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帰路は、

長年の、モヤモヤというか

伝えたかったこと


全部言えたような気がして

いつもより足取りが軽かった____





バタンッ



家に帰ると



エイタ「おー、美樹 おかえり」



上半身裸で髪の毛をタオルでわしわしと

拭きながら洗面所から出てきたお兄ちゃん。



『ただいま!!!』



思ったより大きな声が出た。



エイタ「? なんか、目…赤いぞ」


ズンズンとお兄ちゃんの近くまで行き


エイタ「? うお!?なんだなんだ」


じっとお兄ちゃんを見つめ




『お兄ちゃん!!明日!


絶対ぜぇっっっったい勝ってね!!!!』


と少し涙を堪えながら言った。




お兄ちゃんは少し圧にびっくりしていたけれど、

すぐに ニシッと笑い



『おう!任しとけ!

内緒で自主練してたやつ、ちゃんと見ててくれなっ!』


そう言って、私の頭をわしゃわしゃと撫でた____








______



寝る前、賢二郎にL○INを



『賢二郎、明日勝ってね』


と送れば




すぐに


ピコン



〝牛島さんがいるから勝つに決まってんだろ〟


と来た。


思わず、ふふと笑っちゃった。



『牛島さん𝑳‌𝑶‌𝑽‌𝑬だね


相変わらず』


そう送る____



やばい、睡魔が_____



意識を、コク、コクとうたた寝しながら

手放しながら


通知が


ピコンピコンと鳴る_____




〝なにいってんのお前〟



〝牛島さんは尊敬とかカッコイイの方〟





〝𝑳‌𝑶‌𝑽‌𝑬なのはお前〟




ねえ、賢二郎。


賢二郎が若利くんに憧れて白鳥沢に来なければきっと私たち出会ってなかったよね


きっと両思いになる事も付き合う事もなかったよね______




ふふ、


『賢二郎、だいすき』



そう送ろうとしたはずだけれど




途中限界が来て 既読して


『けんじろ、』だけ打って


寝落ちしてしまった____




その後



〝おい、なんか言えよ〟



〝もしかして寝た?〟



〝このタイミングでかよ、はず〟



〝ほんとばか〟



〝明日勝つから〟




〝おやすみ〟



 いっぱい通知が来てたのを知る由もない____

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