を引かれるまま、寝室へと連れていかれた。

ベッドに腰掛けると、隣に座ったおかめさんに、もう一度ぎゅうっと抱きしめられる。そのままゆっくりと押し倒されて、再び唇を重ねられた。何度も啄むようなキスをされるのが心地良くて溶けそうになる。

しばらくして離されると、お互いの唾液で濡れた唇が部屋の明りに照らされてらてらと光っていた。彼の息は少しあがっていて、その目には明らかに情欲の色が浮かんでいるのがわかる。ああ今から抱かれるんだと思うととてもどきどきしてしまって頭が真っ白になるのを感じた。そんな僕の様子をみて彼は小さく笑うのだ。

おかめ「きっつん、やらしい顔してる。」

狐「ん……だってぇ……♡」

おかめ「可愛いね、きっつん。」

そのまま彼は僕の耳や首筋などに優しくキスを落とす。それがくすぐったくて身を捩るも、おかめさんはそれを逃さないというように追いかけてきては、また口付けをされる。彼の唇が触れる度に身体が跳ねてしまう。その反応を面白がるように、何度も繰り返されるうちに頭がぼうっとしてきたところで彼が口を開いた。

おかめ「やっとセックスできるね…」

そう言いながら、指を服の下に這わせられる。そのままお腹をつつつ、となぞられて思わず声が漏れてしまうがおかめさんは気にせず続ける。

狐「ん……あ、ぁ♡」

おかめ「……きっつん、もうここ勃ってるよ？」

彼は僕の胸の先端にそっと触れると、くに♡くに♡と押し潰すようにして刺激してくる。その快感に僕は身体をしならせた。そんな僕を見てかおかめさんは嬉しそうに笑う。そしてそのままそこに吸い付いてきたのだった。

狐「あ”っ♡あ、んっ……ふぁ♡♡」

ちゅぱちゅぱと音を立てて吸われたり、甘噛みされたりすると腰に甘い痺れが走る。おかめさんは、もう片方の先端を指先で摘み上げてくりくりと弄り始めた。その度にびくりと身体が跳ねてしまうのが恥ずかしいけれど、それすらも興奮材料になってしまうのだからどうしようもないのだ。

そんなことを考えていたら、不意に歯を立てられて高い声が出る。そのまま舌先で転がすように舐められたり甘噛みされる度にびくびくと反応してしまう自分の身体を見て、おかめさんは嬉しそうに笑う。

おかめ「はー、やば、いつもより我慢できないかも…♡♡」

おかめさんの吐息が、乳首にかかって、それすらも快感に変換されてしまう。

狐「あ”っ♡♡や、ぁ……ん”ぅ♡♡♡」

おかめさんは僕の胸にしゃぶりつきながらも器用にズボンとパンツを下ろしていく。そして露わになった後ろの穴の方の入り口へ、僕の先走り液を纏わせながら、ゆっくりと人差し指を差し込んできた。

狐「あ、ぁ♡ん……っ♡」

そのまま中を探るようにして動かされる指の感覚に身を捩るがおかめさんはそれを逃さないというように僕の腰を押さえ込んだ。

おかめ「きっつんの中いつもよりうねうねしてる……」

そう言って彼は指を二本に増やした。バラバラと動く指が気持ちいいところを掠める度に甘い声が出てしまう。

なんだかいつもより脳が溶けてしまいそうだ。

おかめ「きっつん、ここ好きだよね。」

そう言って彼は僕の良いところばかりを集中的に責め立ててきた。その度に僕は身体を跳ねさせて喘ぐことしかできない。

狐「お”っ♡♡あひ…♡♡♡ん”ぉ…ｯｯｯ♡♡♡」

おかめ「あー、可愛い……。ね、もっと鳴いて……？」

そう言って彼は僕の中のある一点を執拗に責め立て始めた。とんとんとノックするようにしたり円を描くように動いたりする度に頭が真っ白になりそうなほどの快楽に襲われるのだ。

狐「あ”っ♡♡んぉ♡♡お”ぁっ♡♡♡やらぁ♡♡♡」

おかめ「……ごめんきっつん。」

おかめさんはそう一言告げると、僕の中から指を引き抜いた。その喪失感に、後孔がひくりと痙攣するのが分かる。そんな僕をおかめさんは優しく抱きしめてくれたあと額に軽くキスをする。

