テラーノベル
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朝起きると、 桜の雨が窓から入り込んできた。
窓は閉めて寝たから泥棒でも入ったのかもしれない。
だけど、妙に焦りはなかった。恐らく部屋の中に変化がないから
だらうけど。起き上がっても体に変化は感じない。
ほんの少しの違和感を抱きながらドアを開けてラビングへ
向かう。途中で地面に違和感を覚えて、下を見てみると花びらが
落ちていた。廊下にまで入ってきているとは思ってもなかった。
1枚拾って、もう1枚拾って、そうしているうちに花びらで
両手がいっぱいになった。不思議だったけど、なんでか
その花びらをふわっと撒き散らしていた。拾った意味無い。
でも、その花びらが舞うと同時に目の前が白飛びした。
目を開けるとまたベッドの上にいた。
上手く回らない頭で考え事をしようとして、辞めた。
起き上がっても相変わらず体に変化はない。
今度は窓も閉まっている。今度こそちゃんと起きたのかも知れない。
地面に足をつくとぴちゃ、という音がした。
驚いてばっと足を上げると、足が濡れていらのが顕になる。
理解のできないまま地面を見ると水浸しになっていた。
変な匂いはしないし、触れたところにも変化は無い。
恐る恐る足を突っ込むと、ズボンの丈を短くして歩き始めた。
冷たい訳でも、暖かい訳でもない。変な匂いもしない。
痒くもならない。良く分からない液体に浸かったまま、
階段まで来た。あれ、…俺の家階段なんてないぞ…、
視界が回った。
3回目の朝だ。これは、もしかしたら夢の中で夢を見て
目覚めると言うやつだろうか。まさか自分が体験するとは。
今回は違和感がないことを願って足を下ろした。
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