ぴと、と生暖かいものが、その後孔に添えられる。何回も何回も咥え込んだそれに、覚えしかなくて。

なんだか、いつもよりも大きい気がする。もう挿れられちゃうんだ…♡♡いっぱい奥までパンパンされちゃうんだ…♡♡想像しただけで軽くイきそうになる。その期待感からなのか自然と息が荒くなってきてしまうのだ。

そんな僕の様子をおかめさんは熱の篭った視線でじっと見ていた。

おかめ「…えっち。」

どちゅんｯｯｯｯｯｯ♡♡♡♡♡♡♡と奥まで一気に突かれる。待ち望んでいた刺激に目の前にチカチカと星が散って、一瞬何が起きたか分からなかった。

狐「お”っ？！♡♡お”ほ……ぉッ♡♡♡」

おかめ「…っやばあ…♡♡」

おかめさんはそう呟くとそのままガツガツと責め立てるように腰を動かし始めた。一気に奥まで突かれたあと、何度も抜き差しされてはその度にイってしまいそうになる。

狐「ん”ぉ……ッ♡お”ぉっ♡♡あ”ひっ♡きもちぃッ♡♡あ、ぁ〜〜っ♡♡」

ぱんっ♡♡ごちゅｯ♡♡♡♡どちゅっ♡♡

激しいピストン運動に脳みそが蕩けてしまいそうになる。いやもうすでに溶けている。

前立腺をごりごりと擦られる度に意識が飛びそうになるほどだ。目の前がぱちぱちと弾けて何も考えられなくなる。

それなのにおかめさんは腰を打ち付けるのを止めないどころかどんどん激しくなっていく一方だ。

狐「あ”ぁっ♡んぉッ♡♡♡お”ぉっ♡♡♡」

おかめ「あー、やば…なんかいつもより気持ちいいね…♡♡」

おかめさんはそう呟くと、僕の両足首を掴んで大きく広げさせる。そのまま上から押し潰すようにして体重をかけてピストンされた。その体勢のせいでより深くまでおかめさんのものが入ってくる。

狐「お”ぉッ♡♡♡あ”っ♡あ”ぁ〜っ♡♡♡」

ごりぃっ♡と奥まで突き入れられて、そのままぐりぐりと回すように動かされる。

それだけでも十分すぎるほど気持ちいいのに、さらに激しくされてもう何も考えられなくなるほどの快楽に襲われる。

おかめさんは僕の口に舌を差し込んできたのでそれを迎え入れるように彼の首に腕を回すとよりいっそう深くまで入ってきたような気がする。

そのまま口内を蹂躙されて頭がぼーっとしてくる頃にはもう自分が何を言っているかもわからない状態だった。

ただ目の前にいるこの人のことが好きだという感情だけが残っているのだ。

おかめ「きっつん、好き、好きだよ……」

そう言って彼は僕の首筋や鎖骨に吸い付いたあと強く噛み付いてきた。鋭い痛みが走ると同時に、中に入っているものをきゅう♡っと締め付けてしまいその刺激でまた軽くイってしまった。

狐「……っあ”……♡♡お”ぉ……ッ♡」

おかめ「きっつん、中出しするね……」

そう言って彼はラストスパートをかけるように腰を動かすスピードを上げる。ばちゅんっ♡どちゅっ♡♡と肉同士がぶつかり合う音が部屋中に響いている。

おかめ「はー……出る……っ」

狐「ぼく、ｯｯｯぼくも…ｯｯｯ♡♡♡」

どくんっ♡♡♡と熱いものが注がれていく感覚と同時に、僕も何度目か分からない絶頂を迎えた。

おかめ「はー……やばかった……。」

そう言いながら彼はずるりと中から引き抜こうとするので名残惜しさに思わずきゅう♡と締め付けてしまうとおかめさんが小さく笑う声が聞こえた。

おかめ「まだ足りない…？♡」

おかめさんの鋭い視線が刺さる。僕は恥ずかしくてこくりと小さく首を縦に振るしか出来なかった。

まだ、まだ夜は長い。

_____

ポリネシアンセックスをするぽぱです。リクエストありがとうございました！

書くのめちゃくちゃ時間かかりましたね…。日程が変わりやすいので、どこまで描写するか迷いどころではありました。

気に入ってくれたら幸いです！

順次リク消化していきますので、他のリクエストも少々お待ちください…！

次回もよろしくお願いします！

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リクエストありがとうございましたーーー！！！✨✨最高でした(￣ ‘i ￣*)次回も楽しみにしております✨✨✨

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